BOOKS:LIMELIGHT

読んだ本を、感想とともに紹介していきます。

2025-09-01から1ヶ月間の記事一覧

【2025年9月第4週】ある日の読書記録〜多読ミクスチャーで高まるは創造性?〜

先週は…何してたっけ? 手帳を見返すと、馬を見に行って、仕事して、ボランティアして、友達と猫に会ってきました。結構アップダウンしてた気がするけど、月曜日の今日はすっきり爽やか。生き物と触れ合うと元気が出るなあ!という感じです。 読書もなかなか…

真心で人は救えるか〜遠藤周作『おバカさん』感想

遠藤周作の『おバカさん』を読みました。以前読んだ『ヘチマくん』に続いて二冊目のユーモア小説ですが、こちらのほうが先に発表された作品です。 おバカさん (角川文庫) 作者:遠藤 周作 KADOKAWA Amazon 主人公はフランス人のガストン・ボナパルト。昔ペン…

読書ブログ3年目雑感(はてなトップ入り記念)

先日も話しましたが、書いた記事をはてなのトップページに載せていただきました。いろんな人に読んでいただき、新たに読者してくださった方までいて、嬉しいです。ありがとうございます。 あらためて自己紹介をすると、この読書ブログでは、読んだ本の感想を…

【2025年9月第3週】ある日の読書記録〜はてなトップ入りから金融リテラシー向上を目指して〜

9月3週目のの読書記録を書く前に。 遠藤周作の手紙指南本についての記事を、「きょうのはてなブログ」で紹介していただきました。ありがとうございます〜! びっくりしたのが、ちょうど手紙を書く機会があって悪戦苦闘していたところだったんです。自分でも…

切り貼りで浮かび上がる思想と人生-カート・ヴォネガット『パームサンデー』感想

この記事は、カートヴォネガット「パームサンデー」を読んで「面白かった!」以外の何かの言葉で残しておこうとする試みだ。臆せず書いていこう。 パームサンデー ―自伝的コラージュ― (ハヤカワ文庫 SF ウ 4-21) 作者:カート・ヴォネガット 早川書房 Amazon …

やっぱり人は、物語を求めてる〜額賀澪『拝啓、本が売れません』を読んで~

190ページくらいの短い本なこともあり、久しぶりに一気読みした。 額賀澪『拝啓、本が売れません』 拝啓、本が売れません (文春文庫) 作者:額賀 澪 文藝春秋 Amazon 著者は「松本清張賞」「小学館文庫小説賞」をW受賞して華々しく作家デビューしたものの、思…

【9月第2週】ある日の読書記録〜読書断ちから本棚の整理まで〜

先週は読んで観てばっかりで、肝心の仕事が頓挫するという体たらくでした。今週はリカバリすべく、水曜日まで読書断ち。 通勤中は仕事の進捗確認や見直しなどに費やし、家に帰ったら作業を進めるの繰り返し。禁断症状とか出るのかなと思いきや、全く出ません…

映画『国宝』を観てから考えていること

話題の映画「国宝」を観に行ってきたよ、という話。 夏休み明け、美容院/職場/友人と、立て続けに「国宝見た?」という会話があった。観るつもりもなかったけど、観た人たちの様子が妙に気になる。どう思ったか、どう受け取ったか、それぞれに誰かに聞きた…

【2025年9月第1週】小説・新書・マンガ・映画。今週の文化的収穫

9月ですね。暑いままに台風シーズン…一瞬の過ごしやすさを逃すまい!と、涼しい夕方を狙って散歩に出たりしています。 今週は小説・新書・マンガ・映画と盛りだくさんでした。外に吐き出さずにどんどん入れちゃったので、いまかなり頭の中が忙しいです。実…

遠藤周作に学ぶ、心に届く書き方『十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。』感想

私の数多くある欠点のうちの一つが「連絡不精」です。面倒くさい訳じゃないんですが、いや、結局そうなのかな。「なんて返せば失礼じゃないかな」「どんな風に答えたらいいんだろう」そういうことを考えているうちに返せなくなってしまうことがあります。 今…