昨年転職したてのときに、通勤電車に揺られながら「明日から出版社(島田潤一郎著)」という本を読んでいました。著者が1人で夏葉社という出版社を立ち上げて運営していく様子を描いた本です。その本を読んでから、いつか夏葉社の手に入れるんだと決めていました。
「さよならのあとで」「レンブラントの帽子」読んでみたい本がいろいろあるけれど、なかでも読みたかったのがこの「昔日(せきじつ)の客」。しかしどの本屋に行ってもない。ない…!仕方なくAmazonで買おうか迷っていたこともあるんですが、この本はレジで直接、しかも現金で買いたいと思っていました。
そんななか、この間下北沢の古書ビビビに行ったら、あった!入ってすぐのところに、ずらーっと夏葉社の本が!舞い上がって手にとっては眺め、手にとっては眺めして、ついに手に入れたのでした。
明日から出版社は昨年の今頃に読んでいたから、手にするまでに1年かかりました。“あ~、あの本はどこに売ってるんだろ?早く読みたいな”といつも頭の片隅にあったこの1年は、結構幸せだったと思います。
この出版社の方が言うには、ずーーっと探している本をようやく手に入れたあと、その本は意外と最後までは読まないこともあるらしいです。なんかちょっとわかるかも。この気持ちを終わらせたくないような感じでしょうか。
ちなみに出版社のHPを調べていたら、取り扱い店舗がきちんと書いてありました。手に入れようとすればいつでも手に入ったわけだ…まぁ、いいんですいいんです。
買ったときにおまけで読書ノートまでいただいちゃいました。2000円以上夏葉社の本を買うと数量限定でもらえるらしく、めちゃくちゃ嬉しい。
この読書ノートは、感想をしっかり書くというよりは、購入記録(お店の名前、買った日付、価格など)を備忘録として書くことをイメージしているらしいです。本の感想を書くようになってから、いつどこで手に入れた本だっけ?と思うことも増えたので、とても良い機会です。ああ、嬉しいな。
大事に読みます。読書ノートも使います。こんな日々に浸りたい。