BOOKS:LIMELIGHT

読んだ本を、感想とともに紹介していきます。

新たに出会った作家に、感情が右往左往している

今日は乗代雄介著「本物の読書家」を読んでいた。

今8章まで読んだところ。たぶん一番わくわくするところで、読み終えるのがもったいなくなってきて、この気持ちの時に文章に残しておこうと思う。

ざっくりとこの物語の中身をいうと、

主人公には読書家の大叔父がいる。老人ホームに入居することになり、送り届けてほしいと母伝いに指名された。どうやら主人公に話したいことがあるらしい。しかし電車で向かう道中、不思議な男の登場で場の空気が一変する…という話。

大変な読書家らしいこの不思議な男と、読書家の大叔父と、本に愛着を持つ主人公が居合わせる電車内。この男はいったい何者なのか?大叔父が自分に話したがっていることとは?主人公はこの一癖も二癖もある二人を前に、どう振る舞うのか?

あー、気になる。いまの状態が楽しい!

この間の「十七八より」もだけど、この乗代雄介という作家について調べたい気持ちが沸いてきて(でも調べちゃいけないような気持ちにもなりながら)結局調べたら、なんとはてなブログをずっとやっていた人だった!

すごく驚きつつも、こんな何万字も書く人だもの、日常に触れたものや読んだものを書きつけておきたいよな、とも思う。

これからまた一つ、楽しみが増えてしまったな…でもなんとなく恐れ多く、読者追加はできなかった(これからするかもだけど)。ミック・エイヴォリーのアンダーパンツというブログです。

作家のブログなんて、読んだことほとんどないかも。いやもしかして、わたしがいつも読ませてもらっている人の中にも作家の方がいるのかもしれない。というかわたしの中ではブログで文章を発表する、という意味ではみな創作者だと思っている。

うはあ………なんかとりとめもないけど、とにかく今年は乗代雄介という作家に出会えてよかった…、教えてくれた読書家のあの方、ありがとうございます。そんな仲良くないんで、お礼すらメールだけだったけど。本当に感謝しています。

ただこの人の小説を読むと、自分がやっていることが恥ずかしくなってくる。本を読んで感想を書き連ねることが、恥をどんどん上塗りする行為に感じてくる。それでも書いてしまうのはなんだろう…あんまり深く考えないように、これからも書いてしまおうと思う。

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