BOOKS:LIMELIGHT

読んだ本を、感想とともに紹介していきます。

小心者、進化のヒントを探るー「うまくいっている人の考え方」を読んで

今日は正直な気持ちを書いてみよう。いや、前回話したことが嘘だったわけじゃないけど。あれは自分に対する励ましのような記事だった。

この間、はてブ砲・スマニュー砲・Google砲があたってアクセスが急増したとき、一番はじめに湧き起こった気持ちは恐怖だった。

読む人が増えるということは、それだけ自分に対してマイナスな感情を持つ人も現れる。攻撃的なコメントなんてされたら、わたしなどひとたまりもない。

現にはてなブックマークを嫌がるブロガーは多くて、それが原因で書くのをやめちゃったりする人までいるという。そんなことになったら困るので、未だブクマコメントを見れないでいるくらいの小心者なのだ。

不安になると、起こってもないことを妄想して動けなくなってしまうのはわたしの大きな欠点だよなと思う。この辺をうまく処理してる人ってどんな感じなんだろう?

確かめたくなって、Amazonのprimereadingで読める「うまくいっている人の考え方」を読んでみた。

本の概要

著者のジェリー・ミンチントンは、「自尊心」の重要性を広めるためにこの本を書いたらしい。この人のいう自尊心というのは単なるプライドのことではなくて、「個々の人格、能力に幸せを感じる気持ち」を指す。

今のままで、過不足なく、十分にやっていけるんだということに気がついてほしい。そんなメッセージ性が感じられるヒントが、全部で100個も紹介されている。

一つの項目につき1~3ページくらいの短い説明なのも気軽でいい。地続きで読むより、もやっとしている時に目次をみて、ピンと来たものを読むというのが適しているような本だった。

今回のわたしのもやがかった悩みは「不安」「恐怖」あたり。解決の糸口になりそうな考え方をいくつか拾って来たので、紹介していく。

69 心の持ち方

あなたの心は、特定の方法で考えるようプログラムされている。心はコンピュータのようなものだ。

あなたの心は、従来どおりに考える傾向がある。同じように考え続けると、脳の中に一定の思考回路ができ、今後もそれに沿って考えるようになる。

ジェリー・ミンチントン著「うまくいっている人の考え方 完全版」より引用

わたしは何かが起こった時必ず一番のバッドエンドを考える癖がある。常に最悪を考えることで、どんなことも「ああ、マシだったわ…」と思えるのがいいと思ってたけど、これすごく疲れるし、これが原因で一歩が踏み出せなかったりする。失敗が怖くなるのだ。

「思考の質」については、今後の課題としたい。どんな時も頭の隅で考え続けるのはこれからも変わらないと思うから、バッドでもハッピーでもなく、トゥルーエンド(真の終わり)を考えられるように…いや、そんなの関係なく今を生きたほうがいいのか?ちょっとまだ分かんない。課題。

どちらにしても、わたしのプログラムは更新時期にある。そしてアップデートの準備はできている。

80 間違った信念

信念というとあったほうがいいもののような気がするけど、間違った信念をずっと持っていることの危険性が書いてある。

びっくりしたのが、「他人より劣っているという信念」という文章に自分が共感したこと。わたし、そういうところがあるなと…友達から卑屈な時があると言われてきたことの意味がようやく理解しかけた気がする。まだこんがらがった回路は解けていないので、追求する必要があるな…

優劣じゃなくて、事実をもっていればそんなことにはならないはずだ。今回でいえば、現実に8000というアクセスがあったというだけ。まぐれの一発だし、わたしがすごいわけでもなく、でもアップし続けていた胆力自体は、事実として受け入れよう。

74 心の中に静かな場所を見つける

わたしにとって心が安らぐ場所は、このブログになっている。日々たまった細かな考えをふくらませて、ここに書き残しておくことが気持ちの整理になるし、わたしのどこかが癒されている。

日頃から自省が強くてしんどくなりがちなんだけど、書くことで整理される何かがある。

ただ、その場所でアクセス数急増という祭りが勃発したから、精神がぐらついたんだきっと。それなら場所を増やせばいい。心が安らぐ場所を増やして、ブログで祭りをしている時は楽しみつつ、別のところで休めばいいのだ。

この章では、瞑想のようなことを推奨していた。落ち着きがないからどうもやる気にならないんだけど、そろそろやってみてもいいかもしれない。

言葉ではっきり伝える練習をひたすらに続けよう

最後の方にあった「『誰も私を理解してくれない』と嘆くより、言葉ではっきりと伝えよう」という言葉があって、これには素直に共感した。

わたしと、「わたしのなかのわたし」は結構行き違いが起きやすい。

今回のアクセス急増では、「わたしのなかのわたし」がいつものようにすごく心配してくれたんだけど、もういいのよ。おこっていないことを考えまくるのは一旦やめてみない?それよりやってみたかったあれをやろうよ!と声をかけたい。

これって「自我」とか「超自我」の話をしているのかな?フロイトはちゃんと読んだことがない。あー、これってみんな、とっくの昔に折り合いをつけてることなのかな。

こんだけ大人になってもやってんのがもどかしいけど、やってなかったんだもの、やるしかないよな。

もしかしたらこのブログ自体、「1+1は…2ってコト…!?」みたいなことをずっといってるのかもしんない。すいません、成長が遅くて。でもこれまでやってなかったもんで、やらせてもらいます。

壮大に脱線したけど、この本は短い文章で100個のヒントが隠されていて、自分のピンとくるものに出会えればここまで考えがふくらむような本ではあるのかもしれません。

あー、知りたいこととやってみたいことがありすぎて困る。いや楽しいんだけどさ。