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読んだ本を、感想とともに紹介していきます。

一冊しか読んでなくたって、その作家が好きと言っていいと思うんだ。

山本文緒の「自転しながら公転する」が実写ドラマ化するらしい。12月14日(木)、21日(木)、28日(木)のいずれも23時59分から。楽しみだ~!!

www.ytv.co.jp

ちなみに、わたしはまだこの小説を読んでいない。亡き著者の残してくれた作品を大事に読もうとするあまり、読めずにいる(という言い訳かもしれない)。

ちなみに単行本と文庫本どちらも持っている。しかし読んでいないのだ。

ドラマを十分に味わうためにも、放映されるまでに今読んでいる本たちを押しのけてでも読もうと思う。

さて今日は、"好きな作家”をどこから公言してよいものか?という話。

結論からいうと、わたしは一冊読んで好きだと確信したら、作家のことをよく知らなくても、最終的に一生のうちにその作品しか読まなかったとしても、"好きな作家”だといっていいと思っている。

なんでわざわざこんなことを話すのかというと。

以前、知り合ったばかりの人とご飯に行った時、たまたま山本文緒の話題になったことがある。嬉しくなって「好きなんです!」と話したら、プラナリア直木賞受賞作品)、自転しながら公転する島清恋愛文学賞中央公論文芸賞受賞作品)の話になった。

「それは読んでいないんですよね」と言ったところ、「好きなのに、読んでないの?」と笑われてしまったからだ。

その時は「日々是作文」「絶対泣かない」「シュガーレス・ラヴ」しか読んでいなかったけど…その人の有名な作品を読んでいないと、好きと言ってはいけないのか。とたいそう落ち込んで帰った記憶がある。

それでも。わたしはこれからも懲りずに、たとえ1つの作品しかしらなくても、好きなら好きと言ってしまおうと思っている。まだ見ぬ同志との出会いや、もしかしたらわたしが知りえない小説や作家の興味深い話が聞けるチャンスがあるかもしれないじゃないか!

そして逆に、他の人と好きな作家の話になった時に、自分のほうが作品を多く読んでいるようなことがあったら…どの作品が好きだったのか聞いて、その作品についてたくさん話をしよう。

"好き”っていうのはすごいパワーを持っている。好きな部分や、心に残っているエピソードを話すとき、人は見るからに体温が上がり、花が開くように表情がガラッと変わる。わたしはこの瞬間が大好きで、日常会話ではわからないその人の機微に触れられる素晴らしいきっかけだと思う。

自分が頭の中で描いていた物語とは別の世界が広がっているのも面白い。こんな絶好の機会を逃すことなく拾い上げたい。

とにかく、わたしはまだ「自転しながら公転する」も、「プラナリア」も読んでいないけれど。今日は、それでも山本文緒の作品が好きなんです!ということを話したかったという話。本を読み読み、ドラマを楽しみに待ちます!!

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