BOOKS:LIMELIGHT

読んだ本を、感想とともに紹介していきます。

行動と内省の一体化…「独り思う(独白)」1章感想

読者の中には「またこの話か…」と思う方もいるかもしれないけど、わたしにとってこの本をまとめることは今後に必要な作業なので続けていく。何回かに一回、という感じにはするので見守っていてほしい。

さて、「独り思う(独白)」は5章からなる。1章ごとに内容をさらうように感想を書いてみることにした。

1章は内省に関するもので、「行為と自己省察は一体でなければならない」という部分が一番心に残ったので内容・解釈・自分の中で展開したことをまとめていく。

内容と自分の解釈

賢者たちは、生きることと内省の深みに潜ることは別のことであって、同時にはできないという。
芸術家たちは、創造し制作するとき、一心に打ち込まなければいけないという。

しかし、こんな分別くさい警告なんか構うものか!ぼくのたましいはあえてそれをやればいいのだ、おまえの目標に突進すればいいのだ。それは、彼らの目標とはたぶん違っているのだ。(P28)
シュライエルマッハー著「独り思う」より引用

賢者と芸術家たちの意見は時代によるものなのか、いまは違う意見もたくさんあるとは思う。ここで言いたいのは、いかにも正しいというような分別のある考えに影響されるのではなく、自分の方法(行為と内省を常に一体化させること)でやりなさい、というのがシュライエルマッハーの考えだということ。

世界のいっさいを動かして、おまえのなしうるところを為しとげよ。おまえには持って生れた限度があるという感情に身をゆだね、精神共同体のあらゆる手段を駆使せよ。お前特有のものを表現し、おまえをとりまくいっさいのものにおまえの刻印を押し、人類の聖業に従事し、親しい人々をおまえにひきつけるがよい。
しかし、つねにおまえ自身をかえり見、その為すところを知り、おまえの行動の節度と形態とを認識しなければならない。(P29)
シュライエルマッハー著「独り思う」より引用

身の回りをダイナミックに巻き込んで、自分の世界を展開せよ(この場合の巻き込むは、志を共にするプラス作用の惹きつけ方)。それと同時に、自分のやっていることを客観視して省みる。軌道修正を常に行う。こんな風に解釈した。

自分の中の展開

物の考え方・捉え方はものすごく多様化していて、いまやどれを選択しても反対意見があるような世の中だ。今まで自分は反対意見も真面目に検討しては、進む道に惑い続けていたように思う。

内省・自省も強くて、臆病になり動けないことも多かった。

しかし、周りの人を巻き込んで大きな流れにすることで、自分だけの世界じゃなくする。そうして大きなエネルギーで大きく踏み込んだら、内省モードを働かせて軌道修正を図る(ハンドルを切り、必要に応じてブレーキ・ギアを使う感じ)。こんなイメージが湧いた。

揺るがない気持ちは「調和」でつくる

よけいなことを考えないでまっすぐに打ち込めればどんなにいいだろうと思っていた。しかし私は根本的にそれができない。「自動振り返りシステム」が勝手に発動してしまう。

しかしこのシステムは使いようによっては自分の内部を掘り下げられる。それは強力な自分の柱となりえる(これについては次章「検討」で語られる)。

内省は内部を攻撃するために使うのではなく、進むための軌道修正に使う。そのためには「調和」で大きな流れをつくること(3章「この世の見方」にも説明あり)。いまのところわたしはそんな風に解釈している。

何か行動を起こした時に、他人からそれは違う!と言われることを常に恐れていた。そんな時は「彼らの目標とはたぶん違うのだ」。この気持ちを忘れず持って、簡単に気持ちを揺るがせない状態にしておきたい。

【今日のレイアウト】ブログ内容まとめ

これは何風?社内報風?ブログ内容をレイアウトする試み3回目で早くもネタ切れした。文字の多いレイアウトってこんなに難しいんだなー、無理せず次回からは2ページに分けよう。

レイアウトしようとすると、内容を別角度で眺められるのでそこはすごくいい。面白い。面白いけど、時間が溶ける。