BOOKS:LIMELIGHT

読んだ本を、感想とともに紹介していきます。

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ユーモアと共に生きる/ユーモア美術館(新潮文庫)レビュー

ユーモア【humor】 …人の心を和ませるようなおかしみ。上品で、笑いを誘うしゃれ。諧謔 (かいぎゃく) 。類語…機知(きち) 頓知(とんち) 機転(きてん) ウイット エスプリ(goo辞書より引用) 今わたしが一番欲しいもの、それはユーモアだ。これさえあれば、しん…

想い出の苦さと味わい深さ「セ・シ・ボン(平安寿子著)」レビュー

今日は十数年ぶりに再読した、平安寿子著「セ・シ・ボン」の話をしていく。この作品は、著者が20代の時にした留学にまつわるエッセイだ。 セ・シ・ボン (ちくま文庫) 作者:平安寿子 筑摩書房 Amazon 表題でもあるセシボンという単語は、フランス語で「素敵」…

単行本用の本棚をつくる(2×6木材とディアウォールでDIY)

少し前のこと。GWに単行本用の本棚をつくった。動機は、読書ブログをはじめてから本が増えていったことと、家族も読書にハマって案の定収拾がつかない量になってきたからだ。 books-limelight.com しかも家族はハードカバーが好きなようで、かさばって仕方が…

旅は過去を連れて(沢木耕太郎著「旅のつばくろ」レビュー)

高速バスや電車など、移動中に読むフリーペーパーが好きだ。特に旅と一緒に読んだものは、不思議なほど胸に染み入る。 旅のつばくろ (新潮文庫 さ 7-58) 作者:沢木 耕太郎 新潮社 Amazon 今日紹介する「旅のつばくろ」は、作家の沢木耕太郎が、東北新幹線の…

想いが通じるための5つの架け橋(あなたの話はなぜ「通じない」のか を読んで)

ずっと家にある本だけど、わたしは買った記憶がない。家族に聞いても買っていないという。わたしの本棚にはたまにそういうことがある。 あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫) 作者:山田ズーニー 筑摩書房 Amazon 山田ズーニー著『あなたの話はなぜ…

わたしはすっきりデトックス~「キャンばれ!朗太桃」第2話レビュー

コロコロオンラインで連載している「キャンばれ!朗太桃」の第2話を読んだ。 このマンガは「AC部×Canva×コロコロコミック」が異色コラボしている作品で、毎月15日更新みたいだ。わたしはとても楽しみに待っていた。 支離滅裂を繰り返して無理やり結末に向か…

1年「ごぶんのさん」期突入。生活の仕組みをゆる~く、つくり中。

読書ブログ1周年記念に「1週間思う存分振り返ったり、未来に思いを馳せたりしてよし!」としている。いい息抜きになるかと思いきや、理想と気合いを語りすぎて若干悪酔いしている。なので、少し早いけど3回目の今日で終わり。 初回は1年目の振り返り、2…

読書ブログ2年目は、「行動力の振り分け」が見どころ

読書ブログが1周年になったので、今までの振り返りやこれからについて書く1週間を送っている。 前回は読んだ本の割合やアクセス数など、数字で振り返ってみた。今回は、レビューブログを運営するなかで感じた心境の変化や、これから意識したいことを思うま…

【読書ブログ開設1周年】1年目の定点観測

2024年5月11日で、読書ブログを開設して1年経った。こんなに何かに打ち込んだのはいつぶりだろう?そのくらい、めちゃくちゃに書きまくった1年だった。 今週はブログを数字で振り返りつつ、現在のこと、これからのことを思いっきり考えてみる1週間にする…

「物語持ち」の世界観 〜目を養う必要性〜

私には、物語を書いてほしい人がいる。それも2人。内容を具体的に知っているわけではないんだけど、「物語持ち」なのはわかってる。 あなたの目に映る世界を、私に見せてほしい。できたら分かるように…と思うけど、自分の目を養うことも必要だ。 今日は2人…

強くて脆い、ダイヤモンドの輝き【宝石の国レビュー・2】

今日も宝石の国の話。最も思い入れがある、ダイヤモンドの話をしていく。 目の前にいる「最強」のそばで埋もれること。湧きおこる複雑な感情を乗りこなそうと足掻き続ける、ダイヤモンドの生き様を振り返る。 ダイヤの生きる力強さを感じたら、なんかもう手…

【宝石の国・読了】変わっていくなかに変わらないものをもつこと

宝石の国、全108話読み終えた。 こんなに変わっていく主人公を見たことがない。変化は良いことなのか、悪いことなのか。1週間考え続けたけど、分からない。分かるはずもないか。いまもこうして、みんな少しずつ変わっている最中なんだから。 宝石の国(1)…

ブログが「主」ではないことの確認~アランの「幸福論」を読みながら~

ブログというのは大変面白いもので、気が付くと生活など置き去りにして延々と書いてしまう。と同時に、こればっかりで良いのだろうか?と疑念を抱いたりすることもまた事実としてある。 GWにちょっと生活から離れる機会があったので、思い切って毎日のルーチ…

夢に見た本を買う(書き込み本の世界)

来る日も来る日も本を読みここに感想を垂れ流しているわたしは、ついに本の夢を見た。内容は「書き込み本が気になる、ほしい、どうしよう」というもの。 すると、現実世界で同じようなことが起きた。こんなことって本当にあるんだなあ!と思った、そんな話。…

谷根千めぐって、古本屋店主と本の話をする

なんか知らないけど、突然「谷根千」に行きたくなった。東大が近いこともあり、アカデミックな印象の街、谷中・根津・千駄木エリア。 今日の予定は特にない。なんとなく本だけ持って、家族と何も調べないまま、なんとなく「そっち方面」に向かう。わたしたち…