BOOKS:LIMELIGHT

読んだ本を、感想とともに紹介していきます。

気になる本「芥川賞ぜんぶ読む」

今日はブックカフェに行きました。思いがけず面白い本に出会えるのが嬉しくて、たまに行くんですよね。

2連続で芥川賞受賞作をレビューしたので、なんとなく頭の中にそれがまだ残っていて、目に留まったのはこんな本でした。

ひ、ひえーー!すごい。2018年までの芥川賞受賞作180作品がずらーっと紹介されていて、各作品に対する著者の書評も載っています。

先日レビューした「コンビニ人間」ももちろんあって、読みました。自分とは全く異なる視点になるほど、こういう見方もあるか。と納得したり、やっぱり自分のレビューっていうのはちょっと独りよがりというか、あくまで「自分 対 作品」で視野が狭いかもな~と思ったり。

そういえば知らなかった芥川賞の仕組みも紹介されていました。公募じゃなくて雑誌などに発表されたものから選ばれていることを始めて知りました(みんな知ってるのかもですが…!)直木賞との違いの説明も分かりやすかったです。何よりも、著者は全作品を読んだことで一つ一つの作品を超え、芥川賞の時代性まで感じることが出来たっていうところに唸ってしまいました。

この著者、すごく面白い人だな~。菊池良さん。WEBライターらしく、この企画を(確か取引先に)話して連載が決まってから、職場を辞めて(!)1年かけて受賞作180冊を読み、書評を書きまくったそうです。こういうぶっとんだがむしゃらさがある人、大好きです。

受賞作を読むごとに自分なりのレビューをまとめて、この本でおさらいするのも楽しそう。ああ、また読書でやりたいことが増えてしまった。最近は駅までAudibleでなんとなく気になってた本を聞いて、行きの電車でチャレンジ系(ちょっと難しかったり、全く異分野の本)の読書をして、帰りの電車で好きな小説やマンガを読むっていうびったびたに読書に浸った日々を送っているんだけど、どこに組み込もうなあ…悩む。

手元にある未読の受賞作は、蛇を踏む川上弘美著)くらい。おー!いまAudible芥川賞と検索したら50冊も出てきました。もしかしたら候補作も入ってるかもしれませんが。よし、今聞いている生欲朝井リョウ著)が終わったら、やってみようかな、いや、約束すると辛くなるんで気が向いたらで。でもやりたい。時間と余裕が、欲しい。いや、ない時の方が読書がはかどるんですが。うう。

books-limelight.com

books-limelight.com