BOOKS:LIMELIGHT

読んだ本を、感想とともに紹介していきます。

好きな作家、気になる作家

なんだかアクセス数が見たこともない数値になっています。コンビニ人間のレビューはてなで取り上げてもらったんですね。新たに読者になってくださる方もいて、嬉しいです。ありがとうございます…!

もうこんなことないと思うので、スクショしました

この読書ブログも50記事を超えたし、このブログは自分がどんな風に本を選んでどんなことを思ったのか。備忘録の本棚のように使うことを目的としていたりもするので、今日は今までレビューした記事を振り返りながら紹介するようなまとめ記事を作ってみようと思います。

今日くくってみるテーマは、「好きな作家、気になる作家」です。どうも、自分の嗜好が未だによくわからないんですよね。

20代前半までは、山田詠美村上春樹石田衣良江國香織平安寿子あたりをよく読んでいました。その後10年くらい全然読まなくて、転職を機に通勤時間が長くなり、また読書習慣が再開した感じです。過去記事をみながら、どんな作家が好きなのか探ってみます。

山本文緒は全部読むと決めている

わたしが生きているうちにこの人が書いた本を全部読む!と決めている人は、山本文緒です。

読んでいるとこう…日常のささいなことですれ違ったり、傷ついたり、人はするけど。その度立ち上がってまた頑張ればいいな。と体の底からじんわり"力”が満ちてくるような気持ちになります。

わたしはこの人の文章が本当に好きで…うまくいえないんですけど、描写とか、行間とか、ことごとく胸に響きます。

まだそんなに読んでいないので、ご褒美の本としてちまちまと集めては読んでいます。この方をもっともっと深堀りしたいので、もう少し色々読んだらまたまとめて話します。

特に気に入っているレビューは、この3つでしょうか。好きが大きくなりすぎるとただでさえ無い語彙がさらになくなってしまうのをどうにかしたい。もう…好きです!!!

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江國香織平安寿子は今でも読んでいる

江國香織は学生のころが一番読んでいたけど、いまでも好きですね。日常で読みたくなる本です。わたしはこの人を「言葉では表現できない悲しみや虚しさを切り取る人」だと思っていて、まだレビューしてないけど、赤い長靴とかすごく印象に残っています。

この「とるにたらないものもの」は短編エッセイで、著者が思い入れがあるものものについて話している本です。1話3ページくらいしかないので、ほんの少しの時間で完結する結構珍しい本なんじゃないかと思います。

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平安寿子はなんていうか、価値観のすべてが好き!っていうわけでもないんだけど、読んでいると元気がもらえる作家さんです。素晴らしい一日、グットラックララバイ、Bランクの恋人、なんにもうまくいかないわ…けっこう読んでるかも。今Wikiみてたら、フリーライターから作家になった方なんですね。

レビューしたのは「こっちへお入り」で、落語に目覚めるOLの話です。この方の作品の登場人物は話している姿が生き生きしていて、読んでいて楽しくなってのめり込んでしまいます。この方も落研出身みたいなので、落語の掛け合いが沁みついているのかもしれません。そういえば恋愛嫌いを最近再読したのでそれもレビューしたいな、やりたいことがたくさんだ。

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最近気になっている作家は遠藤周作

最近ダントツで気になっているのは遠藤周作です。映画の沈黙を見てズシン、と重い気持ちを抱いたまま買ってみた「ひとりを愛し続ける本」というエッセイ。とにかく落差がすごくて感情が乱されました。なんだろう、軽快な?軽妙な?独特の話ぶりなんですよね。読者のわたしが遊ばれている瞬間もあって、振り回される面白さみたいなものも初めて感じました。

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小説としては罪や差別をテーマにした重々しい作品が多いようなのですが、中毒性のあるエッセイとの落差でいま、かなり惹きつけられています。最近は小説とエッセイを1セットにして読むっていうのをやりたくて、人種差別をテーマにした「白い人、黄色い人」と「自分をどう愛するか(生活編)」を買ってみました。他にも積み本してるんでちょっと時間かかるかもですが、そのうちレビューします!

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好きな作家、気になる作家は変わるからこそ書き留めたい

思うままに過去記事から作家の方々を挙げてみましたが、今のわたしは好きな作家を見つけて大切に読む一方、なじみ深い作家たちに親しみながら、新たな作家に手を伸ばす…作家や本に限らず、みんなそうですよね。

でも生きていると、昔よく読んでいた本の面白みが分からなくなったり、何に興味があったのか?思い出せなくなったりします。1年後は1年後の価値観があるし、10年後はもっと物の見え方は変わってくるはず。

今のわたしは、この作家の、この本の、ここに興味があったんだよ!と書き留めることで、未来の自分へのメッセージにもなる訳です。何年後かに見て、あの時の気持ちを思い出して懐かしんだり、視野の狭さや文章の拙さに恥ずかしくなったりもするんだろうな。なんだかそういう種を、最近はたくさん蒔いておきたいなと思う日々です。

 

まとめ記事ってこんな感じですか?はじめてで、分からない。まあ、そのうち上手く書けるようになるのかな。明日からはいつも通りまたのんびりレビューしていきます!たまに振り返るのもいいですね。