書評ブログを本格的にはじめて約3ヶ月。面白いし楽しいのですが、最近書いているなかで「これ、ちゃんと伝わってるのかな…?」「また同じ言い回しだな…」とか、課題がちらほら出てきました。
この記事では先日読んだ、どらえもんの学習シリーズ「読書感想文が書ける」を使って、よりよい読書レビューを模索しよう!という試みをしていきます。
前回は、自分の読書レビューを見返してだめなところを深掘りしました。自分の欠点と向き合うのは思いのほかしんどいかった…けど、この分のびしろがあると思うと頑張れそう。
みつけた課題は4つ。本を読み返しながら順番に、解決策を探していきます。
1.テーマ盛り込みすぎ問題
わたしの読書レビューは、話があっちゃこっちゃ行っちゃって何言いたいかわからないのが、今の1番の課題な気がしています。それに対して自分が共感したのはこの文章。
実をいうと、がんばって探したら「何か」はいくつでも見つかるはずだ。だけどそんなに「何か」がたくさんあったら、感想文は書きにくくなってしまう。特に慣れていないうちは、まとめるのに苦労するだろう。(P65)
そうそう。本当にいくらでもいいところが出てきて収集つかなくなるんです。逆に言うと見つける目はある、ということか(前向き)!
そしてこの「特に慣れてないうちは…」というところに救いを感じます。そうか!慣れればそのうちまとめられるようになるのかもしれない!と光がさします。そして次の文。
だから最初は、一つにしぼることをオススメする。ただそのかわり、ひとつにしぼった「何か」が、作者が本当に言いたかった「何か」であるように、探すときはてっていてきに考えよう!(P65)
これを読んで、脳内で「ハイ!」と元気の良い声が出ました。たくさんのいいものから、徹底的に探してひとつに絞って、そのことについて書く。気に入らなかったら、またもう一回探して、別のことに焦点を当てて書く。道筋ができてきました。
1記事=1テーマ。欲張りすぎないことなんだな。何事も。
2.的外れ!思考力、表現力不足問題
まずは思考力から。具体的に何をしろ!とは書いてないけれど、
本は必ず「何か」を語っている。作者は「何か」を伝えるために本を書いている。それはストーリーや話の筋とは違う。(P64)
この辺りが響きますね。ストーリーを追うだけじゃなく本筋の言いたいことを探している時に、すごく本を読んでるなって気待ちになります。こういうのをメタって言うんでしたっけ。違うんでしたっけ。調べてみたんですがメタの意味はよくわかりませんでした…
そして表現力について。
本書の冒頭で「思ったことや、感じたことを書けばいいんだよ。」と語りかけてくれますが、もう少し突っ込んだ言い方だとこのように教えてくれています。
自分の視点で、自分のありのままの気持ちと意見を、自分で考えて表現してみよう。そして本を読むときは、どこまでも深く読んで、深く考えていこう。(P164)
このことから、思考力と表現力は”とにかく本の深くまで潜って、自分の頭で考えて言葉にして出す”この繰り返しで磨かれるものだということが分かります。
3.ネタバレ&自己陶酔問題
好きな作品について、感じたことを伝えたいと思えば思う程に出てくるこの問題…。前の記事でも書いたけど、これはとても大事みたいなので再掲。
感想文を書くための3つの柱
- どんな本だったか
- 何について書かれていたか
- 読んで、どう思ったか
そしてあらすじは大つかみでOK!と言っています。具体的には
- 主人公と登場人物(だれが、どうしたのか)
- 事件や出来事(何が、どうなったか)
- はじまりと終わり(はじめがどうで、結局どうしたのか)
3は、終わりもあっていいのか…?と驚きました。これは言っていい本と悪い本がありそうです。衝撃のクライマックス!とかでやられたらしんどい。当面は1、2を使って、簡潔にまとめることを意識してやってみます。
あと、自己陶酔については記載がありませんでした。この本は「読書感想文が書ける」ようになる本だから、うっとりしてても書けてればOKということかな…?ともかく今回は触れられていないので、いったん無罪放免とします。また別の本で見つけたら取り組んでみます。
4.使いがちな言葉
前回あげた、わたしが使いがちな接続詞の言いかえをネットで探しました。
- ちなみに→ なお、また、付け加えると、補足すると、念のため、あわせて
- そんなわけで→ なので、ですから、そのため、このため
- ~かも→ もしかしたら、可能性がある、ひょっとして、ともすれば
- そうだなあ→ そうだね、そうだそうだ、うんうん、はいはい
- ~みたいな→ のような、らしい、的な、っぽい、~じみた、~風の
別に言い換えなくてもいいよ!というものもありますが…思ったよりもたくさん出てくるものですね。使いこなせればだいぶマンネリ回避できそうです。
でも口癖とかがあると良くも悪くも人柄が出ていいですよね。自分がなくならない程度にバリエーションを増やしてみます。
また、本に書いてあった表現方法のバリエーションも覚えたいところです。
<思う、感じる以外の文末表現>
という気がする。と考える。かもしれない。といえるだろう。ではないか。○だったら、△だろう。
<話を展開させるときの表現>
主人公は、作者は、わたしなら、なぜなら、例えば、だから、きっと、別の見方をすれば
本書では、主語、視点、考え方をずらすだけで文章が進められるようになると話しています。電車のレールの連結みたいに、主語と接続詞を巧みにきりかえて伝えたいゴールに向かっていくイメージでしょうか。確かに、見方を変えるとそこから話の筋が変わっていきますね。この考え方は面白いです!
感想文力は、意見力だ!
最後の方に2ページにわたって熱く語られていること。「感想文力は意見力。」この本を読んでわたしが最も納得した考えでした。感想文とは読んで湧いてきた自分の意見をまとめ、書くこと。簡単なようで難しいこの作業。感想文だけでなく、ブログを書くことも意見の側面がありますよね。
書くことによって意志が固まったり、自分の気持ちが明確になったりするのは、意見力が上がっている証拠だと感じます。
こればっかりは内面の話ですから、AIでは代用できないでしょう。自分の意見をしっかり持つためにも、これからも書き続けます。意見力は、本を読んだり日常のなかで繰り返し考えて、何度も何度も書いていくことでしか得られない力だと思います。
以上です、歴代最長。長々とすみません!今日は感想文を書く無敵の方程式のひとつ「自分にこだわる方程式」で書いてみました。自分のことを例に出し→本の内容と比べてすりあわせる→比較をもとに、作者の考え・テーマを語る→自分の意見を書く。うーん、ちょっとうまくいかなかったところもあるけど、まあよしとします!
えー、この本についてあと一つ書きたいことがあるので、また書きます。それでは。