BOOKS:LIMELIGHT

読んだ本を、感想とともに紹介していきます。

旅団過去編を読んで、ヨークシン編が沁みる「HUNTER×HUNTER 38巻」レビュー

富樫義博著「ハンター×ハンター38巻」を読んだ。暗黒大陸に向かう船中、さまざまな抗争に巻き込まれるクラピカ達…の周囲に焦点が当たっているのが38巻だった。思うまま感想を書いていく。 HUNTER×HUNTER モノクロ版 38 (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者:冨…

短くて的確な文章を書く方法(記者ハンドブックを読んで)

わたしのブログは大体いつも2000〜2500文字くらいなんだけど、800〜1000文字くらいにしたいと思っている。というのも、毎回A5の紙にレイアウトして一緒に載せたいと考えていて、収まる文字数がそのくらいなのだ。 短くて的確な文章といえばやっぱり新聞記事…

行動と内省の一体化…「独り思う(独白)」1章感想

読者の中には「またこの話か…」と思う方もいるかもしれないけど、わたしにとってこの本をまとめることは今後に必要な作業なので続けていく。何回かに一回、という感じにはするので見守っていてほしい。 独白(シュライエルマッハー) (岩波文庫 青 628-2) 作者…

2人の関係の続柄はなんになる?−いくえみ綾「1日2回」レビュー

いくえみ綾「1日2回」を再読しました。39歳の幼馴染2人、結婚したものの訳あっていまはフリー。1日2回、ふと頭をかすめるのは、恋人でも家族でもないお互いのこと…この空気感がなんともいえず好きで、たまに読み返してます。 1日2回 1 (マーガレットコミック…

好きな小説がわからない(絶賛、再構築中)

先日、はてなブログのお題で「好きな小説」というのがあって、読書ブログをやってるんだから是非とも乗っかろう~!と思っていたんだけど、何も浮かばなかった。 というか…最近小説読んでなくない?と思い調べたら5月から3冊しか読んでいなかった。 いや、…

【紙博2024東京】初参加レポ〜紙ものに埋もれ、高まる創造性〜

紙が好きです。ただの紙も、本もノートもふせんもなんでも。紙に思いっきり浸れる場所を探して、「紙博in東京2024」に行ってきました! 初参加の不安もどこへやら、大満足して帰ってきました。今日は買ったものや思ったことなど、気ままにレポしていきます~…

本の感想がまとまらない④満たされちゃって書けないときは、読んでまた書く。

先日読んだ内省と自己形成に関する本「独り思う(独白)」に心底満たされてしまい、惚けている。ブログにまとめることもできず他の本にも手がつかない。これからだっていうのにまったく…! この本、わたしの悩みをことごとく無効化して激励までしてくれる内…

横浜本屋巡り~伊勢佐木モール7店との出会いを楽しむ~

先日、家族が休日出勤で午前中だけ横浜に行くというのでついていった。ずっと、新聞博物館と新しくできたロープウェイを体験してみたかった。 結論からいうと、新聞博物館は寝坊していけなかったし、ロープウェイは景色がよかったものの5分という短さでちょ…

求めていた本「浪漫主義」に出会うーシュライエルマッハー「独り思う」を読んで

いつか、自分の好きなジャンルの話が好みの文体で書かれていたらいいなあ…と夢みていたら、ついに出会えた。シュライエルマッハー「独り思う(独白)」だ。 私が読んだのはかなり昔の本で、今は岩波文庫から出ている 独白(シュライエルマッハー) (岩波文庫 …

服と自分…価値観の再考「1000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話」を読んで

こないだブックカフェに行った時、普段読まないようなものに接してみようと、昼田祥子著「1000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話」を読んでみた。 1000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話 作者:昼田 祥子 講談社 Amazon mi-m…

小心者、進化のヒントを探るー「うまくいっている人の考え方」を読んで

今日は正直な気持ちを書いてみよう。いや、前回話したことが嘘だったわけじゃないけど。あれは自分に対する励ましのような記事だった。 この間、はてブ砲・スマニュー砲・Google砲があたってアクセスが急増したとき、一番はじめに湧き起こった気持ちは恐怖だ…

【1週間で8000アクセス超】はてブ砲→スマニュー砲→グーグル砲をいっぺんに体験した話

とても貴重な経験をしました。自分が書いた記事が、はてブ砲→スマニュー砲→グーグル砲と立て続けにあたったのです。 対象の記事は、先日アップした百年の孤独の読み方と読書スピードに関する話。 わたしは読書ブログ運営歴2年目、アクセス数はいつも50〜100…

「理想の自分」の殺し方ー若林正恭著「ナナメの夕暮れ」レビュー

オードリーの若林正恭が書いた「ナナメの夕暮れ」を読んだ。37~39歳にかけて、ダ・ヴィンチに連載していたエッセイだった。 ナナメの夕暮れ (文春文庫) 作者:若林 正恭 文藝春秋 Amazon M-1準優勝を経て、芸能界に本格的に入ったのが30歳。そこから第一線で…

英語あそび6週目にして習慣が途切れる(でもあきらめないでDuolingo)

英語を「あそぶように学ぶ」ことをテーマにした、定点観察ブログ6週目…にして、習慣が途切れてしまった。お盆休みでイレギュラーな動きをしたからか、生活リズムが狂いまくったことか、多分その辺が原因だろうなあ。 英語アプリにせっつかれても、またあと…

「百年の孤独」を粘り強く読んだら、読書スピードが上がった件

最近、本を読むスピードが速くなってきた。片道の通勤電車で50ページだったのが、70ページくらい読めたりする。 理由は先日、百年の孤独をなんとか読み終えたことが大きい気がする。 百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez) 作者:ガルシア=マルケス,ガブリエ…

【4巻感想】いくえみ綾「ローズ ローズィ ローズフル バッド」

いくえみ綾の「ローズ ローズィ ローズフル バッド」4巻が、今の自分にリンクしているなあ…と思ったので、感想を話していく。 ローズ ローズィ ローズフル バッド 4 (マーガレットコミックスDIGITAL) 作者:いくえみ綾 集英社 Amazon 主人公の神原正子は、「…

詩とはなんなのかー黒田三郎「小さなユリと」「詩の作り方」を通して見えたもの

先日読んだ茨木のり子の「詩の心を読む」は、さまざまな詩人を紹介してくれる内容だった。なかでも、わたしは「吉野弘」「岡真史」「黒田三郎」「川上肇」「石垣りん」の詩が心に残った。 気になる人を少しづつ深めようと、8月は黒田三郎に焦点をあてて読書…

みそ汁の可能性を信じるー土井善晴著「一汁一菜でよいという提案」を読んで

以前挫折した土井善晴著「一汁一菜でよいという提案」を読了した。この本は料理のレシピ本ではなく、食生活に関する思想本という感じの本。 一汁一菜でよいという提案(新潮文庫) 作者:土井善晴 新潮社 Amazon 前に読んだときはどうも説教臭く感じて読めな…

英語あそび5週目は、エンタメとして楽しむ(Podcast、Netflix)

海外のPodcastや原書を楽しめるようになりたくて、英語を学習中。「あそぶように学ぶ」ことをテーマにした、定点観察ブログ5週目をお届けする。 今週は受動的な学びが多かったかな。Duolingoをやりながらいつも通りに洋楽の翻訳。あとは聞きたかったPodcast…

ダメ男小説の金字塔「ぼくのともだち」感想・レビュー

ポン、と机の上に置かれていた本の、キャッチ―な帯が気になった。 「ダメ男小説の金字塔」 …気になる。読まずにはいられなくて、買って来た家族が読む前にわたしが読んでしまった。 ぼくのともだち 作者:エマニュエル・ボーヴ 白水社 Amazon 主人公はヴィク…

生きにくさを乗り越えるヒント「最高の体調(鈴木裕著)」レビュー

生きにくい。本当に生きにくい。 連日35度を超え、湿度も高くて都心はちょっとした地獄のようです。職場に行けば、スーツ民のためキンキンに冷えた室内でカーディガンを2枚羽織ります。令和ですがそんなもんです。 がっつり体調を崩している訳じゃないけど…

英語あそび4週目(翻訳者のエッセイを読む、海外絵本、Duolingo)

ある英語のPodcastを聞きたくて、原書も楽しめるようになりたくて、高校生ぶりに英語を再学習中。「あそぶように学ぶ」ことをテーマにした、定点観察ブログをお届けする。 先週までは、Duolingo(学習アプリ)、洋楽や海外絵本、英文日記などで学んでいた。…

ままならない人生は、現在進行形(百年の孤独レビュー)

先週末、百年の孤独を読み終えた。マコンドという土地と、ブエンディ―ア一族にまつわる物語。 百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez) 作者:ガルシア=マルケス,ガブリエル 新潮社 Amazon 感想に迷って3日も経ってしまった。こねくりまわしてもうまくいかな…

英語あそび3週目(duolingo、英語日記、海外アニメ挿入歌の英訳)

好きなNetflixアニメ「ミッドナイト・ゴスペル」の元ネタPodcastを聞けるようになりたくて、英語を学び始めた。 独学でどこまでいけるのだろう?英語で遊ぶように学ぶことをテーマにした、3週目の定点観察ブログをお届けする。 duolingoは自分なりの型がで…

1年を5分割すると心によい(ごぶんのさん期の定点観測)

1年は約52週間で終わります。今週末の7月28日(日)がちょうど30週目の終わりで、1年の約3/5が過ぎたことになります。2024年は「10週間×5期+ボーナスタイム(2週間と2日)」と割り振って生きてみたら楽しいかな~なんて考えて、実際にやっているところです…

本と出会えた、きょうはいい日(BOOKSHOP TRAVELLER/東京となかよくなりたくて)

今日は、いい感じに本と出会えたときの話をする。 先日、祖師ヶ谷大蔵にある貸し本棚のお店「BOOKSHOP TRAVELLER」に行った。一般の人が棚主(店主)になっていて、小さな本屋がたくさんあるイメージの店だ。中に入ると、「東京となかよくなりたくて」という…

英語あそび2週目(duolingo、洋楽、英語日記)

好きなネトフリアニメの元ネタPodcastを聞けるようになりたくて、英語を学び始めた。高校では赤点をとったこともあるわたしが、英語学習2週目をどんな風に遊んでいるのか話していこう。 duolingoは楽しく続けている 洋楽「What I Am / Will i am」を訳して…

何を書いて、何を書かないのかー7/18「今日のダーリン」を読んで

ほぼ日刊イトイ新聞のエッセイ「今日のダーリン」にこんなことが書いてあった。 たぶん、日常的に文章を書いている人なら思い当たるだろうが、どんなときでも、なにかに対しての不平不満だとか、賛成できないことなら、いくらでも探して書くことができる。 2…

バラ売りのグラシン紙を見つけ、本を包んだ話(画材店にあった)

古本屋に行くとたまにかけてある、グラシン紙のブックカバーが好きです。これがあるだけで、あ、この本は大切にされてるんだな〜、と購買意欲が上がります。 この透け感がたまらない しかもこのグラシン紙、本を守る効果がたくさんあるらしい。・日焼け・手…

自分の柱を守るための詩ー茨木のり子の詩集を読んで

先日「詩のこころを読む」という本を読んで茨木のり子についてもっと知りたくなり、図書館で2冊借りてみた。 貸出期間の2週間をたっぷり使って、家のことをしている合間に読んでは考えていた。自分の柱について。この人の柱は強そうにみえて、きっとそんな…