BOOKS:LIMELIGHT

読んだ本を、感想とともに紹介していきます。

読書レビュー

感想文に良い悪いはあるか?(読書感想文が書けるを読んで②)

前回に引き続き、ドラえもん学習シリーズ「読書感想文が書ける」を読んで得た知識を使って感想文を書いていきます!今日はどうなるでしょう。やってみましょう。 前回の記事books-limelight.com 今回は、感想文に良い悪いはあるか?伝わる感想文ってどういう…

「読書感想文が書ける」を読んで、感想文を書いてみる

2023年夏の課題図書として、「ドラえもんの学習シリーズ」からこの本を選びました。得た知識でさっそく感想を投稿してみようと思います。 ドラえもんの国語おもしろ攻略 読書感想文が書ける (ドラえもんの学習シリーズ) 作者:藤子 F不二雄 小学館 Amazon boo…

罰に怯えながらも罪を犯すとき、人は(遠藤周作著、海と毒薬 読書レビュー)

これは自論ですが、どんな人でも10回選択を誤ると犯罪者になる、と思っています。わたしも、あなたも、どんなにいい人でもです。 この「海と毒薬」は、昭和初期に実際に起きた、大学病院での生体解剖実験がもとになっています。この史実をベースに、架空の登…

補足レポ:自分の力不足を思い知った読書(ひとりを愛し続ける本を読んで)

昨日レビューしたひとりを愛し続ける本ですが、正直いまのわたしにはレベルの高い本でした。そのことについて書き残しておきたいので補足レポします。 books-limelight.com ひとりを愛し続ける本 (講談社文庫) 作者:遠藤周作 講談社 Amazon 私はこの本の本意…

【遠藤周作 ひとりを愛し続ける本 レビュー】読んだらもっと知りたくなった、遠藤周作のエッセイ集

今日は遠藤周作のことがもっと知りたくなって買ったエッセイ、「ひとりを愛し続ける本」の話をしていきます。 情熱的な愛に生き続けたいと人は願うが、それは、激しくとも短く終わるもの。本当の自分、真実の生き方を求めて心の中を掘り下げ、明暗の異なるも…

女同士の距離感(山本文緒著、絶対泣かない読書レビュー)

女同士の友情は割と薄情である。と思う。 それは、女にとって自分の役割…というか立ち回りが変わる瞬間は割とたくさんあって、その都度共感してくれる人を探すから。あまりに生き方が変わってしまうと、自然とあっさり会わなくなってしまうものだ。 今日話す…

親子の関係が変わる瞬間(山本文緒著、絶対泣かない)読書レビュー

親はいつまで経っても子供の世話を焼くものだし、子供は子供で親を頼るものだ…って思いますか?わたしはそうは思いません。 いや、時としてそういうことがあっても良いとは思うけども。その姿は絆のように感じて微笑ましいかもしれないけれども。親離れ、子…

先生だって人間だ。生徒も一人の人間だ。(絶対泣かない、山本文緒著)読書レビュー

働く女性の短編集「絶対泣かない」レビューウィークも2週目の、2日目。だんだんと言語化しにくい人たちになってきました。今のわたしに読んだ後のこの気持ちが表現できるのか…?やってみます。 絶対泣かない (角川文庫) 作者:山本 文緒 KADOKAWA Amazon 秘書…

生きるよるべ、ボコノン教案内(猫のゆりかご、カートヴォネガット著)読書レビュー

週末にカート・ヴォネガットの「タイタンの妖女」を読んでいたのですが、無性に「猫のゆりかご」が読みたくて仕方なくなり、再読しました。 厳密に言うと、ボコノン教でまた遊びたい。遊ばれたい。今日は物語の概要はいったん置いといて、この物語に出てくる…

【時間編・思考中】モモ(ミヒャエル・エンデ作、岩波少年文庫)読書レビュー

先月にレビューしたモモ、【人物編】【総集編】は楽しくすらすらと書きましたが、一番大事かもしれない【時間編】はなかなか考えがまとまりません。今週末はのんびりなので、思考しながら書いてみます。 モモ (岩波少年文庫) 作者:ミヒャエル・エンデ,大島 …

人は見ている。誠実さは伝わる(絶対泣かない、山本文緒著)読書レビュー

誠実さは伝わるし、ちゃんとやってるのを見ている人は確かにいる。働く女性を描いた短編集「絶対泣かない」レビューウィーク4日目は、デパートで働くお姉さんです。自分が感じたよさを、極力ネタバレせずに伝える試みをしているんですが本当に難しい。伝われ…

人生の泳ぎ方を教わる(山本文緒著「絶対泣かない」読書レビュー)

「他人の期待に応えること」を中心に生きるのは辛い。それに応えられなかった場合はもっと辛い。今日の主人公は、水泳選手だった両親の期待を背負い、幼少期から水泳に全てを費やしてきた女性です。 今週は働く女性を描く短編小説「絶対泣かない」のレビュー…

働く”領分”を考える(山本文緒著「絶対泣かない」レビュー)

働くと一口に言っても、業種はもちろん雇用形態もたくさんあって、そしてそれぞれの領分もある。アルバイトはアルバイトらしく。派遣は派遣らしく。その超えてはいけない”領分”ってなんだろう…とこの短編集の1話「アフターファイブ」を読んで考えこんでしま…

絶対泣かない(山本文緒著、角川文庫)読書レビュー

気の強い女は嫌いでした。ツンツンしちゃってさ、何がいいんだろう。女の人はしなやかで、いつも微笑んでいる女神様のようであるべき、とさえ思っていました。(女は女は、っていうのはもう時代遅れですが、まぁ昔の価値観の話なのでご容赦ください) 今日の…

君はポラリス(三浦しをん著、新潮文庫)読書レビュー

恋愛に疎く、苦手です。恋にまつわる本もあまり読みません。それでもこの本を読んだのは、友達にお勧めしてもらったからです。 恋愛短編集で、30~50ページくらいの物語が11編入っています。著者は恋愛をテーマにした依頼が多いそうで、題材は果たして恋愛と…

落語でひろがる「好き」の気持ち(こっちへお入り/平安寿子著/読書レビュー)

小説「こっちへお入り」は、アラサーOLが落語に目覚め、日々の生活や周囲もひっくるめて少しずつ変化していく話。私も同じように目覚め、周囲が変わっていった経験があるので共感するものがあった。 主人公は32歳OL。仕事は大変なこともあるけどまあ何とか。…

「古本屋」の世界にもぐる②文学者たちとの交流(昔日の客 読書レビュー)

この間した昔日の客のレビュー、話したりなかったのでまたやります。 ↓本の概要についてはこちらで説明しました books-limelight.com 今回は古本屋店主の著者と、文学者との交流について。敬称を省かせてもらいますが、上林暁、伊藤整、正宗白鳥など、この本…

「架空OL日記」を読んでOLだった日々を思い返す

いつだったか、架空OL日記のドラマを観た。銀行員のOLとして働く架空の彼女たちは、わたしの前の会社の雰囲気にそっくりで驚いた。 前職は、やってる業務はちっとも楽しくないし、なんの役に立ってるかもわからなかったけど、その割に給料がよかった。ほぼ女…

今日の芸術(岡本太郎著 光文社)まとめノート

この記事は、岡本太郎(以下、タロー)の考えを自分の血肉にするためのまとめノートです。著者にちゃんと向き合ったのはここ最近なんですが、なんだかわからないんだけど作品も文章もすごく好きなんです。うまくやるな、きれいであるな、ここちよくあるな。…

ないものねだり(中谷美紀著、幻冬舎文庫)読書レビュー

ないものねだりは、女優・中谷美紀が28歳くらいの時にアンアンに連載していた短編エッセイです。全部で70話も入っています。1話につき約3ページで、演じる日々や私生活のこと、旅行の話など幅広く楽しめます。 どんなに格好悪くても、健康管理のための「赤い…

古本屋の世界にもぐる①(昔日の客 読書レビュー)

先日やっとこの本に出会い、とてもよかったがゆえに感想に悩み、小出しに話すことを選びました。レビューが何回に分かれるか分かりませんがやってみます。 古本と文学を愛するすべての人へ 名著復刊 尾崎一雄、尾崎士郎、上林暁、野呂邦暢、三島由紀夫……。文…

【総括編】モモ(ミヒャエル・エンデ作、岩波少年文庫)読書レビュー

前回話してたモモ、読み終わりました~、約400ページ。いやあ、あっという間でした。読みやすくてぐんぐん読んじゃいましたね。 books-limelight.com さっそくですが結末の感想は、…そうか!これ児童文学書か!でした。お子さんが読んでも大丈夫な、ほっとす…

【人物編】モモ(ミヒャエル・エンデ作、岩波少年文庫)読書レビュー

町はずれの円形劇場あとにまよいこんだ不思議な少女モモ。町の人たちはモモに話を聞いてもらうと、幸福な気もちになるのでした。そこへ,「時間どろぼう」の男たちの魔の手が忍び寄ります……。「時間」とは何かを問う,エンデの名作。 ミヒャエルエンデ「モモ」…

思考の整理学(外山 滋比古著 ちくま文庫)読書レビュー

レビューというか…感想文です。いつかレビュー(書評)ができたらいいなあ…と思ってふと調べてみたら、 書評 - Wikipedia あれ感想でもいいみたいですね?急にレビューという言葉がとっつきやすくなりました。ちょっと上から目線な言葉に感じていたので。こ…

エンデのメモ箱(ミヒャエル・エンデ 著、田村都志夫 訳、岩波書店)

今日はミヒャエル・エンデの思想のかけらや、本人が振り返る記憶、物語になる前の物語を覗かせてもらえる「エンデのメモ箱」の話をしていきます。 着想を書きとめたメモや創作ノート、詩や短い芝居、辛口の文明批評、児童文学に関する日本での講演、生い立ち…

とるにたらないものもの(江國香織著 集英社文庫)

とるにたらないけれど、欠かせないもの。気になるもの。愛おしいもの。忘れられないものーー。輪ゴム、レモンしぼり器、お風呂、子守歌、フレンチトースト、大笑い…etc.。そんな有形無形の身の回りのもの60について、やわらかく、簡潔な言葉でつづられている…

時をかけるゆとり(朝井リョウ著、文春文庫)読書日誌

今日は同じ「ゆとり世代」を生きている作家、朝井リョウのエッセイを話していきます。 時をかけるゆとり (文春文庫) 作者:朝井リョウ 文藝春秋 Amazon 就職活動生の群像『何者』で戦後最年少の直木賞受賞者となった著者。初エッセイ集では天与の観察眼を縦横…