不安!憐れみ!怒り!諦め!焦り!休息!安堵!
外部要因による非常にアップダウンの多い一週間を送りました。…疲れました。自分を含めた大人たちが、いろいろとセーブして生きている理由がまた一つ分かりましたが、譲っちゃいけないものも、また一つ分かりました。
読んだもの、観たもののハイライトは「ひゃくえむ。」です。しかし、まだ全然感想を話せる段階にいかないです。とりあえず今週読んだものと合わせて、軽く話していきます。
伊集院光『のはなし にぶんのいち~キジの巻~』
こんな1週間になると思っていなかったので、ずっとレビューしたかった伊集院光の「のはなし」を今週こそまとめてみるか、と読み直していました。五十音を使った「〇〇のはなし」を延々と綴っていく本です。もとはメルマガで配信していたみたいです。
この本は、まんま「私が理想とするブログ記事」なんですよ。テーマ設定、展開、文量、温度感…すべてにおいて「こういうのが読みたい!」と思う内容なんです。
日々読むものってこの感じがいいなあ。憧れるなあ。っていうことを、印象に残った文章を拾いながらまとめたいと思って、3~4年経ちました。今回も見送りになりましたが、また読めると思ったら悪くない気持ちです。
映画『ひゃくえむ。』
100m走にすべてをかけた人間たちの物語です。
観たその日にあふれた思いは以下の通り。
感情が昂っていたのもありますが…観に行って、本当によかったです。
何より嬉しいのが、こういう時に「映画観に行くか」というコマンドが自分の中にできたことだったりします。『国宝』からはじまったいい流れ、来月も観に行けたらいいな。特に興味がないのとか行ってみても面白そう。新たな趣味の予感です。
魚豊『ひゃくえむ。』上下
前回の記事で原作漫画が売ってないよ~と嘆いていたら、同期のブロガーさんに本屋に売ってないことを教えてもらいました。なんでー?!信じられません。
しぶしぶ電子で買いましたが…映画にするならば、是非刷っていただきたかったな…。熱い気持ちのまま、紙で読みたかった…と同時に、「何で紙で読みたいんだろう?」を考えるきっかけにもなりました。それはまた今度話すとして。
原作も非常に良いマンガというか…もうこれがまるごと人生だと思うんだよな…
哲学とか思想とか、いろんな本を読み漁らずとも、このマンガさえ読み込めばもう見えるものがあるんじゃないか…?
「…」が多いのは、まだまだ言葉できない気持ちが、ものすごくあるからです。あとオタク気質だからです。
下の最後にある著者と編集者による対談では、誕生秘話や制作過程の話などかなりのボリュームで語ってくれていました。やっぱり紙でほしい!ブックオフを練り歩きます。
ジェーン・スー『介護未満の父に起きたこと』
親とかそういうの飛び越えて、年下の昔なじみの未来を悲観して買いました。失礼!
読み始めたら、自分に対してどんどん自信がなくなりました。
著者の文章がとても読みやすく、そして自分のことを「問題解決マニア」という通り、課題の洗い出しから計画、行動、改善と鮮やかに進んでいきます。思うところも沢山あったかと思いますが、ウェットな“気持ちの面”は最小限に留めるのがすごいなあ。
私も問題解決について考えるのが嫌いじゃないので、共感して読み進められるかと思ったのですが、30代終わりかけの私自身に、既にできないことが増えてきているのに気がつきました。
…怖い。未来が怖い。人を憐れんでる場合じゃないです。まずは自分が!
著者のように、ドライを決め込んでやってみるか?読み終わったら考えます。
そろそろ1年のまとめに入ります。
10月はいいことも悪いこともたくさん起きてもう疲れました。1年終わってもいいな~と思ったので、少し早いですが、もう1年をまとめはじめようと思います。
具体的には、今年の1月から始めた「ある日の読書記録」のエッセイを編集して1冊の本をつくってみようかな。そういう小さな目標があれば、ちょっとはブレなくなるかな、とか。
大体、感情が爆発する時って「ストレス値が高くてタスクがない時」じゃないですか?暇があるから感情が押し寄せてくるのでは?潰れない程度にやることを作っておけば、余計なことに感情を割かずに年末まで走れるんじゃないか?
全然理論的じゃないと思うけど、直感でこれはいけるんじゃないかと、私が言っています。ため息の出ることばかりだけど、腐らず楽しむ方法、生き延びる方法を探って年末迎えたいな~。



