ドラマ「自転しながら公転する」1話、見ました。テレビがないのでTVerで。
先日本をしっかり味わったうえで感じたことは、想定通り「原作と結構違うなー!」ということですね。
そりゃあ作ってる人も違うし、600ページ超の本を1時間×3本のドラマに仕立てようっていうのだから、描かれない部分がたくさんあるのはそうだろうなと思うので全然OK。
しかしまあ、間違い探し的な見方をどうしてもしてしまうのが(自分の)残念なところです。でも新たな発見だったり、自分の偏った見方にも気付けたところがあるので話していきます。
原作と違う部分
違う部分として大きいものだと
- 都の職業
原作ではアウトレットモールのアパレル販売員、ドラマだと多分介護用品系の卸業者?それにともない貫一もアウトレットの寿司屋店員じゃなくて普通の回転寿司屋の店員となっています。 - 貫一が前職を辞めた理由
原作だと被災地のボランティアで欠勤が重なったからだけど、多分その辺が丸ごとカットで、電車のホームで転倒したおじいさんを助けて長野まで何日もかけて送り届けたから、となっていました。ちょっと無理あるか…?と思ったけど飲み込みました。 - 友人・そよかの属性は割と違うかも
絵里は割と思った通りだけど、そよかがきれい目なお姉さんだった(左側の人)。原作だと普通のシャツにパンツで新卒社員みたいな感じ、だったと思います。
ドラマまで間に合わなかったんだけど、そよかについて書きたいことがあったので後日改めて…(また書きたいことがたまってきたなぁ)
あとは貫一が都の家に来たのは原作だとかなり後だったりとか、他にも時系列が違うのがあったけど、わたしはそこまで違和感はなかったです。最も気になった部分は後述。
印象に残ったところ
解像度が上がってよかった部分もあります。印象に残ったところは
- 牛久大仏ってでかいなー
物語の舞台が茨城県で、原作にも要所要所で大仏が描かれていたんだけど、そんなに気にしてませんでした。ドラマでは普通にしゃべってるシーンの背景に大仏がカットインしたりしていて、こんなに視界に入ってたら大仏のこと考えるよなそりゃ…!となりました。
こういう理解が深まるのはとてもいい。 - 貫一って本のカバー外す系なんだ
本の読み方って結構気になるところです。ドラマの貫一は文庫本のカバーを外して読む派でした。家には割とハードカバーもあって、原作だとカラーボックスにボンボンいれる感じだから横積みに乱雑に積んでる感じかな~って思ってたんだけどきれいに並んでたな。
わたし貫一のことが結構好きだったようで
今日もっとも言いたい部分はここ。ドラマでは思いのほか貫一の振る舞いがひどくて、悲しかったのです。ここまで接客やな感じじゃない…と思ってました、海老がとっ散らかってる寿司、あれはだめでしょう!!都はあそこから優しくされてもぜっったいに好きにならないだろうレベルのやばい接客だったわ…、原作はもうちょいマイルド(だったはず)なのでご安心ください。
都の両親にいま無職のことを言う部分でも、なーんかこうただの本当にヤバいやつになってたように感じて残念でした。
と思いつつこれ、ぜったい「好きフィルター」かかってるやつ。原作では周りが心配してしまうような恋愛をしている都、というのがあったので、そういう意味ではこの描写であっているのかも。
ただドラマだと時間がないから、都が好きになったきっかけの空気感がなかった気がして、貫一がただのやべーやつになってたのが胸が痛かったです。。
人間性が気になる程度で、ここまで入れ込んでいるとは自分自身思ってませんでした。そこは発見というか、美化して読んでいた部分があったかもな~と感じてます。ただ、魅力がある人物だとは思っています、いまも。
貫一についてはこの記事でまとめたので、あんなやつどこがいいんだ?と思った方は読んで欲しい…これすらも盲目な記事かもしれないけど。
「同じテーマの別作品」として、2話も見る
あれこれ話したけど、「同じ題材を扱った別作品」と思って楽しむことにしました。原作ありの作品って、アニメは忠実に再現って感じだけどドラマは全然違うなって思います。
今回のドラマは3時間にまとめる関係で、伝えたいことを凝縮するために省いた細かな描写がものすごいたくさんあります。わたしはそういう細かい部分で都の気持ちや貫一の行動により深入りできたので、やっぱり本の方、すごい読んで欲しいと思いました。
ドラマ2話は21日23時59分から!また話しますー。
↓2話、3話(最終話)の感想はこちら
↓本の感想はこちら