家族に同行して永野護デザイン展に行くことになった。
永野護といえば、「ダンバイン」「ガンダム」「ブレンパワード」などのメカニックデザインを手がけ、自身は「フール・フォー・ザ・シティ」「ファイブスター物語(ストーリーズ)」などマンガも描いて映画まで作っちゃってるらしい。自分の範囲外のことを知れるよい機会だ。
少しは知ってから行きたいなと思って、ファイブスター物語(以下FSS)を読み始めたらまんまとハマってしまった。全然理解できてないんだろうけど、面白い!!!
物語が入り組みすぎてて、もはやあらすじを語ることはできない。
- これは終わりから始まる物語
- モーターヘッド(MH)と呼ばれる兵器が出てくる。ガンダムみたいな感じ。
- MHは1人乗りではなく複座式。騎士と、ファティマ(MHの能力を引き出す情報処理能力がある人工生命体)の2人で乗る。
あとは数千年単位の歴史を行ったり来たり(?)しながら、国家間の思惑や、人間模様・ファティマ模様が垣間見えるような作品…だと思ってるけどどうだろう!全然違うかもしれない!
既刊17巻(2024.3現在)で、わたしは今7巻を読んでいるところ。一体何に惹き込まれてるのだろう。それを探るべく、ひとまず今の気持ちを整理しておこうと思う。
スタートは3巻から。それがよかった
いろんな書店を回ったものの、扱いがほぼないFSS。デザイン展やってても並べないもんか…と思いつつ、ネットで買うのは忍びない、手で買いたいと彷徨い歩く。古本屋でも出会えず、たまたま行った神保町の夢野書店で3巻を見つけて購入した。
結果として、これで良かったと思ってる。1巻からだったらヘタしたらハマってなかったかもしれない。表紙だけでも少しわかるけど、何とも切なくて、でも芯の強さを感じる巻だった。
わたしは左にいるクローソーというファティマに惹かれて彼女をもっと知りたくなったんだけど、なんとこれ以降は名前しか出てこない(人物紹介に書いてあった)。でも、ファティマのことを、この世界のことをもっと知りたいと、マンガをすごい勢いで集めていくことになった。
絵は古いんだろうけど、そんなことはどうでもいい
家族にFSSを読んでみようかなと話した時、絵が古いから人を選ぶかもしれないと言っていた。確かに1巻とかは年代を感じる。しかし昔の少女漫画はいける人はいけると思う。生徒諸君!とか、ガラスの仮面とか、読んでおいてよかった~!絵柄で拒否するにはもったいない世界が味わえる。(あ、絵の系統としてはこの2作品とは違うんだけど、なんというか、いろんな絵を昔から見ておいてよかったなという意味。というかFSSの絵柄わたしは好きだ!!)
好きになった部分
語彙をなくして箇条書きで失礼する。
ファティマ
- この美しさの感じがすごく好き
ファティマは美しい。まだ言葉でうまく説明できないんだけど、容姿以外の部分も込みの美しさを感じる。 - お気に入りは、クローソー
3巻のクローソーはたまんない。迷って迷って、でも最終的には迷わず選択した。彼女が最終的にどうなるのか…いや、最終があれだったのか。。
静とアトロポスも気になっている、あと4巻のアウクソーも。あの話本当に良かった…。最終的にアトロポスへの共感が強そうな予感がする。 - 服がめちゃくちゃ魅力的
ファティマスーツはじめ、普段着もどっちも好き。むかし服を作ってたことがあったんだけど、この作品知ってたら絶対影響されてたと思う。「こういうの作ってみたかったなあ~!」とつぶやいたら、家族から「今からでも作れば?」の声。
そうか、今作ったっていいんだよな別に。え、わくわくしてきたな。
騎士
- 騎士についてはまだそこまで入れ込んでいない。
コーラス3世みているだけで切ない。カイエンは特別枠の人なんだな。というのが巻を追うごとにわかってくる。 - まだ本編に出てきていないのに、フィルモア帝国のダイ・グが気になっている。
モーターヘッド(MH)
- 正直、まだよくわかってない。
見分けがついているのは「ナイト・オブ・ゴールド」「ジュノーン」「シュペルター」。「ミラージュ」がいつまでたっても覚えられない。
デザイン展感想はまた次回に
今日の記事は回顧録だった。実は先日、もう永野護展には行ってきた!大変素晴らしかった!!その話がめちゃくちゃしたくて、でもその前に振り返っておきたかった感じ。
今は年表を見ながら(巻末に物語すべての年表が載っている)、読み進めつつちょくちょく戻ったり、絵をかいたりしながら楽しんでいる。
守備範囲外のマンガが思いがけず刺さった。この全然知らない世界を徐々に知っていく感じ、久しぶりだ。楽しい。