BOOKS:LIMELIGHT

読んだ本を、感想とともに紹介していきます。

2024秋、ダンダダンが面白い(アニメレビュー)

今期のアニメをいくつか見ていて、なかなかにハマっているのが「ダンダダン」だ。都市伝説(妖怪、UMA)、能力バトルとかいろんな要素が絡まり合って、でもキャラクターにまっすぐしたものがあって…そして勢いがすごい。 難しいこと何にも考えず(いや、そう…

日常に、しょうもない議論を。ー川上弘美著「これでよろしくて?」レビュー

これでよろしくて? (中公文庫) 作者:川上弘美 中央公論新社 Amazon 川上弘美著「これでよろしくて?」を読んだ。主人公は38歳の専業主婦、菜月。夫の光と2人暮らしで、子供はいない。特に大きな不満もなく淡々と暮らしている中に一つの転機が訪れる。 商店…

仕切りと時間と時代とーフレッド・ホイル著「10月1日では遅すぎる」再読中

フレッド・ホイル著「10月1日では遅すぎる」を再読している。 この物語は、時間の感覚が不確かなものになった世界で、人類の行く先はどうなってしまうのか?その様子を主人公が奏でるピアノ曲が彩っていくような構成になっている。再読する中で、ほんの少し…

「写植時代」の本づくりを覗くー平野甲賀〔装丁〕術 好きな本のかたちーを読んで

「平野甲賀〔装丁〕術好きな本のかたち」を読んだ。フリーのブックデザイナーが一冊の本の装丁を仕上げるまでの様子が日常と共に記されている。 平野甲賀 装丁術―好きな本のかたち (シリーズ日常術) 作者:平野 甲賀 晶文社 Amazon 今みたいにPCソフトで編集…

ピアノと文章の心地よさーフレッド・ホイル著「10月1日では遅すぎる」読後感

先日のこと。お茶を飲みながらぼーっと本棚を見ていると、「10月1日では遅すぎる」という本が目に入った。 私の目の前にはいつも少しのSFがある 10月1日では遅すぎる (ハヤカワ文庫 SF 194) 作者:フレッド ホイル 早川書房 Amazon ちょうど9月が終わるとこ…

悩みの原因は「いじけ」?ーさいとうなおき動画で過去のつまづきに気付く

イラストレーターのさいとうなおきがやっているYouTubeを日常的に見ている。主に絵描きやクリエイターに対してのヒントを配信してくれているのだけど、ブログとか文章執筆に関してもためになる内容が多い。 今回は、何の気なしに見た「【絵に集中できない】…