書評、レビュー、感想。
本を読んだ後にそのことについて書くとき、みなさんはどの言葉を使っていますか?
わたしはずっとどれを使うか迷っているまま、しっかり書きたい気分の時は書評、友達に話すように書きたい時はレビュー(ほとんどこれ)、個人的な率直な意見の時は感想…みたいな感じで読書ブログを続けています。
まあ別に、そこまで気にする必要もないと思うんですけど。
今夏の課題図書「読書感想文が書ける」を読んでいるなかで気になったので調べてみました。
↓まだレビューしてないけどこの本、面白いです。また話します。
書評とは、
・主として新刊書籍の内容を批評すること。通常、著者紹介、内容の紹介や分析、客観的位置づけなどが行われるが、印象批評の色彩が強いものや、なんらかのカテゴリーやテーマを設けて類書を選択・比較するものも含まれる。(日本大百科全書)
・書物について、その内容を紹介・批評した文章。(デジタル大辞泉)
他にもいろいろと説明があったけど、「批評」という単語が目立ちます。
批評とは
事物の美点や欠点をあげて、その価値を検討、評価すること。
書評を考えたときに、ちょっと偉そうな感覚を覚えるのはこういう事か。書物に対してその価値を見定める作業…そんな崇高なことをしている訳ではないな。でも、わたしが見出した価値を話している訳だから、その書物に対しての美しさを述べている…点では、書評をしているのかもしれない。
レビューとは、
「review」とは、評論・批評・報告のことを意味する英語表現である。
「review」は名詞、もしくは動詞として用いられている。名詞としては、報告、展望、反省などの意味で用いられ、動詞としては評論を書く、復習する、回想するなどの意味で用いられている。
ブックレビュー、と調べるとほぼ書評のことと出るので(当たり前か)ここでは「レビュー」の純粋な単語としての意味を探ってみました。幅広い意味を示す言葉みたいだけど、わたしがいいなと思ったのは動詞の方の意味。
回想する、みたいな意味合い、すごくしっくりくる。本を読んだあと、レビューしているときって振り返って追体験している感覚になるんですよね。自分の中に落とし込むためのあの作業がしたくて書いているようなところもある。考えてみたらre-viewでもう一度見るってことですもんね。本から受け取ったものをもう一度眺めるようなイメージ。これはかなり腑に落ちました。
感想とは、
物事について、心に感じたことや思ったこと。所感。
ずばりの意味ですね。感じて思ったことを話す。率直で好きです。飾らなさがいいなあ。本に限らず映画やアニメやイベントとかにも使える万能さもありますね。
感想っていうとちょっと謙遜した雰囲気だったり、拙いイメージがあるのはこの率直な意味合いが強いからなのかもしれません。
つまりは、
調べる前から若干分かってたけど…どれを使ってもかまわない!しかし、微妙なニュアンスが違うので、使いやすさとしては
書評<レビュー<感想 という感じです。
わたしはそうだなあ、基本的にはレビューの姿勢になりそう。感想でもいいんですけど、個人的には本を読んで感じたことから、どうする?この知識どう参考にする?みたいに展開して遊んでいくのが好きなので、やっぱりレビューの意味合いが強そう。でも、本の内容を受け取って抱きしめる…みたいな読み方も素敵だなあ。その場合は感想ですね。
昔は気難しかったのかもしれませんけど、今いろんな読書ブログを読ませてもらってる感覚では自由だな~と安心します。まずは書き方にこだわらず思ったことを書いてみて、書き終わった後のニュアンスから表現を選ぶのもよいかもです。ああ、この自由さでまた書きたくなってきました。なんで書きたいって思うんだろう。これもそのうち調べてみましょう。それでは。