来る日も来る日も本を読みここに感想を垂れ流しているわたしは、ついに本の夢を見た。内容は「書き込み本が気になる、ほしい、どうしよう」というもの。
すると、現実世界で同じようなことが起きた。こんなことって本当にあるんだなあ!と思った、そんな話。
夢で書き込み本に出会う
古本屋の2階、本棚でもない積み上げられた本に目をやると、気になっていた本がそこにあった。相場よりだいぶ安い。手に取って開くと、わーー、メモがたくさん。
これが書き込み本というやつか。…でもこれ、「知っている」人の書き込みだ。何も知らずにこういう本を読むのは難しい。知識のある人の書き込みをみれば、それがガイドとなってまた違う捉え方ができるのはないか?という考えが持ち上がる。
…えー、めっちゃ書いてあるけど、買っちゃう?自分に問う。とはいえ、もう買う気持ちは固まっている。あとは何冊?というところなのだ。
10冊以上はつみ上がっている。持って帰る重量的にも、家の物量的にも、全部は買えない。えーーーどうしよう??ほしい。どれにしよう。うわーこれもいい、あれもいいわ。これも買っておきたいわ……
という夢。
起きてみると、あれは誰のどんな本だったのか?覚えていないけどその高揚感だけははっきり残っている。いい夢だった…としばらく余韻に浸った。
本屋で本当に出会う
ついに本の夢見たわ…と苦笑いして家族にはなしたりはしたものの、そのまますっかり忘れて2週間くらい。行ったのは吉祥寺の古本屋「百年」の姉妹店「一日」。
ここではたまにガレージセールと称して、訳あり本?のワゴンセールをしている。ふらーっと入ってみていると、ワゴンの中に柄谷行人が並んでいる。
あ、これ乗代雄介の本に出てくる人だ。1冊買ってみようかな、と手に取ると…
瞬間、あの夢のことがフラッシュバックして押し寄せてくる。あれ……これは「お導き」ってやつか??柄谷行人は近代文学の研究などをしている人で、自分がきちんと理解できるか自信がないところがある。どーーしたもんか。何冊にするか。
そういう葛藤を経て手に入れたのがこの5冊。
まだ読んでいない。書き込みをガイド代わりに、近代文学の勉強をするのがいまから楽しみだったりする。