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読んだ本を、感想とともに紹介していきます。

興味のあること、まとめて一つに。永野護デザイン展に行ってきた!

2024年3月、永野護デザイン展に行ってきた。興味のあること、まとめて一つに。このくらいに独自の世界をつくりたい。

ところざわサクラタウン。なんとも不思議な建物だった。

漫画や作品紹介が中心ではなくて「デザイナー」永野護としての切り口だから、より頭の中だったり辿ってきた道を感じるような展示会だった。
家族が「ブレンパワード」「ファイブスター物語(ストーリーズ、以下FSS)」が好きで、今回わたしは同行するっていう温度感だったのだけど、こないだ話した通りわたしもFSSにハマったので二人とも熱量高めで見れたのが嬉しかった。

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せっかくだから原画をたっぷり味わいたい!でももう、見てるそばから「自分もやってみたい!!」うずうずがとまらない、刺激的な展覧会だった。

FSSは、著者の興味・関心を集結させた物語だったんだ

混んでるがなんとか観れる、ちょうどよい感じだった

中に入ると、永野護がデザインを手掛けた重戦機エルガイム機動戦士Zガンダムブレンパワード/シェルブリットなどの制作ラフ、設定イラスト、セル画などの展示が並ぶ。
その後、漫画「フール・フォー・ザ・シティ」「ファイブスター物語」、映画「花の詩女(うため)ゴティックメード」の展示がある流れ。

展覧会の予習でFSSのマンガを読んだ時、終わりから始まること(一万年分くらいの長い年表があり、すべてはあらかじめ決まっている…!)や、ファティマ・騎士・モーターヘッドの関係性など、今までにない複合的な世界を感じていた。

展示を見ていくと、ミリタリー、ファッション、絵画、音楽、文学などなど、興味の幅が広い。そしてそれぞれを深く深く掘り下げて、最終的にデザインにつなげている。著者のたくさんある興味・関心を一つに集結させた小宇宙のような世界が、FSSなんだ!ということがわかった。

覚えておきたいので、メモがてら順に話していく。

【ミリタリー】

兵器、軍隊、内燃機関などに造詣が深く、模型つくりも趣味でやっていてプロ級らしい(ちょっと乱暴だけどミリタリーでくくらせてもらう)。
アニメの設定イラストには「これはこういう作りなので、動き方はこうなります。」とOK/NGパターンが載せてあった。頭の中の設計図を紙に落とし込む、そして相手にもわかるように共有する。そういう仕事の丁寧さを感じた。

【ファッション】

永野護は、渋谷、池袋、吉祥寺パルコのセールスプロモーションとして4年間アルバイトした経歴があるそうで「そういうことか〜!」と1人でテンションが爆上がりしてしまった。

どうにもファティマの服装が好きで、説明できないんだけどとにかく刺さっている。デザイナーが作る服っぽい(普段着というよりは、衣装っぽい感じ)なあとは思っていたんだ!セールスプロモーションってことは仕掛ける側だから、コレクションとかもたくさん見ていたんだろうか。

ご本人も"当時の流行を見ていたことが、デザインに与えた影響はとても大きいと感じている"と書いてあった。一見全然関係ないことでも、経験が後に生きる。あとで全部つながる(自分でつなげる)んだ…頭の中がそんな気持ちでいっぱいになった。

【音楽】

わたしは洋楽に疎くて名前を忘れてしまったのだけど、ロックなどの音楽が好きで自分でも活動していたらしい。モーターヘッドやキャラクターの名前も、歌手や曲名をもじったものが多いみたい。全然気が付かなかった…!こういうのって、わかるととても楽しいよなあ。

【絵画】

絵画については具体的に何に影響されて…という展示はなかったと思う(途中から頭の中の連想ゲームが止まらなくなって、目に入ってなかったかもしれない。ポンコツ

【文学】

学生時代は学校の図書館に入り浸るほど文学に親しみがあったらしい。ところざわサクラタウン内のダ・ヴィンチストアで「永野護書店」を開催していた。幼少期に触れてきた作品が置いてあって、相当たかぶった…!!!でも激混みで、とりあえず写真だけ撮ってきた。

本はじっくり選びたい。それを許さぬ一方通行の売り場(後ろの圧がすごい)

右下にあるチラシが!なんと読んできた本についてのロングインタビューが新聞にしてあった。気になったのは北杜夫。当時の学生たちの中で、遠藤周作派と北杜夫派に分かれていたらしい。わたしは現段階で遠藤周作が好きだけど、北杜夫はどうだろう。2冊ほど積み本があるので、これは読まねばと思った。

展示内容、個別の感想

さっきまでのは全体的な感想、以下は個別の感想。箇条書きで書いていく。

FSS…1~17巻までの表紙の原画

これは本当にすごかった…1番心震えた。表紙絵って、大きくてもA3くらいなのかな?って思ってた。
最大106㎝×高さ126㎝、A0より大きい。塗っている感じとか、線の濃淡とか、そういうものが間近で見れるこの幸せよ!
漫画の一巻が出たのが1987年とからしいから、初めから追ってる人にとっては泣けるくらいの感動があったと思う。にわかのわたしだってこんなにテンションが上がったのだから…!

ファティマの原石は相当昔からあったんだ

はじめの方にあったダンバインの構想ラフ?みたいなものにすでにラキシスっぽい女の人がいて、活動の初期の段階で、すでに彼の中にはファティマの原石のようなものがあったのだと感じた。

わたしの中にも、表現したいかけらがすでにあるのではないか?それを発掘するために生きているのではないか?そんな気持ちになる。まだまだ掘り下げが足りず、地下100メートルに埋まってる感じだけど。めげずに掘って掘ってほりまくろうと思った。

未発表の劇場アニメ「燃えるキリン」

キャラクター絵だけ8点くらいの展示だったのだけどこれがかなり面白そうで。メカも主人公もすごく魅力だったし、アニメになったら絶対行きたい…しかし頓挫してしまったらしい、残念だ。

花の詩女ゴティックメード

これはどうでもいい話だけど、主人公のキャラデザがかなり好みで映画がみたくなった。(当日上映会をしていたのだけど、チケット完売で見られず…作者意向で販売はされないらしく、恐らく今回のようなイベントでしか上映されない貴重な体験を逃した。でもきっとまたやる。諦めない!)

(おまけ)買ったグッズたち

書籍をもっと買っておけばよかったと思っている

ところざわさくらタウンは、グッズをいろんなお店に転々と置くのが戦略?なのかもだけど、結構モヤっとした。分かりにくくて、微妙に遠くて、せっかくの熱が冷めかける。この熱を購買意欲として爆発させてくれよ…!!(その割には買っているやつ)

  • 年表クリアファイル
    会場物販にて。職場でいかにも真面目な顔しながら年表を眺めている。これから天照(アマテラス)が過激派になるのか…?毎日見て歴史を頭に刻もう。
  • ミニアクリルブロック
    どうも会場の物販が微妙で、プラモ買うには家が狭くて、目当てのポストカードは完売(みんなも微妙って思ってポストカードだけ買って帰ったんだきっと!)でってことで買った。好きな3巻が出たので嬉しい。
  • 木製ポストカード
    入り口近くのミュージアムショップに寄ったらこれがあって即買いした。発色もいいし少し立体的になっていて素敵なのでおすすめ。

    ちなみに台座は会場だとちょっとお高い(一つ200〜400円)のだけど、セリアの「推しスタンド」がシンデレラフィットした!

    3個で100円!垂直に立って満足…✨

     

  • すえぞうの栄太郎飴
    可愛くて買ってしまった、あめがおいしい
  • コミック16・17巻

    ダ・ヴィンチストアにて。あんなに探していたFSSが全巻揃っていた!

    2500円以上買うと特典でダイ・グの複製原画が貰える!と思い込んでたんだけどそれは5000円以上だった。もう一回お会計に並ぶ時間がなくて断念…でも別の(チャンダナ)がもらえたら満足ということで!

興味を掘り下げ、すべてつなげてオリジナリティー

興味のあることを、それぞれ楽しみながら深める。それをつなげて、自分の一つの世界をつくる。一つ一つの興味は人と同じこともあるだろうけど、独自に深めた分野を掛け合わせることで、完全にオリジナルな世界になるんだ。

逆に言えば、見たり聞いたり調べたりしたことは、自分のアウトプットに多少なりとも影響を与えるということだ。
だからこそ、自分の目に触れさせるもの、聞かせる言葉、調べる対象、心して。と思う。

どうでもいいことを調べたり考えている時って割と多い。社会的に知る必要のあることは最小限調べて、あとは全部こっちの方向に注ぎ込みたい。

帰り道は頭の中でブツブツつぶやきながら、これからやりたいことで頭がいっぱいになりながら歩いた。

東所沢駅はマンホールが楽しい。これは駅の近くにあった。

長々とお読みいただき、ありがとうございました。もう一回行きたいくらいだ…!

ー展示会情報ー

DESIGNS 永野護デザイン展

会期:2024年2月10日(土)~2024年3月24日(日)

場所:EJアニメミュージアム(ところざわサクラタウン 角川武蔵野ミュージアム3F ) 

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