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読んだ本を、感想とともに紹介していきます。

自分の感情に仕事を与えるー読書「じつは、わたくしこういうものです」からの展開

今日の記事は、読書後に湧き出てきた空想をもとに、自分の頭の中にある構想を深堀りしてみようという試み。「じつは、わたくしこういうものです」という本を読んでから空想が楽しくてとまらず、妄想レベルになってきたためやってみる。

先に中身をいうと、「自分の感情に仕事を与えて、脳内の商店街を繁栄させる」ことを考えている。我ながら妄言中の妄言。意味不明な話を聞いてみる好奇心と少しの暇がある人にだけどうぞです。

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長年の課題「感情のやりくり」

わたしが長年抱えている大きな課題が、感情のやりくりだ。

自分の頭の中には、感情別にたくさんの人間がいる。社会に出てからしんどくてもやらねばならない経験を多くしたことで、自然とこの仕組みができた。常時5〜10人くらいいて、毎日何人か元気なやつを連れて働きに出ている。疲れたやつは布団で寝かせておくイメージを持つと心が安らぐ。

しかし、困ったこともある。些細な出来事でも、何か起こると一斉に脳内会議が始まるのだ。うるさくてうるさくて、夕方にはいつもぐったりしている。20代は日常を過ごすのがやっとで、30代も半ばを過ぎて、やっと少し落ち着いてきたところだ。

政治学を取り入れて感情を統治しようと考えていたこともあったけど、難しくてなかなか具体的に何をすればいいものかわからない。昔よりは随分仲良くなったものの、単純なゆらぎにも動じない調和がほしいと思っていた。

自分の感情に仕事を与える

そこで感情ごとに仕事を与えてはどうかと考えた。「じつは、わたくしこういうものです」のなかでは、それぞれの人柄によく馴染んだ役柄(架空の職業)があった。詳しくは前回レビューで話したけど、その様子を見てわたしの感情に宿る人格にあう生業が、きっとあるなと感じたのだ。

感情について色々調べていたら、「プルチックの感情の輪」というものを見つけた。基本感情を8つに分けて(喜び/期待/怒り/嫌悪/悲しみ/驚き/恐れ/信頼)、強弱や組み合わせで応用して理論化していくもので、かなり面白かったので今度本で読んでみたい。

感情の一覧 - Wikipedia

ちなみに、いまのわたしを構成する中心的な応用感情はこんな感じ。

  • 好奇心(信頼+おどろき)
  • 感傷(信頼+悲しみ)
  • 不安(期待+恐れ)
  • 自責(悲しみ+嫌悪)
  • 罪悪感(喜び+恐れ)
  • 悲観(悲しみ+期待)
  • (恐れ+嫌悪)
  • 積極性(怒り+期待)

恐れ、悲しみ、期待が比較的多いことがわかる。

期待をしては恐れから行動できず、実現できないことに悲しみを抱えるが、期待を捨てきれない。自分の負のループがみえてくる。

負のループを抜け出すためには、これらがただ感じるだけの受動的な存在じゃなくて、仕事を与えて「感情=行動」に結びつけることが重要だと考える。

目指すは商店街の繁栄

わたしは昔から「商店街」に特別な思い入れがある。まあ、単純に好きなのだ。

馴染みの定食屋、スーパー、落ち着くカフェ、どうやって採算をとっているのか分からない謎な店、いろんなものが雑多に詰め込まれているのがいい。素敵におしゃれな感じのところよりは、ちょっと年季の入って怪しげなところが好きだ。

新しいものも古いものも一緒くたになっている商店街が、たまにお祭りで盛り上がったりして。いまの自分の価値観の感じにぴったりあう。

自分の感情たちに、商店街の中にある店を一つ一つ任せる。いまブログを書いているわたしは、それぞれの感情の魅力を引き立たせる商店街組合の広報みたいなものだ。歯車を回すように、脳内の商店街をつくって、繁栄させていきたい。

自分を"回す"仕組みづくりで、調和を目指す

感情に長年振り回されていたわたしは、これから感情を指揮して一緒に商店街をつくる。みんなで同じ目的に向かって盛り上げていく。このイメージはかなり自分の思っていた「調和」に近くて、想像しているだけでわくわくがとまらない。

仕組みを作ってしまえばあとは回すだけなので、時間をかけてそれぞれの感情と向き合いどんなことが出来そうか、やってみたいことはあるか確認していこう。やりたいことがたくさんありすぎることにも悩んでいたけど、脳内でいろんな仕事を任せることで、自然と昇華していきそう。

そういえば、本の感想を書く時っていうのは、ぽつりぽつりと出てくる感情にインタビューして書いている感じだ。商店街が活性化すれば、感情は今よりより豊かになるだろう。わたしは自分の感情と仲良くなれれば、もうこれで一生楽しめるくらい人生に奥行きが出てくると思う。

最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。何を言っているんでしょうね、わたし。でも、本人はいたって真面目に考えて書いているんですよ、怖いですね。

本を読んでここまで何か思ってしまうわたしが変なんじゃなくて、いろんなことを考えさせてくれるこの本が素晴らしいのです。そういうことにしましょう。

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