BOOKS:LIMELIGHT

読んだ本を、感想とともに紹介していきます。

2024-01-01から1年間の記事一覧

「うまくつくれない」いまの自分に効いた本ー「編集デザインの発想法」を読んで

春から知り合いの店のフリーペーパーを作らせてもらっている。テンプレ7割、自力3割という感じなんだけど、つくるたび「無力…力不足だーーーっっ」と心の叫びがとまらない。 デザイン本とか読んでわかった気になって、結局全然わかってないじゃん。そんなこ…

書くこと・伝えることの本質を見つめるー「書いて生きていく プロ文章論」レビュー

今日はもう一度「書いて生きていく プロ文章論」の話をする。前回はちょっと持論を展開しすぎたので、今回は純粋に本の中身を話していこうと思う。 書いて生きていく プロ文章論 作者:上阪 徹 ミシマ社 Amazon この本はざっくりいえば「使う本」で、「書くっ…

自分インタビューでより「伝わる」記事にー「書いて生きていく プロ文章論」を読んで

好きが過ぎると、うまく書けない。最近の「ミッドナイトゴスペル」の2記事がそうだ。もーー、この作品がたまんなくて。わたしが欲しいものが、めちゃくちゃわかりにくく詰まった作品だ。 順序立てて話したいのに、気持ちが前に行き過ぎちゃって感情の部分ば…

何を「許す」かで変わる世界(ミッドナイト・ゴスペル4話レビュー)

今日も引き続きNetflixアニメ「ミッドナイト・ゴスペル」の話をしていく。この作品は、「生きることへの捉え方を、さまざまな人物がそれぞれ深めた世界から、独自の言葉で脳に直接語りかけてくる」ようなアニメという感じ。 理解できないものも多いが、直感…

わたしの求める福音がここにーNetflixアニメ「ミッドナイト・ゴスペル」を見て覚醒する

友人に勧められた海外アニメにハマった。その名も「ミッドナイト・ゴスペル」。直訳すると「真夜中の福音(ふくいん)」、巷では「見る幻覚剤」とも言われてるらしい。このタイトルだけでもう惹かれてしまう。 この作品は、2020年にネトフリアニメとして配信…

【特集】スターが多かった記事とその裏話(はてなトップ入り4回目記念)

単行本用の本棚をつくる(2×6木材とディアウォールでDIY) 本棚DIYの記事を「きょうのはてなブログ」で取り上げていただきました! 4ヶ月半ぶり4回目、嬉しいです。新たに読者になってくれた方、興味をもってくださりありがとうございます! まずは記念に…

ユーモアと共に生きる/ユーモア美術館(新潮文庫)レビュー

ユーモア【humor】 …人の心を和ませるようなおかしみ。上品で、笑いを誘うしゃれ。諧謔 (かいぎゃく) 。類語…機知(きち) 頓知(とんち) 機転(きてん) ウイット エスプリ(goo辞書より引用) 今わたしが一番欲しいもの、それはユーモアだ。これさえあれば、しん…

想い出の苦さと味わい深さ「セ・シ・ボン(平安寿子著)」レビュー

今日は十数年ぶりに再読した、平安寿子著「セ・シ・ボン」の話をしていく。この作品は、著者が20代の時にした留学にまつわるエッセイだ。 セ・シ・ボン (ちくま文庫) 作者:平安寿子 筑摩書房 Amazon 表題でもあるセシボンという単語は、フランス語で「素敵」…

単行本用の本棚をつくる(2×6木材とディアウォールでDIY)

少し前のこと。GWに単行本用の本棚をつくった。動機は、読書ブログをはじめてから本が増えていったことと、家族も読書にハマって案の定収拾がつかない量になってきたからだ。 books-limelight.com しかも家族はハードカバーが好きなようで、かさばって仕方が…

旅は過去を連れて(沢木耕太郎著「旅のつばくろ」レビュー)

高速バスや電車など、移動中に読むフリーペーパーが好きだ。特に旅と一緒に読んだものは、不思議なほど胸に染み入る。 旅のつばくろ (新潮文庫 さ 7-58) 作者:沢木 耕太郎 新潮社 Amazon 今日紹介する「旅のつばくろ」は、作家の沢木耕太郎が、東北新幹線の…

想いが通じるための5つの架け橋(あなたの話はなぜ「通じない」のか を読んで)

ずっと家にある本だけど、わたしは買った記憶がない。家族に聞いても買っていないという。わたしの本棚にはたまにそういうことがある。 あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫) 作者:山田ズーニー 筑摩書房 Amazon 山田ズーニー著『あなたの話はなぜ…

わたしはすっきりデトックス~「キャンばれ!朗太桃」第2話レビュー

コロコロオンラインで連載している「キャンばれ!朗太桃」の第2話を読んだ。 このマンガは「AC部×Canva×コロコロコミック」が異色コラボしている作品で、毎月15日更新みたいだ。わたしはとても楽しみに待っていた。 支離滅裂を繰り返して無理やり結末に向か…

1年「ごぶんのさん」期突入。生活の仕組みをゆる~く、つくり中。

読書ブログ1周年記念に「1週間思う存分振り返ったり、未来に思いを馳せたりしてよし!」としている。いい息抜きになるかと思いきや、理想と気合いを語りすぎて若干悪酔いしている。なので、少し早いけど3回目の今日で終わり。 初回は1年目の振り返り、2…

読書ブログ2年目は、「行動力の振り分け」が見どころ

読書ブログが1周年になったので、今までの振り返りやこれからについて書く1週間を送っている。 前回は読んだ本の割合やアクセス数など、数字で振り返ってみた。今回は、レビューブログを運営するなかで感じた心境の変化や、これから意識したいことを思うま…

【読書ブログ開設1周年】1年目の定点観測

2024年5月11日で、読書ブログを開設して1年経った。こんなに何かに打ち込んだのはいつぶりだろう?そのくらい、めちゃくちゃに書きまくった1年だった。 今週はブログを数字で振り返りつつ、現在のこと、これからのことを思いっきり考えてみる1週間にする…

「物語持ち」の世界観 〜目を養う必要性〜

私には、物語を書いてほしい人がいる。それも2人。内容を具体的に知っているわけではないんだけど、「物語持ち」なのはわかってる。 あなたの目に映る世界を、私に見せてほしい。できたら分かるように…と思うけど、自分の目を養うことも必要だ。 今日は2人…

強くて脆い、ダイヤモンドの輝き【宝石の国レビュー・2】

今日も宝石の国の話。最も思い入れがある、ダイヤモンドの話をしていく。 目の前にいる「最強」のそばで埋もれること。湧きおこる複雑な感情を乗りこなそうと足掻き続ける、ダイヤモンドの生き様を振り返る。 ダイヤの生きる力強さを感じたら、なんかもう手…

【宝石の国・読了】変わっていくなかに変わらないものをもつこと

宝石の国、全108話読み終えた。 こんなに変わっていく主人公を見たことがない。変化は良いことなのか、悪いことなのか。1週間考え続けたけど、分からない。分かるはずもないか。いまもこうして、みんな少しずつ変わっている最中なんだから。 宝石の国(1)…

ブログが「主」ではないことの確認~アランの「幸福論」を読みながら~

ブログというのは大変面白いもので、気が付くと生活など置き去りにして延々と書いてしまう。と同時に、こればっかりで良いのだろうか?と疑念を抱いたりすることもまた事実としてある。 GWにちょっと生活から離れる機会があったので、思い切って毎日のルーチ…

夢に見た本を買う(書き込み本の世界)

来る日も来る日も本を読みここに感想を垂れ流しているわたしは、ついに本の夢を見た。内容は「書き込み本が気になる、ほしい、どうしよう」というもの。 すると、現実世界で同じようなことが起きた。こんなことって本当にあるんだなあ!と思った、そんな話。…

谷根千めぐって、古本屋店主と本の話をする

なんか知らないけど、突然「谷根千」に行きたくなった。東大が近いこともあり、アカデミックな印象の街、谷中・根津・千駄木エリア。 今日の予定は特にない。なんとなく本だけ持って、家族と何も調べないまま、なんとなく「そっち方面」に向かう。わたしたち…

【宝石の国・完結】わたしは最後まで読むんだぞという意思を固める

2日連続で人に会うなんてめったにないんだけど、飲みが重なった。その人たちがみな同じことをいう。 「宝石の国が完結したよ…29日まで、最新話以外全部読めるから…あなたは読んでね…」 魂が抜けたような、ずっと何かを考えているような、呆けた表情でそんな…

【AC部が異色コラボ漫画】キャンバれ!郎太桃(ろうたもも)が面白い

AC部がまた楽しいことしてる…!! www.corocoro.jp 今日は、コロコロコミックの電子版で4月から連載を開始した「キャンバれ!郎太桃」をレビューしていく! もー、面白かったし楽しかった!!いつも「社会的に逸脱しないこと」を重視して生きているわたしに…

愚弟・川上宗薫の死に思うことー佐藤愛子著「死ぬための生き方」を読んで

昨日話した佐藤愛子著「死ぬための生き方」の後半レビュー。最後の「こんな死に方もある」という章では、亡くなってしまった何人かの作家について、著者が印象に残っていること、かつての交流の様子が描かれている。 今日はその中から、著者の古くからの友人…

生きるのは死を覚悟してからー佐藤愛子著「死ぬための生き方」感想

佐藤愛子著「死ぬための生き方」を読んだ。和田誠の装丁が決め手で手にとったこの本には、なかなか聞けない大人の本音が入っていたように思う。 物事に対して自分と世の中のものさしで測り、考えを深めて、切る。この人の切り口は毒が強めで、でもこの毒を待…

成熟した趣味の世界ー諏楽を読んで

神保町の呂古書房で手に入れた趣味誌「諏楽(しゅらく)」を読んだ。そこには好きなものを掘り下げた先にある、成熟した趣味の世界が広がっていた。 諏楽通信社が発行していた「諏楽」 収集家たちが集う冊子・諏楽 65年前の、1959年に出た個人(もしくはサー…

孫子に教わる、心を割かない生き方ー岩波文庫「孫子」レビュー

1日1区切りずつにんじんと孫子を読む「1にんじんと1孫子」が終わって、こないだはにんじんの感想を話した。今日は孫子を話していく。 (書いた後に分かったこと…タイトルの「心を割く」は誤用表現です。正しくは「心を砕く」や「時間を割く」となります…

親に愛されない、自分も愛せない哀しみールナアル著「にんじん」レビュー

1日1区切りずつ、にんじんと孫子を読む謎の取り組み「1にんじんと1孫子」が終わった。 books-limelight.com 今日はにんじんの感想を話していくんけど、とにかくヘビーだった…一見穏やかそうな挿絵に目が止まってこうして読んでみたわけだけど、途中何度…

戯曲「サロメ」に魅せられて…次は何を読む?

戯曲の「サロメ」を読んだ。なんて表現すればいいんだこの気持ちは…!とにかく戯曲にハマりそう、というかもうハマったかもしれない。面白かった?興味が湧いた?うーん、なんか違うんだこの感情。なぜこんなに引き込まれたのか。ストーリーを思い出しつつ、…

"忘却"が、知識と思考を回すカギー外山滋比古著「自分の頭で考える」レビュー

思ってばかりから抜け出すために読んだ「自分の頭で考える」レビューの続き。 books-limelight.com 知識を得ること、思考することは両立が難しい。それをうまく回すためには、"忘れる"ことが重要だという。なんとなく、たくさん知識があるほうが思考も深くな…