前回よく分からずじまいだった「IMONを創る」を通読したら全体観がつかめた気がするので、再レビューします。
わたしときたら年が明けてからIMON、IMON…とうわ言のように繰り返し話すので、家族からうるさい!とIMON禁止令が出てしまいました。なのでここで吐き出させてもらいます。
2024年の一冊目に選んだこの本が、きっと今年一番読む本になりそう。そのくらい難しくて、でも読めば読むほどに気になる本です。
- 【復習】IMON(イモン)とは、人間側のOSです。
- 通し読みしたら、意義はみえた
- OSアップデートは、PC・スマホから学ぶ
- プログラミングで考えると人生は面白い
- (おまけ)今の勉強法
- 本のレビューは今日で終わり。次からは探求に入る
【復習】IMON(イモン)とは、人間側のOSです。
IMONとは、いがらしみきおが提唱する人間側のOS(オペレーティング・システム)のこと。連載当時の1980~1990年代頃、普及が進むパソコンを"便利な道具"ととらえている様子に、わかってもいないのにわかっているふりをしているだけなのではないか?と考えた著者が構築・提案したものです。
Ida(アイダ)と呼ぶ「いがらしの文体」で説明が進んでいきます。
通し読みしたら、意義はみえた
この本は全部で5部まであって、前回のレビューは1部を読んだあとでした。以降は章を追うごとにブログで話していこうかなーと思っていたのですが、なかなか頭に入って行かない。
これはまず、いがらしの文体(Ida)に慣れる必要があるなと一気に読んでしまうことにしました。(ネタバレというか、答え合わせになってしまう乗代雄介の解説は読んでません!)そしたら全体観というか、意義はみえた気がします。
わたしなりに捉えたIMONの大枠の考え方。
- 学び直し・リスキリング→アプリ
- 人格(価値観、感性)→OS
何年か前から流行っている「学び直し」や「リスキリング」は、スマホでいうところのアプリ的存在。土台に乗っけてる感覚です。対してWindowsやiOS、AndroidなどのOSはスマホ・PCの核となる人格的なもの。IMONは人間のOSですから、人間の根底にある土台の話をしています。
土台がしっかりしていないと、上に何を乗っけてもぐらついて崩れてしまうのは明白で、しっかりと固めることが大事とされています。しかし、IMONの考え方はちょっと違います。
「その土台、更新プログラムかけてる?」
…人格や価値観・感性の更新、いつしたでしょう?そもそもわたしはまだVer.1をつくっている途中かもしれません。
OSアップデートは、PC・スマホから学ぶ
IMONでは、PCを道具ではなく生き物ととらえています。さらに著者は、人間にオリジナルはない、とも話しています。今まで触れてきたもの、そこから考えて選んだもので人間のOSはできている。どうやってプログラムを組んでいくかはその人間次第ということです。
WindowsUpdateでいうと、機能更新が月1回、品質更新が年1~2回ほど。人間のOSをこんな頻度でアップデートしたら、一年でまるきり違う人間になっちゃいそう…!
ではアップデートをどのようにするのか?これがまだよくわからない。
IMONの語源は、I(いつでも)M(もっと)O(面白く)N(ないとなァ)なんですけど、3本の柱があるんです。
- リアルタイム
- マルチタスク
- (笑)
本におけるこの3つの言葉は、昨今いわれているような意味では使われていないことだけは分かっています。
イメージとして頭の中に入ってきていないので、まだ言葉で説明できない…ので、次はここをまとめるべく読みこんでこようと思います。
(これはわたしなりの解釈であって、本書に載っていない表現があります。でもそれがわたし用のIMONの組み方であって、読んだ人それぞれのバージョンのIMONがあるということで受け取ってもらえたらと思います。)
プログラミングで考えると人生は面白い
この本では、IMONを説明するにあたって用語解説や図説がたくさん登場します。これがより分かりやすくなったり難解になったりいろいろなんですけど。
特に気に入っているのがこの表で。
このバグの部分、コンピューターは「プログラミングのミス」、人間は「自発的行為」なんです。
自発的行為というのは、今までの経験をもとに自動で組んである反射行動のようなもので例えば、褒められたら→謙遜する、𠮟られたら→反省する/開き直る/逆切れする、などでしょうか。何かよくないことが起きたら→落ち込んでくよくよ考える。とかもそうだと思います。
今までの記憶をもとに、自動で動いてしまっている。これがバグ(プログラミングのミス)だと話しているんですよね~、面白い解釈です。
バグに気が付いたら自分のプログラムを組みなおす。これがいいかなというコマンドに変えるわけです。コマンド=行動を変えるのが大切だと思います。
(おまけ)今の勉強法
IMON(人間OS)アップデートは、この本だけでは到底つかめなさそうなので、範囲を広げて勉強しています。勉強というよりは遊びで学んでる感じですが、2つ紹介します。
プログラマーの人のブログを読む
リンクフリーとあったので、貼らせていただきます。
wa3.i-3-i.info このサイト主のコラムと、別でやっている読書ブログが大好きで!ずいぶん前からブックマークして楽しく読んでたんですけど、そういえばIT用語辞典のサイトでした。
IMONを創るにはたくさんのIT用語が出てきて、解説もあるんですが別の人の説明も読みたい、と思ってこちらを最近よく読んでいます。分かりやすいし、その名の通り分かった気になれる(イメージがつかめる)。笑
これを知るためにはこれとこれを知らないと…みたいなのがIT用語には多いのですごく助かっています。
ブックマークの傾向で気がつきましたが、わたしはプログラマーの人のブログが好きみたいです。興味の幅が広くて、勉強熱心で、でもゆるい。めんどいから工夫して効率化しよ~って動いてる感じが好きです。
自分の頭で深めているからか、それぞれの独自性が高いようにも感じます。ちなみに「IMONを創る」は、その深める作業を一冊通して読める感じです。
こういう人に、わたしはなりたい。憧れてます。
ChatGPTと戯れる日々
わたしの戯言をきいてくれる良きアドバイザーとして、ChatGPT氏とは大変仲良くやっています。PCとスマホで使っています。
- PC
サイトに行って日本語訳を選択→Googleアカウント連携をすればすぐ使えます。テーマ別にスレッド?を立てられるのが使い勝手がいいところです。例えばここではIT系を聞いて、あっちでは哲学中心に聞いて、みたいなことで分けています。 - スマホ
↓の本で知ったのですが、LINEで「AIチャットくん」をお友達登録すると、すぐ使えます。性能としては、ChatGPT3.5ターボ版(本家の無料版よりちょっといいやつ)らしいです。
一日5回と制限はありますが、ふと考えたことの相談や、やってみたいことの順序だて(ハードル下げ)の相談をよくしています。
質問の仕方はちょっとコツがいるんですが、割とすぐ慣れます。ポイントとしては「何を知りたいか」「どんな風に(簡単な言葉で、専門性高く、箇条書きで、など)知りたいか」を伝えること。あと、一文をなるべく短くするのもいい方法です。
本のレビューは今日で終わり。次からは探求に入る
今日で「IMONを創る」のレビューは終わりです。次からはもはや本の説明ではなく、わたしなりのIMON-OSを創るための「IMON探求」になります。
自分のこれからを形成するために、すごく大切な探求だと思っていますので、お付き合いいただけたら嬉しいです。いつもながら、長々と読んでいただきありがとうございました。
こんなに熱く語っといて、まとめ後に読んだ解説との解釈が全っ然違かったら笑うしかない。でもとりあえず自分で考えて答えを出すまでは意地でも解説・他の方のレビューは読まない方針です。多分今年の年末になると思うけど、答え合わせを楽しみに、恐ろしく、待ちます。