先日、家族が休日出勤で午前中だけ横浜に行くというのでついていった。ずっと、新聞博物館と新しくできたロープウェイを体験してみたかった。
結論からいうと、新聞博物館は寝坊していけなかったし、ロープウェイは景色がよかったものの5分という短さでちょっと物足りなかった。
それでも大満足だったのは、伊勢佐木モールというちょっと古めの商店街に本屋がたくさんあって、どれも個性が感じられて楽しかったからだ。
この間レビューした「独り思う」もここで手に入れたもので、なんだかあの日のことを忘れたくなくて、細かめに思い出していく。
立ち寄った7つの本屋
午後、伊勢佐木長者町駅で待ち合わせ。全長1.2㎞の商店街に面して10件近く本屋があるので、いけるだけいってみようということになった。
①雲雀洞(ひばりどう)
この日はすごく晴れていて、ワゴンの本が気になったけど暑くてみれなかった。家族はずっと手に入れたかった「オッド・ジョン」という本を見つけてほくほくしていた。
わたしはレジの近くの思想・哲学の本棚をぼんやりみていて「独り思う」をみつけたのだった。本当に何気なく手に取ったので、もう巡り合わせに感謝するほかない。
幸先の良いスタートを切って、こんな本屋さんが近所にほしいね!と言いながら次の店舗に向かう。
②古書 馬燈書房(ばとうしょぼう)
ここも外にあるセール棚が豊富だった。中に入ると結構異質な空間で、哲学・医学、詩、演劇、音楽などの本がジャンルに分かれて置いてある。わたしはここで「見える心・見えない心」という不思議な本を買った。
子供の精神に関する内容で、精神科で有名な都立松沢病院の副委員長(その後院長)が書いた本。最近自分に残る子供心について思うところがあるので興味が湧いた。なんというか、興味深い部分もあったけどネットでレビューはできないかな…という感じの本だった。
③古書 川崎書店
伊勢佐木モールはワゴンセールをやっているところが多くていいな!ここは屋根があるので日光を気にせず見ることができた。
ジャンルは何なんだろう…?掴めずに終わった。
~ドンキでサンダル~
川崎書店で一旦、関内方面にUターンすることにした。途中、革靴が痛い!と家族が言い始めて、たくさん歩くのが分かっているのになぜ革靴を…と思ったけど仕事だったから仕方がないよな。ちょうど良いところにドンキがあったのでサンダルを買った。
ドンキホーテとヴィレッジヴァンガードは、目と耳に入ってくる情報量が多すぎてとても疲れる。毒みたいに体力が削られるなと再認識した。しかし、しっかりしたゴムサンダルが1000円!安い。海外客も多かった。
④弘集堂書店
気を取り直して歩くと、またすぐ本屋。古くからあるザ・街の書店!という感じで、好きだなあ。いつまでもあって欲しいと思いつつ、ブックオフで買い物しちゃう馬鹿やろうで申し訳ないなと思いながら帰る…
⑤BOOKOFF
めちゃくちゃ立派なブックオフで驚いた。いそいそ入ったものの、今日は特別掘り出し物に出会えず。買い心地は新宿店に似ている気がした。
⑥玩具文庫 活刻堂
一番のお目当てに向かって歩いている途中、看板が目に入った。いつもだったら絶対入れないけど、観光客の勢い?があって入れた。すごい独特な雰囲気で好き…緊張する…!
せっかく入ったのでじっくり見ていると、「彷書月刊」という昔の雑誌の豆本特集が気になった。株式会社彷徨舎というところが出していたもので、古書と古書店を愛する人に向けた冊子だったみたい。豆本作家のコラムや作り方まで載っていたので買ってみた。
豆本、作りたいんだよなあ。そろそろ作ろう。
⑦有隣堂 伊勢佐木町本店
ゴールは憧れの有隣堂本店!ブッコローのYouTubeを見てからずっと行ってみたかった!又吉が閉店後の店舗で買い物してる動画が好きで何回も観てたので、実際に行ってみると不思議な感覚になった。
お店のつくり、おしゃれだよなあ。家の近くにあってほしい(そればっかり)。
買った本は佐藤正午のエッセイ。まだ1つしか読んでないけど、その1話が抜群に面白かった。小説家の憂いと読者・書評家に対する何とも言えない思いを感じた。
あとは文庫本用のカバーセットも買っちゃった。「本は心の旅路」いい言葉だよなあ。
伊勢佐木モールは本屋がたくさんあって楽しい!
伊勢佐木長者町駅~関内駅周辺にある商店街「伊勢佐木モール」は、本屋がたくさんあって楽しかった!ジャンルも結構分かれていて、棲み分けができている感じがする。個性もある。
商店街全体としては、なんだか歓楽街っぽい危ない雰囲気も感じた(そこもいい)。
個人的に一番好きだったのは、最初に行った雲雀洞。SFが充実していて家族が満足げだったし、思想系も好みのがあってわたしも幸せだった。なにより「独り思う」に会えたことがうれしくて…!
どうでもいいけど、二人とも買った古本に記名があった。片方はプレゼントだったみたい。こういうの好きだ。また行きたいなあ~。