2023-01-01から1年間の記事一覧
新聞が、好きなんです。もっというとデジタル版ではなく紙がいいです。紙が文字で埋め尽くされているのを見るとわくわくするし、なぜだか落ち着きます。 職場で捨てる係を買って出て、好きな紙面を読むのが日課。もっぱら読むのは文化・文芸欄で、とくに書評…
「頭の中は 本の山 永遠に読み続ける 悟ることなく」 (ホープ『愚人列伝』第三章、一九四) ショーペンハウアー著「読書について」より引用 今日でとうとう100記事になった。内容的に薄いものが多いけど、何かをテーマにして懲りずに100回も書けたことに驚…
9月中旬、Audibleを退会した。無料キャンペーンを存分に味わった3ヶ月!ビジネス書、文章術、デザイン本などの自己啓発本を中心に、たまに小説も読んだりと合計15冊くらいは読んだ。 辞めた理由は、思考する時間が欲しくなったから。 Audibleでいろいろ読む…
小説新潮に掲載されていた物語をまとめたアンソロジー「あなたとなら食べてもいい」の感想です。 サブタイトルは「食のある7つの風景」。こう聞くと、疲れた心があったかくなるような、ほっこりした情景が広がってるのかな〜?と思いそうなものですが、この…
年内に読めたらいいな、読みたいなと思う本が3つあります。 どれもわたしにとっては結構高額で…でも欲しい。そこで、今持っている本を売りに出すことにしました。手に入れるんだ!と気持ちを固めるために記事にします。 まずは本の紹介から。 欲しい本①カー…
「白河夜船」「夜と夜の旅人」「ある体験」、これがよしもとばななの眠り三部作です。ひっくるめて一つの小説になっています。 白河夜船 作者:吉本ばなな 幻冬舎 Amazon 眠りに囚われた人たちの、転機と再生の物語。 20代半ばの頃、一緒に住んでいた友達がも…
Kindle unlimitedに入会して約10日。もー、なんで今までやってなかったんだよ!!ってくらい既に生活に密着。毎日読んでます。Audibleは無料期間で辞めたけど、多分こっちはずっと続けるだろうな。 読んでいたジャンルは、専門書(技術書?)と雑誌です。 配…
食に関する7つの短編集、小川糸著「あつあつを召し上がれ」を再読。読んだのはずいぶん前のことなのに、はじめの5行くらいで懐かしさがこみあげてくるのってすごいよなあ… あつあつを召し上がれ (新潮文庫) 作者:小川 糸 新潮社 Amazon 今も昔も、好きな話…
何かやりたい、実現したい。でもうまくいかない。こんなフラストレーションが起こること、みんなありますよね。あってほしい。わたしがその連続の人生だから… この本は、持て余しているいろんな欲を、どのようにして昇華させるのか?具体的に示した「鍛錬の…
いやあ、ためになる本があったんですよ。この本を使って、ちゃんと行動したら一歩前進できそうな面白い本です。 そういうことを言いたいのに、文章のまとまりとして全然その方向に向いてくれない。なんでだーー、というか本当はそういうことじゃないのかもし…
ポパイの11月号は本の特集号「本をめぐる冒険」! 定期的にやっているやつ~、ついつい買ってしまった。 POPEYE(ポパイ) 2023年 11月号 [本をめぐる冒険。] [雑誌] マガジンハウス Amazon (Kindle unlimitedにもあった…) 購入の決め手は、乗代雄介のコラム…
センチメンタルもほどほどに。本の新規開拓がしたい 最近は20代の頃に読んでいた作品を中心に、再読していた。わたしの読書は、今も昔もとにかく感傷に浸る系の本が多い。ちょっと多すぎる。 ふと「感傷的」という言葉を調べてみたら、感情をもっとも刺激す…
2023年10月13日。今日は小説家・山本文緒の2回忌なので、著者との出会いの本「日々是作文」と共に過ごしました。 日々是作文(ひびこれさくぶん) (文春文庫) 作者:山本 文緒 文藝春秋 Amazon 31歳から41歳までの、著者の「微妙なお年頃」のエッセイが10年…
今日は、最近のわたしの悩み「ブログ記事を早く書きたい!」の解消法を調べて、試してみたという話。というのも、最近ブログの下書きが溜まりまくっているから… 昨日なんて、1個まとめようとして迷い、2つ目、3つ目…と次々触ってたら何も終わらなかったの…
世間的な幸せと、自分自身の幸せって、全然違うのになんでいつもごっちゃになっちゃうんだろう? こんな堂々巡りの悩みのループにはまりそうな時、繰り返し読んでいるのがこの「恋愛嫌い」です。 恋愛嫌い (集英社文庫) 作者:平安寿子 集英社 Amazon 2007年…
下書きはパズルのピースっぽい。 読書の秋…といいたいところなんですが。最近書きたい欲が高まっていて困っています。 日増しに気温が下がり、堂々とアンニュイな気持ちに浸れるこの季節が大好きです。物思いに耽ることが増えたからか、下書きの量が増えに増…
わたしはあなたと、ただこのまましあわせでいたい。 親が安心するような、(少なくとも普通の)子供でありたい。 それぞれに純粋な二つの願いが、片方叶ったらもう片方が哀しむ、二律背反の願いだったら?どうすればよいのでしょう。 そんなことを考えてしま…
今週は電子マンガが楽しくて寝不足続きでした。寝る前のスマホがダメなのは分かってるけど、一度読み始めるとやめられないんですよね〜。 今日は雑談って感じなので、ネタバレとか気にせずわーって話しちゃいます。気になる方はマンガを読んでから是非! 集…
これだけ毎日のように本だ、読書だとうわごとのようにつぶやくブログを運営しながら、人に「趣味は何ですか?」と聞かれても読書とは言いません。映画とか散歩、美術館巡りとか適当なことを言ってはぐらかしてしまいます。 何でだろう?と思うけど、好きなキ…
本の内容が難しくて理解が及んでいないのに、心が震えるってことありますか?わたしにとってはこの本がそうです。 本物の読書家 (講談社文庫) 作者:乗代雄介 講談社 Amazon 乗代雄介の「本物の読書家」読了。約150ページの中編が2つ入っている小説でした。1…
大体は単調で長いであろう人生のなかで、一日くらいこんな日があったら面白い。今日は、かつて貸したお金を取り立てる一日を描いた「素晴らしい一日」をレビューしていきます。 素晴らしい一日 (文春文庫) 作者:平安 寿子 文藝春秋 Amazon この小説は6編か…
先日ご飯を食べに行った友人が、マンガ家の先生のサイン会に当たった!と乱舞していました。わたしが日々いろいろと書いていることを知っているので、「手紙渡したいんだけど全っ然うまく書けない!どうしたらいいの…!!」と聞かれて、咄嗟に思いついたこと…
また書評がゲシュタルト崩壊を起こしてよくわからなくなった。小説という解釈の仕方が無限大なものに対して自分の見解を述べていくこの恥ずかしさよ…別に思うことも表現することも自由なはずなんだけど、今は厚かましく傲慢に感じる。 自分には何がわかって…
今日は乗代雄介著「本物の読書家」を読んでいた。 本物の読書家 (講談社文庫) 作者:乗代雄介 講談社 Amazon 今8章まで読んだところ。たぶん一番わくわくするところで、読み終えるのがもったいなくなってきて、この気持ちの時に文章に残しておこうと思う。 …
なんだ、不機嫌って体の調子が悪くなってきてるサインだったんだ!と意外な正体に気がついて、対処できるようになる本「不機嫌は罪である」をレビューしていきます。 もちろん、不機嫌の全ての原因が体調ってわけじゃないですけどね。いつもの不機嫌くらいな…
楽しかった~、終わっちゃった。カート・ヴォネガット生誕100周年に合わせて2022年に発売された「キヴォーキアン先生、あなたに神のお恵みを」を読みました。 キヴォーキアン先生、あなたに神のお恵みを 作者:カート・ヴォネガット 早川書房 Amazon 薄めのハ…
去る9月はじめの週末に、「神代団地 蚤の市」に行ってきました。 気持ちよく晴れた蚤の市日和 手紙社主催のイベントで、「東京蚤の市」として今回で19回目だったそうです。アンティークやヴィンテージのアクセサリー・雑貨・服・文房具などなど。好きな人に…
ブログの下書き、みなさんはどこでしていますか? わたしは下書きが2段階あります。そのあとはてなで最終的に整える感じです。 (下書き1)手帳に書き出す (下書き2)Googleドキュメントでふくらませる (本番)はてなで削る 第1段階はだいたい手帳で、…
伊勢丹新宿の「イルカのイルカはかるいのかるい」展に行ってきました。 イルカくんが本当に伊勢丹にいた…! イルカくんはTHERAPYのキャラクターだった 「イルカくんの回文絵本」の世界 いろんなグッズも売ってました AC部の活動がこれからも楽しみ 展示会情…
山本文緒の短編集「みんないってしまう」。レビューが長くなったので二つに分けて、今日はその後半です。山本文緒の本ってAmazonのページ貼り付けると装丁が違うことが多いです。印刷した時期によっていろいろ変わるものなんでしょうか…? みんないってしま…