BOOKS:LIMELIGHT

読んだ本を、感想とともに紹介していきます。

読書レビュー

違国日記が終わってしまった 、寂しい。

気まぐれに買い集めていた違国日記。友人と本屋に行った時、好きなマンガがあってね~、と話していたら「これのこと?最終巻って書いてあるよ~」 へ?!……さみしいなあ。終わっちゃったのか。あの空気感はもう味わえないのかあ。そのまま買ってない分と最終…

「Thisコミュニケーション」という物騒なマンガがあります。

家族に何度もおすすめされていた「Thisコミュニケーション」。なんですぐ読まなかったんだ~~~~って転がるくらい面白いです。サイコホラー?サイコアクションダークファンタジー?なんなんでしょうこの作品。どうなるんでしょうこれからの展開。 Thisコミ…

夢中で打ち込む40代の青春漫画(いくえみ綾 ローズローズィローズフルバッド レビュー)

いくえみさんが、なかなかリアルな中年もの漫画を描いてくださっております。 40、50代と年齢を重ねても、夢中で打ち込めるものがあるっていいな。そしてその行動力が未来を変えていく様子が覗けるのが、この「ローズ ローズィ ローズフル バッド」です。 ロ…

話したりないので追記。「正欲」読書メモ

昨日なんとか絞り出してまとめた「正欲」レビューですが、自分が思ってることをうまく言葉にできないままあげちゃったなぁと反省しています。実力不足ってやつですね。まだ書きたいことがあったので、今日はレビューに入りきらなかった、印象に残った部分を…

「正欲」レビュー。決して気持ちのよい本ではない。それでも読んでよかった。

読後感はしんどいのみ。決して気持ちのよい本ではない。でも、自分が今まで見てきた景色が違って見える。朝井リョウの「正欲」はまさにそんな本だった。途中、しんどくなりだいぶ減速して、そのうえ元々悪かった体調もさらに崩した。後ろめたい気持ちが止ま…

市川春子作品集「虫と歌」感想・人ならざるものたちの人間模様を覗く

「虫と歌」は、人ならざるものたちの人間(らしき生き方の)模様を切り取った作品だと思う。人間に憧れたり、種の存続のため仕方なく共生を試みたり。はたまた人間が研究対象として繁殖(という言葉が適しているのか…)させている場合もある。 「人ではない…

病が教えてくれたものを背負い、前に(山本文緒著、シュガーレス・ラヴ)読書レビュー

まだいける、まだ頑張れる。そういう気持ちの時ほど限界が近く、体はついてきてくれないものだと思う。 今日の本「シュガーレス・ラヴ(山本文緒著)」は、仕事、恋愛、家庭などによって体が蝕まれてしまった10人の女性の短編集。自律神経失調症、睡眠障害、…

気になる本「芥川賞ぜんぶ読む」

今日はブックカフェに行きました。思いがけず面白い本に出会えるのが嬉しくて、たまに行くんですよね。 2連続で芥川賞受賞作をレビューしたので、なんとなく頭の中にそれがまだ残っていて、目に留まったのはこんな本でした。 芥川賞ぜんぶ読む 作者:菊池良 …

コンビニ人間に共感したわたしは、「こちら側」の人間

コンビニ人間を再読した。ハンチバックを読んだ後、同じ芥川賞作品として思い出したのと、Audibleにもあったため。読んで、そうだった。わたしは「こちら側の人間」だった。と思い出して、結構深めに落ち込んでしまった。 コンビニ人間 (文春文庫) 作者:村田…

芥川賞受賞作「ハンチバック」を読んだら考え込んでしまった

“生きた証を残したい”っていうのは、いつ頃から芽生える感情なんだろう?わたしはこれまで生きてきて、あまり考えたことがないかもしれない。そんなことより仕事、家族、趣味、毎日やるべきこととやりたいことで精一杯だったりする。 ハンチバックを読んでか…

Audibleな日々②意外と聞く習慣が根づく(7/26)

気になっていたAudibleをはじめてから8日が経ちました。意外と聞いてて、自分でも驚いています。 徐々に浸透してきました 平日の聞く時間は、主に歩いているとき。最寄り駅までけっこうあるので、通勤時間に聞いています。 休日だと、食器を洗ったり、そうじ…

ハウツー本、自己啓発本との付き合い方(「読書感想文が書ける」を読んで④)

もう世間は夏休みですか。宿題なんて出ていませんが、なぜか今日もどらえもん学習シリーズ「読書感想文が書ける」のレビューをしていきます。 「読書感想文が書ける」を読んで、感想文を書いてみる 感想文に良い悪いはあるか? (番外編)わたしの読書レビュ…

【見仏記 読書レビュー】みうらじゅん、いとうせいこうの正反対な思考が覗ける紀行文

仏像にそこまで興味はありませんが、いとうせいこうの「ラップと小説」、みうらじゅんの「講義と思考本」が好きです。 見仏記は長らく積み本していて、今回2週間かけてちまちま、でもじっくり読みました。同じ”仏”を見ながらも全く別の思考をもつ二人の掛け…

感想文に良い悪いはあるか?(読書感想文が書けるを読んで②)

前回に引き続き、ドラえもん学習シリーズ「読書感想文が書ける」を読んで得た知識を使って感想文を書いていきます!今日はどうなるでしょう。やってみましょう。 前回の記事books-limelight.com 今回は、感想文に良い悪いはあるか?伝わる感想文ってどういう…

「読書感想文が書ける」を読んで、感想文を書いてみる

2023年夏の課題図書として、「ドラえもんの学習シリーズ」からこの本を選びました。得た知識でさっそく感想を投稿してみようと思います。 ドラえもんの国語おもしろ攻略 読書感想文が書ける (ドラえもんの学習シリーズ) 作者:藤子 F不二雄 小学館 Amazon boo…

罰に怯えながらも罪を犯すとき、人は(遠藤周作著、海と毒薬 読書レビュー)

これは自論ですが、どんな人でも10回選択を誤ると犯罪者になる、と思っています。わたしも、あなたも、どんなにいい人でもです。 この「海と毒薬」は、昭和初期に実際に起きた、大学病院での生体解剖実験がもとになっています。この史実をベースに、架空の登…

補足レポ:自分の力不足を思い知った読書(ひとりを愛し続ける本を読んで)

昨日レビューしたひとりを愛し続ける本ですが、正直いまのわたしにはレベルの高い本でした。そのことについて書き残しておきたいので補足レポします。 books-limelight.com ひとりを愛し続ける本 (講談社文庫) 作者:遠藤周作 講談社 Amazon 私はこの本の本意…

【遠藤周作 ひとりを愛し続ける本 レビュー】読んだらもっと知りたくなった、遠藤周作のエッセイ集

今日は遠藤周作のことがもっと知りたくなって買ったエッセイ、「ひとりを愛し続ける本」の話をしていきます。 情熱的な愛に生き続けたいと人は願うが、それは、激しくとも短く終わるもの。本当の自分、真実の生き方を求めて心の中を掘り下げ、明暗の異なるも…

女同士の距離感(山本文緒著、絶対泣かない読書レビュー)

女同士の友情は割と薄情である。と思う。 それは、女にとって自分の役割…というか立ち回りが変わる瞬間は割とたくさんあって、その都度共感してくれる人を探すから。あまりに生き方が変わってしまうと、自然とあっさり会わなくなってしまうものだ。 今日話す…

親子の関係が変わる瞬間(山本文緒著、絶対泣かない)読書レビュー

親はいつまで経っても子供の世話を焼くものだし、子供は子供で親を頼るものだ…って思いますか?わたしはそうは思いません。 いや、時としてそういうことがあっても良いとは思うけども。その姿は絆のように感じて微笑ましいかもしれないけれども。親離れ、子…

先生だって人間だ。生徒も一人の人間だ。(絶対泣かない、山本文緒著)読書レビュー

働く女性の短編集「絶対泣かない」レビューウィークも2週目の、2日目。だんだんと言語化しにくい人たちになってきました。今のわたしに読んだ後のこの気持ちが表現できるのか…?やってみます。 絶対泣かない (角川文庫) 作者:山本 文緒 KADOKAWA Amazon 秘書…

生きるよるべ、ボコノン教案内(猫のゆりかご、カートヴォネガット著)読書レビュー

週末にカート・ヴォネガットの「タイタンの妖女」を読んでいたのですが、無性に「猫のゆりかご」が読みたくて仕方なくなり、再読しました。 厳密に言うと、ボコノン教でまた遊びたい。遊ばれたい。今日は物語の概要はいったん置いといて、この物語に出てくる…

【時間編・思考中】モモ(ミヒャエル・エンデ作、岩波少年文庫)読書レビュー

先月にレビューしたモモ、【人物編】【総集編】は楽しくすらすらと書きましたが、一番大事かもしれない【時間編】はなかなか考えがまとまりません。今週末はのんびりなので、思考しながら書いてみます。 モモ (岩波少年文庫) 作者:ミヒャエル・エンデ,大島 …

人は見ている。誠実さは伝わる(絶対泣かない、山本文緒著)読書レビュー

誠実さは伝わるし、ちゃんとやってるのを見ている人は確かにいる。働く女性を描いた短編集「絶対泣かない」レビューウィーク4日目は、デパートで働くお姉さんです。自分が感じたよさを、極力ネタバレせずに伝える試みをしているんですが本当に難しい。伝われ…

人生の泳ぎ方を教わる(山本文緒著「絶対泣かない」読書レビュー)

「他人の期待に応えること」を中心に生きるのは辛い。それに応えられなかった場合はもっと辛い。今日の主人公は、水泳選手だった両親の期待を背負い、幼少期から水泳に全てを費やしてきた女性です。 今週は働く女性を描く短編小説「絶対泣かない」のレビュー…

働く”領分”を考える(山本文緒著「絶対泣かない」レビュー)

働くと一口に言っても、業種はもちろん雇用形態もたくさんあって、そしてそれぞれの領分もある。アルバイトはアルバイトらしく。派遣は派遣らしく。その超えてはいけない”領分”ってなんだろう…とこの短編集の1話「アフターファイブ」を読んで考えこんでしま…

絶対泣かない(山本文緒著、角川文庫)読書レビュー

気の強い女は嫌いでした。ツンツンしちゃってさ、何がいいんだろう。女の人はしなやかで、いつも微笑んでいる女神様のようであるべき、とさえ思っていました。(女は女は、っていうのはもう時代遅れですが、まぁ昔の価値観の話なのでご容赦ください) 今日の…

君はポラリス(三浦しをん著、新潮文庫)読書レビュー

恋愛に疎く、苦手です。恋にまつわる本もあまり読みません。それでもこの本を読んだのは、友達にお勧めしてもらったからです。 恋愛短編集で、30~50ページくらいの物語が11編入っています。著者は恋愛をテーマにした依頼が多いそうで、題材は果たして恋愛と…

落語でひろがる「好き」の気持ち(こっちへお入り/平安寿子著/読書レビュー)

小説「こっちへお入り」は、アラサーOLが落語に目覚め、日々の生活や周囲もひっくるめて少しずつ変化していく話。私も同じように目覚め、周囲が変わっていった経験があるので共感するものがあった。 主人公は32歳OL。仕事は大変なこともあるけどまあ何とか。…

「古本屋」の世界にもぐる②文学者たちとの交流(昔日の客 読書レビュー)

この間した昔日の客のレビュー、話したりなかったのでまたやります。 ↓本の概要についてはこちらで説明しました books-limelight.com 今回は古本屋店主の著者と、文学者との交流について。敬称を省かせてもらいますが、上林暁、伊藤整、正宗白鳥など、この本…