BOOKS:LIMELIGHT

読んだ本を、感想とともに紹介していきます。

【訂正】AIチャットくんの性能について

「GPT3.5turbo」でした。 すみません、昨日の記事内でAIチャットくんについて触れましたが、性能に誤りがありました。正しくは以下の通りです。 【訂正前】AIチャットくんの性能はChatGPTの(×)有料版と同じターボ版 【訂正後】AIチャットくんはChatGPT3.5…

2024年に取り組む難解本『IMONを創る』再レビュー(いがらしみきお著「IMONを創る」感想)

前回よく分からずじまいだった「IMONを創る」を通読したら全体観がつかめた気がするので、再レビューします。 わたしときたら年が明けてからIMON、IMON…とうわ言のように繰り返し話すので、家族からうるさい!とIMON禁止令が出てしまいました。なのでここで…

ビジュアリストの読書観。「言葉を離れる(横尾忠則著)」レビュー

えらい時間のかかった読書でした。1ヶ月くらい一緒に過ごしてたかも。多少ムキになって読んでいた感はあります。 言葉を信用しない、ビジュアリストの読書観。文章に埋もれることが幸せなわたしにとっては、物事の捉え方の違いをこれでもかと味わえた本でし…

【Kindle Unlimited 反省会】笑っちゃうくらい読まなかったので退会した

2024年1月14日、わたしはキンドルアンリミテッドを退会した 2023年10月15日、読書の幅を広げたいとKindle Unlimitedに入会した。ちょうどその日まで3ヶ月×月額99円セールというのをやっていて、試すのには絶好の機会だったからだ。 books-limelight.com 結…

生き直すなら、こんなふうに。ハゴロモ(よしもとばなな著)感想

わたしは以前、何もかも分からなくなる、という体験をしたことがあります。 どうして朝起きて、メイクして、服を着て、誰かと会って、ご飯を食べて、夜眠っていたんだっけ。一つひとつに何の意味がある?そもそもどうやってやるんだっけ?笑っちゃうようだけ…

ファミレスは人間交差点:和山やま「ファミレス行こ。上巻」レビュー

前回のカラオケ行こ!に続いて、続編の「ファミレス行こ。上」も読んだので感想を話していきます。 ファミレス行こ。 上 (ビームコミックス) 作者:和山 やま KADOKAWA Amazon 東京の大学に進学した聡実(さとみ)くんは、ファミレスでバイトをはじめました。…

わたしはZINEをつくるので、具体的な作成プランを話します。

わたしはZINEをつくります。とここに宣言することで、強制力を高めるための記事。いいんです最終的につくれれば。なんだってしましょう。 去る1月7日は一日創作デーで、ずっと興味があったZINE作りに取りかかりました。一日あれば余裕でしょー!と思ってい…

ヤクザと中学生のカラオケ特訓物語―和山やま「カラオケ行こ!」マンガレビュー

この人のマンガは見かけると即買いしてしまう 和山やまのマンガ「ファミレスいこ。」を買ったので、まずは前作の「カラオケ行こ!」を再読しました。 カラオケ行こ! (ビームコミックス) 作者:和山 やま KADOKAWA Amazon カラオケ行こ!は、中学生で合唱部部…

世にも恐ろしい「ノミ」にまつわる小説。江國香織「ぬるい眠り」短編集より

はっきりとわかったことがある。世界は大きく二分できるのだ。ノミにさされた人間の世界と、ノミにさされていない人間の世界と。 江國香織著「ぬるい眠り」より引用 世にも恐ろしい「ノミ」にまつわる小説を読んだ。 短編集「ぬるい眠り」は、著者の江國香織…

わたしのブログは宇多丸流。「ザ・シネマハスラー」「ライムスター宇多丸の映画カウンセリング」より

気が付くと、またシネマハスラーを読んでいる。この本、わたしのブログの教科書なんです。 TAMAFLE BOOK 『ザ・シネマハスラー』 作者:宇多丸 白夜書房 Amazon ーー風の吹くまま、気の向くまま、何を観るかはサイの目次第 映画博徒の看板しょって、歩いてみ…

哲学×プログラミング…じゃない??「IMONを創る」第1部レビュー

2024年が明けましたね。今年もどうぞよろしくお願いいたします。新年早々の地震や事故で胸を痛めております。気をつけようもないことばかりで、どうしたらよいのでしょうか。今大変な思いをされているみなさんの平穏な日常が戻ることを祈るばかりです。 今日…

自己表現を試す場として、心して書くべし。ー2023年のわたしより

2023年が終わる。わたしは来年のわたしに言いたい。 心して書くべし と。 今年は5月に読書ブログを開設してから、とにかく書きまくった。今日で131記事目で、2日に1回以上は何らかの記事をアップしていたことになる。 記事をアップしていない時も書きたいこ…

実写化ドラマ最終話「自転しながら公転する」感想。ドラマ独自の言葉遣いで、いい着地を見届ける。

実写ドラマ・自転しながら公転するの最終回「足りないふたり」観ました。3話構成で、2話のTVerお気に入り数が4.6万人、最終話は12月29日時点で6.3万人まで増えていました。 前回気になっていたプロローグとエピローグはやらなかったですね。その分、都と貫…

本棚を前に、小話の世界に浸るーこばなしけんたろう(小林賢太郎著)感想

下北沢に、両方の壁が全部本棚、というカフェがある。 真ん中に一本、レジに通じる道があって、両隣の本棚に向かい合うようにしてソファや椅子が置いてある。 本を読んだり、本棚をみたり、自分の作業をしたり、みんなそんなふうに黙々と過ごしているのが好…

【ドラマ2話感想】自転しながら公転する・実写化レビュー

実写化ドラマ・自転しながら公転する2話「ふたりの距離」を観ました。 TVerのお気に入り数が1話「最悪の出会い」を観た時は4.6万人だったんですけど、2話目を観た23日時点で5.7万人になってました。1週間で1.1万人増…!当たり前ながらドラマってすごい数…

未来へのメモ:年末年始に読みたい本、書きたい記事

本が読みたい。記事が書きたい。圧倒的に時間が足りない。 年末ってなぜこんなに忙しいのだろう。本を読みたいのにキャパオーバーしててぼーーーっとするし、書きたいことを後でメモしようとして忘れてしまう安定のポンコツさ(これはいつもか)。 時間がな…

2000年代のブログの世界に憧れている自分がいる(平安寿子「恋愛嫌い」を読んで)

2023年現在、ブログを始めたと伝えたときの反応ナンバーワンは「なんでブログ?オワコンじゃね?」である。今年何度言われたことか。まあ数人にしか言ってないし、繰り返し言ってくるのは家族なんだけど。 確かに、いまどこかに書いておきたいと思うなら断然…

実写化ドラマ「自転しながら公転する」1話感想

ドラマ「自転しながら公転する」1話、見ました。テレビがないのでTVerで。 先日本をしっかり味わったうえで感じたことは、想定通り「原作と結構違うなー!」ということですね。 そりゃあ作ってる人も違うし、600ページ超の本を1時間×3本のドラマに仕立て…

すでに足りない来年の手帳をカスタムする

12月時点で来年の手帳の枚数が足りないことが判明したので、「ほぼ日デイフリー版+マイブック(真っ白の文庫本手帳)」の二段構えにカスタムしたよ、という話。 2024年も安定のほぼ日 本の感想とか書きまくってたら速攻でなくなることに気が付く 「マイブッ…

あなたもわたしも「しょうがない人」(平安寿子著「しょうがない人」レビュー)

まったく、もう!と思いながらも、人は互いに許容しあって生きているんだった。 主人公を通していろんなタイプのしょうがない人を見ていくうちに、そんな考えが自然と湧いてきた。 今日は、平安寿子著「しょうがない人」をレビューする。 しょうがない人 (中…

書いてよかったと思えるように、この記事を指針として動く。

まだ全部に目を通してないけど、今年書いた記事を読み返している。がっつりリライトしたい記事ばっかりだろ…!と思いきや、その時の自分なりに一生懸命に書いている気がして、どれも手を入れる気にならない。(自己愛強すぎか?) どこかに提出するわけでも…

主人公じゃないけど、この人がどうも気になる。「自転しながら公転する」感想③

山本文緒著「自転しながら公転する」のドラマ化まで1週間を切った! ドラマを楽しむためにレビューを重ねてて、今日で3回目。全5回の予定で進めている。なんとなく始まる前に整理したいから、スピードアップしないとな。できるだけさらっとやっていこう。 初…

【読書ブログ2023】今年一番読んでもらえた記事

ありがたいことに、「きょうのはてなブログ」で本の感想がまとまらない③を取り上げていただきました! 右下にわたしが。紹介用のキャプション入れてくれるの嬉しいですよね 4ヶ月ぶり2度目です。1度目は急上昇するアクセス数に震えあがり、自意識過剰が爆…

【無心で思う】一点を見つめる時間が増えた(読むので思う、の装丁を見ながら)

年末なんで、なんとなく一年の振り返りで自分の過去記事を読むことが増えてます。ブログのトップ画面をスクロールしていくと、真っ先にこの猫が目に入って気になります。(2023年12月現在) 一点を見つめる猫。気になる… この目、身に覚えがある 一点病とも…

生活をダウンサイジングする勇気。「自転しながら公転する」感想②

山本文緒著「自転しながら公転する」は、介護、老い、恋愛、仕事と多方面に悩む主人公の苦悩を描いた長編小説。前回は全体の内容について話したので、今回は主人公(都)の母親、桃枝に焦点を当てていく。 というのも、病気になって自分が別の人間になってし…

本の感想がまとまらない③それが楽しくなるなんて日が来た

本を読んで糧にしようという試みを始めて(そんなコンセプトだったっけ?)だいぶ経ちました。自らの栄養とするにはアウトプットが大切で、人に話したり、感想を書いたりするのもよい方法です。 しかし、感想がまとまらない!これは定期的に起こることで、こ…

30〜40代、女の悩み詰め合わせ。「自転しながら公転する」レビュー。

山本文緒著「自転しながら公転する」を読んだ。30・40代の女の悩みを詰め合わせた、わたしにとっては総集編のような本だった。 老いていく親への心配と、介護などで自分の自由がなくなっていくもどかしさ。 確実に若くなくなっていく自分。 将来を約束するに…

読むので思う。思うので書く。(荒川洋治著「読むので思う」より)

先日の神保町古書祭りで手に入れた、荒川洋治著「読むので思う」を読んでいる。 読むので思う 作者:荒川 洋治 幻戯書房 Amazon 装丁のデザインに違わず、文章としても肩ひじ張らずに読めるものが多い。 著者が2007~2008年頃に発表したエッセイから66編を収…

西加奈子 短編集「おまじない」の、是か非かよく分からない感想。

いつかのわたしが買った小説、西加奈子の「おまじない」を読んだ。著者の作品は初読みだった。30ページくらいの短編が8つと、巻末には長濱ねるとの対談が12ページ載っている。それぞれの物語のイラストは、著者本人が描いているらしい。 まあもう今日に始ま…

一冊しか読んでなくたって、その作家が好きと言っていいと思うんだ。

山本文緒の「自転しながら公転する」が実写ドラマ化するらしい。12月14日(木)、21日(木)、28日(木)のいずれも23時59分から。楽しみだ~!! www.ytv.co.jp ちなみに、わたしはまだこの小説を読んでいない。亡き著者の残してくれた作品を大事に読もうとするあ…