伊勢丹新宿の「イルカのイルカはかるいのかるい」展に行ってきました。
イルカくんはTHERAPYのキャラクターだった
「自宅で簡単イルカセラピー」でお馴染みのイルカくんは、2010年発表のgloup_inou「THERAPY」という曲に登場するキャラクター。このMVのためにAC部が作った存在です。
当時アホな学生だったわたしは、この独特で異質な世界に魅せられ、見事に心酔しリピート再生しまくってはイルカくんに合わせて踊ったものでした。
ちょっとキモ…失礼、独特な魅力があふれるイルカくんは、13年経った現在、異質さはそのままに、当時よりだいぶマイルドでキュートなキャラクターへと変貌を遂げました。警視庁やJR東日本とコラボしたりと大活躍。そのうえ伊勢丹で展示とは。イルカくん、凄いなあ…!!
「イルカくんの回文絵本」の世界
今回はイルカくんの回文絵本の刊行イベントでした。イルカのイルカはかるいのかるい、確かに回文だ。わたしが好きな回文は、「とまと?」「あ、なすですなあ」です。以前にもイルカくんの絵本が一冊出ているんですが、その時とはだいぶ違う作風の絵本でした。
展示は原画が約20点、ジークレー印刷というプリントしたかわいらしいサイズの作品が20点くらい。原画は思ったよりかなり大きくて、近寄るとインクがのる感じとか、細かいギザギザまでたっぷり見られたのは嬉しかったです。
全部販売していることに気がつき、「え、これ、持って帰れるの…??!」という事実に静かにハイテンションになりながら眺めました。結果、ジークレー印刷の方を一点、購入。念願の「自宅でイルカセラピー生活」が、11月末頃にスタートする予定です!ああ…楽しみでなりません。頑張って働こう。このために生きていこう。
いろんなグッズも売ってました
グッズもいろいろ売っていました。悔いなきよう、購入したのは以下です。
- 回文絵本
もちろん買いましたー!ふんぱつしてレンチキュラーという角度によって表紙の見え方が変わる特別バージョンを手に入れました。表紙を一回外さないと見れない仕様には驚きましたが満足です!
- 毎日セラピー イルカくん日めくりカレンダー
1日~31日まで、イルカくんが毎日ありがたいお言葉を贈ってくれます。たまにすごい薄っぺらいのがあって面白い。それすらもありがたきお言葉。
- セラピーボール
これが一番うれしかったかもしれません。手のひらサイズのセラピーボール。毎日自宅で簡単セラピー体験ができます。1650円を適正とみるか高いとみるかはあなた次第!このグッズだけ昔のイルカくんエッセンスが感じられて大満足です。
- イルカ印のつばめノート
すがすがしいまでにつばめ部分がイルカになっただけのノートです。もちろん買いです。 - イルカくんのマスキングテープ
買うのを迷っている人がいたら「これは買いだよ!」と言って回りたくなるくらいです。テープの質・発色ともによい。浮き輪をつけたイルカくんが連続しているデザインなんですが、使い始めは端っこまで描かれているのが芸が細かくて嬉しい。おすすめです。
シールが売り切れで変えなかったのが心残りですが、それでもめっちゃ買ってるな、十分です。11月末に複製原画が届くまで、このアイテムたちでセラピー生活を満喫します。届いたらどんなふうに飾ろうかなあ。模様替えでもして、到着を楽しみに待ちます。
AC部の活動がこれからも楽しみ
展示に書いてある文章の中で印象的だったのが、イルカくんを制作したAC部の活動の特徴は、クライアントワーク(依頼主からの仕事)をコミッションワーク(受注制作)と捉えている、というところです。
自分たちでゼロから作ったものを売り込むのではなく、クライアントからの依頼に沿って、キャラクターや世界観を作り込んでいく、そしてそこでできたキャラクターが意志を持ち、活動していく…すごいことだ。
ポプテピピックのコーナー「ボブネミミッミ」のヘルシェイク矢野の紙芝居もそうだけど、実験のようにいろんな方法で表現していくのでいつまでもつかめない活動をしているのが魅力的です。
"視聴者に予期せぬ奇妙な感情(=違和感)を提供する”という明確なコンセプトがあるらしく、なるほどこの気持ちは意図的に感じさせられていた訳ですね、これからも楽しく魅せられたいと思います。
展示会情報
~AC部「イルカのイルカはかるいのかるい」展~
会期:2023年9月6日(水) ~ 19日(火) (最終日は午後6時まで)
会場:伊勢丹新宿店 本館6階 アートギャラリー