2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧
山本文緒著「自転しながら公転する」を読んだ。30・40代の女の悩みを詰め合わせた、わたしにとっては総集編のような本だった。 老いていく親への心配と、介護などで自分の自由がなくなっていくもどかしさ。 確実に若くなくなっていく自分。 将来を約束するに…
先日の神保町古書祭りで手に入れた、荒川洋治著「読むので思う」を読んでいる。 読むので思う 作者:荒川 洋治 幻戯書房 Amazon 装丁のデザインに違わず、文章としても肩ひじ張らずに読めるものが多い。 著者が2007~2008年頃に発表したエッセイから66編を収…
いつかのわたしが買った小説、西加奈子の「おまじない」を読んだ。著者の作品は初読みだった。30ページくらいの短編が8つと、巻末には長濱ねるとの対談が12ページ載っている。それぞれの物語のイラストは、著者本人が描いているらしい。 まあもう今日に始ま…
山本文緒の「自転しながら公転する」が実写ドラマ化するらしい。12月14日(木)、21日(木)、28日(木)のいずれも23時59分から。楽しみだ~!! www.ytv.co.jp ちなみに、わたしはまだこの小説を読んでいない。亡き著者の残してくれた作品を大事に読もうとするあ…
この間読んだ向田邦子作品「隣の女」に魅せられ、その後本屋でたまたま見かけた「思い出トランプ」を読んでみた。 小説新潮にかつて連載していた短編連作で、連載終了を待たずに直木賞を受賞したというこの小説。話数はトランプの絵札と同じ13。連載順ではな…
今週末はすこし気持ちに余裕があったので、自分の拗れた部分と向き合ってみました。 昨日は自意識過剰についての記事を書きましたが、なぜ向き合ったかといえば、自意識を乗りこなしてもっと自由に表現したいからなんです。 拗れた部分をほどいて、もっと自…
人からよく、自意識過剰だねと言われます。悲しいけど、自分でもそう思います。 何か言われた訳でも、批判された訳でもないのに、そう思ってるんじゃないか?自分のせいではないか?めんどくさい…。 厄介なのは、人から褒められた時も素直に喜ぶことができな…
二人の世界では「無銭優雅」でも、はたからみれば「呑気な貧乏人」なんだろうか(いや、そんなこともないと思う!)読みながら気持ちが右往左往する、刹那を生きるキリギリスな恋物語だった。 そしてもう、これはわたしの人生か?と思うほどに、中年に差しか…
今日はちょっと息抜きに、カート・ヴォネガット著「タイタンの妖女」の最頻出用語「クロノ・シンクラスティック・インファンディブラム(時間曲率性漏斗)」について、単語のおさらいと自分なりの考察を話してみます。 タイタンの妖女 作者:カート ヴォネガ…
昨日はチャレンジ記事でした。今日は反省会…。 チャレンジの元となった記事はこれです。 books-limelight.com 新たな取り組み、初回は大失敗 ここからどう調整していこう? そもそも題材がイタイ 思ってるだけで実践→変化が書いてないからイタイ 懲りずにや…
今週のお題「最近読んでるもの」…って、あれ?終わっちゃった。でもせっかく書いたんであげます。 最近、Kindle unlimitedで「帝王学」に関する本を読み漁っています。 中二病…?いえ!国家や会社などを治めるための学問を、脳内政治に活用できるのでは?と…
先日、世田谷美術館の「雑誌にみるカットの世界展」に行った話をしたばかりですが、同時開催の「土方久攻と柚木沙弥郎ー熱き体験と創作の愉しみー」展が、実り多く素晴らしい展示でした。メモがてらここに記します。 こっちがメインとは。行くまで知らなかっ…
わたしは雑誌の「カット」が大好きです。 「カット」というのは、雑誌や新聞、リーフレットのところにちょこっと載ってる挿絵(イラスト)のことです。わたしの職場では見出し部分の装飾のことを指していたりもします。 好きだけどなかなかうまく作れず、い…
日本最大級の古書街、神田・神保町の本まつり! 歩き回ってくたくた…!色々あったけど、古本まつりはとても刺激的で面白かったので、体験レポートとして書き記しておきます! 神田古本まつり(神保町ブックフェスティバル)とは ①10月29日・ブックフェスティ…
昔読むのを断念した「隣の女」を読み終えた。 挑んだのは20代前半だったと思う。冒頭にミシンが出てきたこと(その頃わたしはミシンを踏みまくる生活をしていた)、最初の展開から心揺さぶられたこと、作品からだだもれる大人の色気に憧れたことが手に取った…