BOOKS:LIMELIGHT

読んだ本を、感想とともに紹介していきます。

2025-01-01から1年間の記事一覧

【2025年10月第3週】ある日の読書記録~アップダウンはコンテンツとともに~

不安!憐れみ!怒り!諦め!焦り!休息!安堵! 外部要因による非常にアップダウンの多い一週間を送りました。…疲れました。自分を含めた大人たちが、いろいろとセーブして生きている理由がまた一つ分かりましたが、譲っちゃいけないものも、また一つ分かり…

あの一瞬に生きてみたい —映画『ひゃくえむ。』を観て

ここは図書館か?と錯覚するくらいの、いつもどおりのシンとした社内。 思いっきり、机を殴りつけてみてもいいかしら?あそこのゴミ箱、助走をつけて蹴り飛ばしてもいいかしら? そんなことがたまに起こります。そして、そんな時に気前よく半休をくれるのが…

【2025年10月第2週】ある日の読書記録〜体験中も、やっぱ読みます~

濃厚な3連休の話はいったん置いといて、先週(10月2週目)の読書記録をつけてきます。まずは、1週間の精神的トピックを走り書き。 夢ともちょっと違う、精神と時の部屋にいるような1週間でした。間違いなく今年1番印象深い出来事です。ブログやっててよかっ…

③ブログ収益で本を買った話・完

先日、ブログの収益で本を買いました。 買った時の記事はこちら↓ レビュー記事はこちら↓ ①分かってほしいなら「ゆるさを愛せよ」〜『「分かった!」と思わせる説明の技術』を読んで ②誠実さはどこから香るのか~文章から感じる人間性とは ブログで本を紹介し…

②誠実さはどこから香るのか~文章から感じる人間性とは

『「分かった!」と思わせる説明の技術』の感想を同時投稿しています。 3部作になっていて、これは2つ目。1つ目はしっかりめに本自体のレビューを書いたので、ここからはおまけという感じです。 この記事では、文章を読んで感じる「誠実さ」っていったい…

分かってほしいなら「ゆるさを愛せよ」〜『「分かった!」と思わせる説明の技術』を読んで

佐々木真著『「分かった!」と思わせる説明の技術 知識ゼロの相手にも伝わるようになる本』を読んで、思ったことを書いていきます。長くなったので、三部作として同時投稿します。まずは本の内容についてのレビューです。 「分かった!」と思わせる説明の技…

【2025年10月第1週】ある日の読書記録~体験中は読みません~

めくるめく、めまぐるしき日々よ(約半年ぶり3回目)。 仕事仕事イベント!イベント!仕事、ボランティアイベント! な週でした。こんなに予定を詰め込むのはめずらしいことです。今日もこれから準備して、最後のイベントに向かいます。 まあでも、忙しくな…

【2025年9月第4週】ある日の読書記録〜多読ミクスチャーで高まるは創造性?〜

先週は…何してたっけ? 手帳を見返すと、馬を見に行って、仕事して、ボランティアして、友達と猫に会ってきました。結構アップダウンしてた気がするけど、月曜日の今日はすっきり爽やか。生き物と触れ合うと元気が出るなあ!という感じです。 読書もなかなか…

真心で人は救えるか〜遠藤周作『おバカさん』感想

遠藤周作の『おバカさん』を読みました。以前読んだ『ヘチマくん』に続いて二冊目のユーモア小説ですが、こちらのほうが先に発表された作品です。 おバカさん (角川文庫) 作者:遠藤 周作 KADOKAWA Amazon 主人公はフランス人のガストン・ボナパルト。昔ペン…

読書ブログ3年目雑感(はてなトップ入り記念)

先日も話しましたが、書いた記事をはてなのトップページに載せていただきました。いろんな人に読んでいただき、新たに読者してくださった方までいて、嬉しいです。ありがとうございます。 あらためて自己紹介をすると、この読書ブログでは、読んだ本の感想を…

【2025年9月第3週】ある日の読書記録〜はてなトップ入りから金融リテラシー向上を目指して〜

9月3週目のの読書記録を書く前に。 遠藤周作の手紙指南本についての記事を、「きょうのはてなブログ」で紹介していただきました。ありがとうございます〜! びっくりしたのが、ちょうど手紙を書く機会があって悪戦苦闘していたところだったんです。自分でも…

切り貼りで浮かび上がる思想と人生-カート・ヴォネガット『パームサンデー』感想

この記事は、カートヴォネガット「パームサンデー」を読んで「面白かった!」以外の何かの言葉で残しておこうとする試みだ。臆せず書いていこう。 パームサンデー ―自伝的コラージュ― (ハヤカワ文庫 SF ウ 4-21) 作者:カート・ヴォネガット 早川書房 Amazon …

やっぱり人は、物語を求めてる〜額賀澪『拝啓、本が売れません』を読んで~

190ページくらいの短い本なこともあり、久しぶりに一気読みした。 額賀澪『拝啓、本が売れません』 拝啓、本が売れません (文春文庫) 作者:額賀 澪 文藝春秋 Amazon 著者は「松本清張賞」「小学館文庫小説賞」をW受賞して華々しく作家デビューしたものの、思…

【9月第2週】ある日の読書記録〜読書断ちから本棚の整理まで〜

先週は読んで観てばっかりで、肝心の仕事が頓挫するという体たらくでした。今週はリカバリすべく、水曜日まで読書断ち。 通勤中は仕事の進捗確認や見直しなどに費やし、家に帰ったら作業を進めるの繰り返し。禁断症状とか出るのかなと思いきや、全く出ません…

映画『国宝』を観てから考えていること

話題の映画「国宝」を観に行ってきたよ、という話。 夏休み明け、美容院/職場/友人と、立て続けに「国宝見た?」という会話があった。観るつもりもなかったけど、観た人たちの様子が妙に気になる。どう思ったか、どう受け取ったか、それぞれに誰かに聞きた…

【2025年9月第1週】小説・新書・マンガ・映画。今週の文化的収穫

9月ですね。暑いままに台風シーズン…一瞬の過ごしやすさを逃すまい!と、涼しい夕方を狙って散歩に出たりしています。 今週は小説・新書・マンガ・映画と盛りだくさんでした。外に吐き出さずにどんどん入れちゃったので、いまかなり頭の中が忙しいです。実…

遠藤周作に学ぶ、心に届く書き方『十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。』感想

私の数多くある欠点のうちの一つが「連絡不精」です。面倒くさい訳じゃないんですが、いや、結局そうなのかな。「なんて返せば失礼じゃないかな」「どんな風に答えたらいいんだろう」そういうことを考えているうちに返せなくなってしまうことがあります。 今…

【2025年8月】ある日の読書コラージュ

2025年は、週間の読書記録をつけています。しかし8月は、アップ後にことごとく消してました。1、2日経ってむず痒くなって消したり、翌朝無念の気持ちで下書きに戻したり、先週は開き直って「明日朝までの限定公開ですよ〜!」とか言ってました。 まあ、ただ…

ブログ収益で本を買った話。-「分かった!」と思わせる説明の技術

読書ブログの収益で、本を買いました! 『「分かった!」と思わせる説明の技術』という本です。 この本の著者は、月間200万PVを誇るIT用語解説サイト「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典(通称わわわIT用語辞典)の管理人さ…

しっかりしよう。まず、大人が。~アニメ「タコピーの原罪」感想~

(センシティブな内容のアニメなので、レビューするか迷いましたが書きました。 もし、誰かを傷つけてしまうような言動があったらすみません。その時は記事を消そうと思います。) タコピーの原罪 間宮くるみ Amazon アニメ「タコピーの原罪」全6話を見た。…

家族という役者がそろう小集団~向田邦子ベスト・エッセイ【家族編レビュー】

向田邦子ベスト・エッセイの読書レビューです。全50編のうち「家族」の章10作品を振り返りながら感想を話していきます。

迷えるわれらの希望の光ー光浦靖子「50歳になりまして」レビュー

光浦靖子著「50歳になりまして」を、今日もまた読んでいます。 私たちはスタート地点が違うだけで、みんな等しく老いていく。せっかく歩むなら、こんな風に…著者の言葉を借りるなら「ひん曲がったなりにナチュラルに」生きたいです。 50歳になりまして (文春…

【2025年7月第5週】行ったり来たり、なにも読み終わらなかった週(マラマッド・遠藤周作)

今週は久々に何もない週でした。アクシデントはいくつかあって、買い物したものをそのままなくしたり、家族が脱水からか若干体調を崩したり。頭と身体のバランスが崩れたのは暑さと台風のせいにしてよいですか?どちらにせよ、未然に防げたはずなんだ。私た…

視点をスライドしてやりすごす夜(久々にギンザ・グラフィック・ギャラリーへ)

人間関係の悩みは常ですね。幸い味方が多いですが、完全にロックオン中。いつ弾が飛んでくるか分からないので体力を消耗します。 今日に限って家族が飲み会で、近くに住んでいる友人も旦那さんが早く帰ってくると。こんな夜に一人で過ごしたらうっかり鬱鬱し…

【2025年7月第4週】ある日の読書記録~バドティーズと遠藤周作、2人の大先生と夏を過ごす~

今週は3連休だったこともあり、お休み気分で遊んだ1週間でした。普通に仕事してるけど、このまま8月末まで夏休みモードで過ごすことにしました。やってること同じでも、気持ちをオフするとなんだか楽で驚いています。 今週読んだのは3冊。 「バドティーズ…

今、ここにいることの意味ー遠藤周作「ヘチマくん」感想

遠藤周作「ヘチマくん」を読んだ。純文学、エッセイは数冊読んでいたものの、ユーモア小説は初めてだった。 ヘチマくん (P+D BOOKS) 作者:遠藤 周作 小学館 Amazon ユーモア小説とは、軽快なタッチで描かれた、上品なおかしみがある小説のことを指すらしい。…

【2025年7月第3週】ある日の読書記録~今年の夏は遠藤周作~

いろんなことに堪える日々です。みんな共通のこととしては、やっぱり暑さですよね~~~~~。一旦落ち着いて回復ターンがあったからよかったものの、ここからどうやって乗り切りましょうね? 私はクーラーを臆せず使う事と、夏野菜を思いっきり楽しむことく…

【2025アニメ】春を振り返り、夏の検討をする

もう7月中旬、春の振り返りもせず、チェックもしないままに夏アニメが始まってしまった…!今日はゆるゆると、一緒くたにしてやってしまおうという回です。 まあ、今までそんなことしてなかったけど。何でやるかと言えば、ここ数年、私がよく読んでいた頃の…

【2025年7月第2週目】ある日の読書記憶~読書のこばなし~

今週は趣向を変えて、「読書のこばなし」をお送りします。 読書風景を切り取ったエッセイ的なものです。その時々で書いたので温度感がてんでバラバラですが、気軽に読んでいただけたら嬉しいです。それではどうぞ。 7.8(火)「かっこつけてんじゃねえ!」 7.9…

【新潮文庫の100冊】2025夏の小冊子で振り返る読書レビュー

今年もやってきました、出版社の夏特集!見かけるとついつい小冊子を手に取ってしまいます。この間書店でもらってきた新潮文庫の冊子を見ていたら、以前レビューしたものが多くて驚きました。 今日は過去記事を掘り返しつつ、小冊子の特集内容に沿ってここに…