BOOKS:LIMELIGHT

読んだ本を、感想とともに紹介していきます。

短くて的確な文章を書く方法(記者ハンドブックを読んで)

わたしのブログは大体いつも2000〜2500文字くらいなんだけど、800〜1000文字くらいにしたいと思っている。というのも、毎回A5の紙にレイアウトして一緒に載せたいと考えていて、収まる文字数がそのくらいなのだ。

短くて的確な文章といえばやっぱり新聞記事だろう。文字数は大体600〜800文字と理想的。そんなことを考えていたら、記者ハンドブックに「記事の書き方」というのが載っていた。

これがかなり有効だと感じたので内容をまとめつつ、最後に実践として一本新聞記事(この用語集の書評コラム的なもの)を書いてみる。

6要素と逆三角形

記事に必要なのは「正確に、早く」「分かりやすく、コンパクトに」文章をつくること。
内容の基本となるのは「5W1H」だ。

  • いつ(When)
  • どこで(Where)
  • だれが(Who)
  • なにを(What)
  • なぜ(Why)
  • どのように(How)

これらはすべて兼ね備える必要はなく(要素は多いに越したことはないと思うけど)、伝えたい情報の優先度に応じて選ぶ。

また、読者にとって意味を見出せるものか?役に立つ情報か?の目安「価値(Worth)」も加味する必要がある。

結論を先に書く逆三角形の記事づくりも大切だ。そういえばWEBライティングの副業をしていた時、「ネットの読者はとにかくせっかちだから、情報は前に前に持っていけ」といわれていたのを思い出した。結論をはじめに話すことを頭に刻み込もう。

見出しとリード

次の要点は見出しとリード。わたしは見出しが好きなので、もうブログに組み込んである。忙しい人はそこだけ読めば内容が把握できるし、気になるところだけ拾い読みもできる。新聞だと理想は1本で伝えること、必要に応じて1~5本とあった。

結論という頂点に向かって登山のアンカーを打ち込むように書くのが好きだ。これからも続けよう。

リードは出だしの文章のことで、前文(ぜんぶん)ともいう。新聞のトップ記事に本文とは別立てにしてある文章があって、それのことを指したりもする。

リード文章は記事の要で、最初の一段落で内容が理解できるように書く必要がある。文字数でいうと大体200文字くらいまでが目標で、その後に説明を続けていくイメージだ。

文章の基本

最後は、一つひとつの文章に関して書いてある。

  • 一文はなるべく短く
  • 主語と述語をはっきりさせて、なるべく近くに配置する
  • 修飾語はなるべく少なく
  • 曖昧な表現、思考放棄の表現はさける(ということで、いずれにしても…とか)
  • 必要に応じて箇条書きを取り入れる

などなど。いろんな文章術の本でも口を酸っぱくして言われてることが載っている。やっぱりこれが基本なんだな。あとは、より伝わる方法として写真・図解・表・グラフを念頭に置くというのも参考になった。

全部クリアするのは大変だけどやってみよう

今日は自分のブログの文章を短くするべく、記者ハンドブックの中にある「記事の書き方」に沿って要点をまとめてみた。実はこれ冒頭のたった2P(第14版だとP8〜9)に記載されている内容で、大切なことをいかに短い文章で伝えるか、ここを読むだけで感じとることができる。

自分が取り組めそうなところとしては、

  • 5W1Hを意識
    わたしが本といつ出会い(なぜ選び)、どこで読み、何を思ってどのように活かすのか。それを書くことに意識を集中させる。
  • リードですべて伝える
    最初に「今日はこんな話をします」と宣言する。あとに説明を続ける。
  • 冗長表現は控える
    わたしの一番の課題は「冗長表現」で、すぐ長々と語ってしまう。飾る言葉は短く、繰り返し表現はすごく重要な時以外は使わない。(繰り返しが好きなので…全部なしとはできなそう)

要点を絞り、文章を短く簡潔にする。イメージしやすいように写真や表などを配置する。WEB媒体/紙ベースなどレイアウトを変えてみる。人に何かを伝えるにはいろんな方法がある。

どれもこれも、たくさん試して自分のものにしていきたい。そうすれば引き出しが増えて、用途に応じて自由自在に変えられるようになる。そんな境地に早く行きたいので、全部クリアするのは大変だけどコツコツやっていこうと思う。

【実践編】新聞記事を書いてみよう

以下、新聞の書評コラム風に今日の内容をまとめてみた。これで本文「574文字」。上手くできたかは分からないけど、新聞風に書いてみるの、面白かった…!
今日のおさらいとして、よかったら読んでみてください。

(見出し1)文章を扱う人の手本となる用語集
(見出し2)「正確に」「分かりやすく」伝えるヒント
(商品名)記者ハンドブック(共同通信社・2090円)
(本文)
仕事でもプライベートでも、文章を作るのに困った経験がある人は多いのではないだろうか。記者ハンドブック(新聞用字用語集)は、文章を扱うさまざまな分野の手本となっている用語集だ。
紛らわしい用語、数字表記、慣用句など、社会一般の文章表記に役立つ内容が載っているだけでなく、記事の書き方についても触れている。読者に対して「正確に、早く」「分かりやすく、コンパクトに」文章を作成するための要点がまとめられている。
まず、的確に情報を伝えるために必要なのは「5W1H(いつ・どこで・だれが・何を・どのように)」の要素だ。優先度に応じて、必要な情報を選んでいく。さらに、読者にとって意味のある記事か、役に立つのかなどの価値(Worth)を意識することも、大切な要素となっている。
結論を先に書く「逆三角形」の記事づくりも重要だ。リード部分だけで内容が伝わるようにし、その説明を続けて書いていく。
文章を作る際に大切なのは、一文を短くすること。飾る言葉は少なく、主語と述語をはっきりとさせるのも有効だ。また、必要に応じて写真・図解・表などを配置する工夫も覚えておきたい。
一つひとつのポイントは些細でも、すべてを兼ね備えた記事作成はなかなかに難しい。キーワードは読者に“いかに早く、的確に伝えるか”だ。ここを念頭に置いて、今後も伝わる文章づくりに励みたいものだ。(一読者)

新聞記事風にレイアウト

フォント選びが難しい。でも楽しい!この調子で記事を短く、編集までしていくぞー!

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