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読んだ本を、感想とともに紹介していきます。

哲学×プログラミング…じゃない??「IMONを創る」第1部レビュー

2024年が明けましたね。今年もどうぞよろしくお願いいたします。新年早々の地震や事故で胸を痛めております。気をつけようもないことばかりで、どうしたらよいのでしょうか。今大変な思いをされているみなさんの平穏な日常が戻ることを祈るばかりです。

今日の一冊を話し始めたいところなのですが、2024年はじめの一冊に選んだ本「IMONを創るいがらしみきお著)」がわたしにとっては激ムズで。まだまだ理解が及んでおりません。

なので、概要をつかむためにも、こういう本があるんですよ、という軽~い紹介から入りたいと思います。一つ言えることは、わかってないんだろうだけど!!なんか楽しいしもっと知りたい!!です。

ぼのぼのの著者が書いた「IMONを創る」

ぼのぼの」の著者・いがらしみきおが、かつて存在したアスキーというPC専門紙で連載していた文章をまとめた本です。作家の乗代雄介がいろんなところで熱く取り上げており、気になっていました。12月中旬に発売するらしいというのを聞きつけて、近所の本屋で予約。なかなか届かず(店主、忘れてたのかな?くらい)やきもきしたけど、仕事納めの日にやっとゲットできました。

新年の1冊目はこれ!と決めて読みはじめたところ…う~ん、難しい。飛び交うプログラミング用語、これは調べつつ何とかニュアンスがつかめそうか?という感じなんだけど、(笑)をはじめとする著者のユーモアで展開される概念は、一見理解できたようで本当に"わかった"のか?よくわからなくなります。ただ、すごい楽しい。どんどん繰り出されるいがらしみきおワールドに振り落とされないようにしがみついてる感じだけど、いま、すごい楽しいです。

IMON(イモン)とは。現段階の理解

IMONとは。いがらしみきおが提唱する人間側のOS(オペレーティング・システム)のこと。連載当時の1980~1990年代頃、普及が進むパソコンを"便利な道具"ととらえている様子に、わかってもいないのにわかっているふりをしているだけなのではないか?と考えた著者が構築・提案したものです。

IMONとTRON

繰り返すけど、IMON(イモン)は人間側のOSの話。Ida(アイダ)と呼ぶ「いがらしの文体」で説明が進んでいきます。

対してTRON(トロン)とは、日本生まれのコンピューター用基本ソフトウェアOSのことで、任天堂switchとか観測衛星とかにも使われているらしい。

要するに、TRONをもじったIMON。パソコンのOSの話をしつつ、人間のOSを考える構成、なんだと、思っています。

I(いつでも)M(もっと)O(おもしろく)N(ないとなァ)でIMON。ここのみ、ぼのぼの味があって親しめます。しかしこっから直下で難解になる。使ってる言葉はやさしめだけど難しいのです。そしてもっと知りたくなるのです。ちなみにIdaは、Ada(エイダ)というアメリカのプログラム言語をもじっているようです。

哲学の話…じゃない??

いま第1部を読み終えたところで。パソコンと人間を比較して展開する「哲学×プログラミング」の話、なのかな?と個人的に理解しかけました。

しかし、人間の脳が情報伝達手段として強と弱の電流の仕組みで動いていること、パソコンも電流のONとOFFで情報を伝達していることを生死を絡めて話すなかで、

この問題についてこれ以上追究すると、IMONはOSでなくなってしまう。単なる哲学にしかならなくなってしまうので、もうこのへんでやめておくことにしたい。

いがらしみきお著「IMONを創る」より引用

もちろん哲学をおざなりにしている訳ではなくて、哲学は哲学なんだけど、IMONはそれを含んだもっと大きなくくりの話、ということのようなんです。

ここでこたつに入れてた足をのばし、腕を頭の後ろで組んで天井を見つめ「…さっぱりだなァ。」そして正月らしく昼寝しました。

解説に逃げ込み冷や水浴びる

昼寝から戻り、ひとまず乗代雄介の解説を読んでみようかな!と気を取り直して読みはじめました。すると、一人でじっくりと読み続けたこと。自分がまとめた成果を、解説というかたちで人に伝えるのはしゃくだと。楽しやがってと。しっかり刻まれており、すぐさま解説ページを閉じました。

一気に目が覚め、またショーペンハウアーの「読書について」が頭をよぎります。

読書とは、自分の頭でなく、他人の頭で考えること……またやっちゃったよ…

自分の頭で考えなくては。こうなったら何とかして自分でかみ砕いてみます。なにかしらの自分の"解"を見出すまでは、決して解説及びネットに転がる感想などを読まないと誓ったのでした。

始めたのは「チャットGPT」に触れること

IMONを創るは、1980年代後半~1990年代初め頃のいわゆるパソコン黎明期の本です。2024年の今はAIがその立ち位置で、「PC」を「AI」に置き換えるとまんま意味が通ると、どこかのウワサを聞きつけました。

なので、わたしは生成AIのChatGPTも同時に深め、時代感を疑似体験してみようと思います。

早速買った本はこれ。

ビジネスパーソン用もあったけど、クリエイターに憧れてるのでこちらにしました。

早速ChatGPT始めたんですけど、、、こんっっなに簡単に始められるとは知らず(Googleのアカウントがあれば即できる!)早くも打ちのめされています。慣れるとこんなに物知りな相棒兼友人はいないかもと、一人で完結する未来を描きそうになります。

果たしてわたしはIMONを理解し体得したIMONIMON(イモニモン)になれるでしょうか。やってみることだけはできるのでやってみます。次回はIMONとPCの相関関係に迫りたい。チャレンジ期間は、かなり長い目でみて今年いっぱいとしましょう。ほかはいつも通り、まったり本の感想を話します。

久しぶりのお勉強です。楽しい。あの、パソコンやプログラミング関連に明るい方で、入門編(歴史や時代感が分かるもの)としておすすめの本やサイトなどあれば…コメントなどで教えていただけますと大変ありがたいです。自分でも調べてみますが、疎すぎて限界がありそうで。そんな感じで…変な終わり方になっちゃいましたが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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