BOOKS:LIMELIGHT

読んだ本を、感想とともに紹介していきます。

「私に読まれる本はかわいそうだ」から始まる、物語との向き合い方

自分でもよく分からないのだけど、唐突に「私に読まれる本はかわいそうだ」と思った。
別に悲観的でもなくて、ただ冷静に、客観的にそう思った。

特に物語に対してだ。

自己啓発書、ビジネス書、そういうのを読むのと同じ感覚で読んでないか?
何か自分に得るものはないか、そういう視点で見てないか?それってすごく失礼じゃないか?

ただその物語の世界を等身大で受け取って、感想を書くならば「私はこう感じた」って、それだけでいいんだよ。そこから何かを探そうとするその心がまさに「さもしい」んだよ。

こういう態度とは、決別しなくちゃならない。以前ならばここで自罰がはじまりクヨクヨしそうなターンだけど、今の私は「じゃあ、どうする?」だ。

やっぱり基本はリアルの友達に話すように、だろう。あらすじを簡単に話し、自分が特に印象に残った部分を拾って説明する。

そこから勝手に脳内で展開された概念的なイメージはどうする?それはもう、エッセイにしよう。作品レビューで話すんじゃなくて、本を読んで感じた私のエッセイを書いて、そこで深掘りすればいい。

そう思って昨日はこの記事を書いた。

物語からもらうイメージは多い。そこから展開してあれこれ思ったことを思いつくまま話していたのだけど、どうやら私はものすごくいろいろ連想して、どこまでも飛躍してしまうみたいだ。それすらも読書レビューで話すのは、物語に失礼だ。

大きくも小さくもせず、物語を等身大に受け取る。そんなレビューを書く人が好きだ。好きなら、自分もそうなる努力をしよう。本に、物語に、誠実な人になりたい。