BOOKS:LIMELIGHT

読んだ本を、感想とともに紹介していきます。

「模倣と創造」レビューというか、ほぼ自分用まとめノート。

何かやりたい、実現したい。でもうまくいかない。こんなフラストレーションが起こること、みんなありますよね。あってほしい。わたしがその連続の人生だから…

この本は、持て余しているいろんな欲を、どのようにして昇華させるのか?具体的に示した「鍛錬の教科書」だと思います。わたしはこれを使って、やってみているところです。

Audible3ヶ月無料体験、あまりに自分に刺さる内容過ぎて、最後の1ヶ月はほぼまるまるこの本だけ聞いてました。

わたしなりの言葉で説明すると、模倣→想像→創造のサイクルを愚直に続けろ!さすれば自ずと見えてくるんだよ!っていう本です。

何度も聞いて、読んで、刻みこんで、やっと自分がやっていくことの道筋が見えてきました。忘れないようにここにまとめておきます。

「模倣」

第一歩は、まねすることから

まねするってことが、どうも悪いことのように思ってました。トレパクとか、無断転載とか、模倣するっていうのは創造から一番遠いことのように感じます。

実際、模倣の対義語が創造ではあるんですが。真逆ってことじゃなくて、「模倣」の先に「創造」があるよってことを、この本ではくりかえし説明しています。

ポイントは、自分が"いいなあ”と思うものを真似ること

ここが重要。大事なのは、まねする対象の選び方です。

「人気がある」とか「役立つ」とか、そういう社会的な価値じゃなくて、あくまで自分が"いいなあ”と思っていることをまねすること。自分のものさしで、感覚的に選ぶことが大切!

気をつけないと、わたしはここがよくすり替わってしまうので、注意したいところです。

見つからない場合は、感情日記がおすすめ

まねする対象がみつからないとき、それは自分の気持ちが見えにくくなっているときなのかもしれません。喜怒哀楽の感情日記を書くことで、自分の鈍ったセンサーがまた働き出す手助けになります。

個人的にはこういう時、あったかくしてたくさん眠ったり、人と会ってご飯を食べながら話したり、そういうのでも感情って結構復活する気がしています。

「想像」

真似するなかで湧いてきた感情をつかまえる

注意深く真似していくと、創造の手前、「想像」のイメージが湧いてきます。具体的に下記のような感情がわいたときが想像段階です。

  • 「違和感」
    この部分はこうだったら、よりしっくりくるなあ。もっとこうだったらいいのに。
  • 「前にやったこととのつながり・関連性」
    以前勉強した○○に似てるなあ。前にあったあの出来事って、こういう事だったのかも。

この気づきが出て来たらしめたものです。すぐつかまえましょう。自分の内側から出てきた"こうしたい”をふくらませて、具体化するのが創造への道になります。

多分これ得意分野

わたしは、ふくらますのには結構自信があるかも。ブログを書く前に下書きでノートにばーって書いてるとき、最高にふくらみます。はじめはぽつぽつとしかわいてこない言葉が、途中からつながってまとまっていくのが楽しいんですよね。

この発想力?みたいな部分は、ブログをやってから気がついたことで、続けてきたから得意になったのかなとも思います。嬉しい。

「創造」

アウトプットはいろいろ試す!これしかない!

内なる想像イメージがたまってきたら、あとはアウトプットするのみ。どのアウトプット方法が自分に合うか?それはやってみないと分かりません。

方法は無差別に試すこと。話す、書く、描く、歌う、踊る、演奏する。彫刻でもいいし、花を生けるでも、プログラミングだってアウトプットです。

しっくりくるアウトプット法を、あの手この手で試していくことが最も重要で、配信系だとブログ以外にもnote、TwitterYouTubeとかもあります。試すのに忙しくなりそう。1回やればわかるってことでもなくて、本の中ではとりあえず1週間は続けてみて、無理なく自然にできるものが適しているかもねって言ってました。

やってもないのに柄じゃないとか思ってる自分って、何なんでしょうね?そんなことを言っている間にやってみて、違うなって思ったらやめればいいだけのことなのに。すかしてた自分が恥ずかしくなりました。

(いまやってることを書いてたらむちゃくちゃ長くなったので後日別記事にします)

そのうちアウトプットせずにはいられなくなる

このサイクルを続けると、自ずとやることが見えてくるようになるらしい。欲をどうやって出すかの回路が出来上がると、導かれるように行動するようになるらしい。世の美術家のような人たちは、この境地に達しているのかもしれません。

本当にそうなるのかは…やっぱり自分でやってみないとわかりませんね。

創造力は70代まで衰えない

これが一番勇気づけられた部分です。

人間の創造性のピークは40代で、その後70代まで続く。いままで経験したことが一つ一つの点だとして、年齢を重ねていくうち結びついて線になり、40代くらいで面になっていくイメージ…すごくワクワクしてきませんか?!

思い出すのも嫌になる辛い経験、苦い経験、恥ずかしい経験が未来の創造の糧になる。ここを読んでから、だんだん失敗することが怖くなくなってきたんですよね。歳をとることも。楽しんで前に進めそうな感じに変わりました。

まとめ

模倣→想像→創造のサイクルで道は開けるみたい
  • 自分の興味のある分野の"いいなぁ”をまねる
  • 違和感や経験とのつながりを感じたら、自分の感じた気持ちをもとに想像をふくらませる
  • 想像したイメージをもとに、思い描いた世界を具現化する。いろんな方法で試してみる

このサイクルを何度も何度も、いろんな分野と方法で泥臭く続けていく。無駄に思うような経験も、遠い未来の思索の材料になって、発想の「点」になる。

職人やデザイナーじゃなくても、「自分で考えて、自分の人生をつくる」という意味ではみんなクリエイター(=創造者)だと思います。

愚直に続ければ、たとえ何者にもなれなかったとしても、自分の軸で物事を捉えられる人間にはなれると思います。それって、一番揺るがないものじゃないですか?

ちなみに、この本は↓の本に感銘を受けた著者が、子供にもわかるようにかみ砕いて説明した本のようです。わたしもまだ読んでないのですが、いつか読んでより深くこのことを知りたいです。