BOOKS:LIMELIGHT

読んだ本を、感想とともに紹介していきます。

本を使って自意識過剰と向き合う(「自意識過剰」というコンプレックスを読んで)

人からよく、自意識過剰だねと言われます。悲しいけど、自分でもそう思います。

何か言われた訳でも、批判された訳でもないのに、そう思ってるんじゃないか?自分のせいではないか?めんどくさい…。

厄介なのは、人から褒められた時も素直に喜ぶことができないところ。こう言ってくれたけど、本当は、あるいは…と疑心暗鬼に考え始めたら、幸せとは縁のない人生になってしまうのは目に見えています。

  • 自分が見られていると感じるのは錯覚
  • 結局、人は自分のことしか考えてないから大丈夫
  • 自意識過剰で悩んでいる時間は無駄!

たくさんの自己啓発本とか読んで耳にしてきたこの言葉。わかってる。わかってるんです。わかってるけど思っちゃうんです。そしてどうすればいいか分からなくて途方に暮れてるんです今も。

うんざりするほどループしてきたこの袋小路から脱出すべく、今日はKindle unlimitedで見つけた本『「自意識過剰」というコンプレックス:自意識過剰から心理的不自由になる』から得たことをまとめていきます。

気にする心は変えられない

本から受け取ったこととして一番大きなものは、「人のことを気にすんのは、思っちゃってるんだからどうにもならん!」ということです。

思ってしまう心は止められないし、仕方がない。当たり前なんだけど、思ってしまうことに罪悪感があったわたしはこの事実に救われました。

本の中ではこの大前提を受け入れたうえで、自意識過剰のメリット・デメリットを知り、感情をうまく操縦して活かすことを提唱しています。

自意識過剰のメリット・デメリット

メリット:努力できるようになること

「他の人から見られている」という思いから、自分なりの「これなら大丈夫だ」と思うラインまで努力できるようになること。これがメリットです。

確かに、誰かに見られていると思うと下手なものは見せられないと、自分なりによくしようと考えて行動するようになります。

ブログでいえば、自分で思ったことを書くだけなら主語がなくても説明がなくてもいいけど、誰かが見ているかもしれないと思うから、順序だてて話そうとか、こうした方がより伝わるかも、とか思うようになるなと納得しました。

デメリット:身動きがとれなくなってしまうこと

ダメなのは、言わずもがなの気にしすぎて動けなくなること。一番の問題は考えすぎるあまり身動きが取れなくなってしまうことなんですね。

逆に言えば、動けさえすればまるっきり今のままでもいいということになるかもな。気にしいでも動けりゃOK!その方が気が楽に感じます。

"感じにくい”心のつくり方

冒頭で感じる心は変えられないと話しましたが、工夫をすることで感じにくくすることはできます。それは、「忙しくすること」

ポイントとしては、自分でコントロールできるくらいの忙しさです。本を読む、人と会う予定を作る、習い事をする、イベントに行く、などなど、しんどくならない程度に予定を挟むことが大切なようです。

この本では自意識過剰になりやすい人を心理的ヒマ人」と話していて、辛らつだけどまさにと思いました。脳内の空きが多いと、その分気にしいな人は被害妄想が加速してしまう。

著者はこれからAIが生活に浸透して便利な世界になっていくことで、もっとこの「心理的ヒマ人」が増加し慢性的に自意識過剰な人が増えると警鐘を鳴らしていました。

自分が敏感になってきてるな、と思ったら予定を入れて忙しくする。これを意識します。

心理的自立」で、活かすことも可能

感じる心自体はコントロールできないけど、感じてからその感情を操縦することは訓練で可能になります。

その訓練とは、「心理的に自立する」こと。具体的には、自分でできることは誰にも頼らずにやることです。自己責任を全うすることで、人目を気にせず自分で決める自由を手に入れるイメージです。

一人でできることが増えていくと、自意識過剰のメリットが前面に出てきます。自分が思う「これなら大丈夫」と思うレベルまで引き上げるための努力ができるようになるという訳です。ハードルを高く設定して苦しんでいた分、より高みにいけるようになります。

また心理的に自立するためには、一人の時間を意図的につくることが大切だともありました。だれにも頼らず、孤独な時間を過ごすことで、心理的な自立が育つ。

これはわたしでいうと…書いている時間なんじゃないだろうか。書きながら考えたりすることが、この心理的自立に一役買っている気がします。

思う心は変えられない。活かすためには「出来ることは自分でやる!」

人がどう思っているのか気にしすぎる「自意識過剰」は、もう思っちゃってるんだから仕方がない。問題はその感情をどう操るかで、訓練が必要です。

訓練法は「出来ることは自分でやること」。自己責任でやり通すことで、自分でコントロールできる感覚を身につけて心理的な自立を育みます。

心理的な自立が身に付けば、自意識過剰のメリットの「努力する部分」が前面に出てきます。自分がこれなら合格だ、と思うところまで自分を引き上げる行動ができるようになります。

要は、自分に対しても根拠が必要ということですね。「人からどう見られても恥ずかしくない自分」になれないから、悲観的になってひねくれてしまう。でも、自分が思う「これなら大丈夫な自分」になるための行動が出来ればオールOK!という訳です。

自意識過剰な人は完璧主義も合わせ持つ場合が多いと思うのでなかなか険しい道だけど、行動ができれば大丈夫と思えば一気にハードルが下がりそう。

自分って本当…最高にめんどくさい……けど、一番近くに寄り添う自分と仲良くやっていきたい!そのために、わたし自身も努力します。やれることからやっていこう、一緒に。そんな気持ちに落ち着きました。

(この本はKindle unlimitedで読みました。)

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