BOOKS:LIMELIGHT

読んだ本を、感想とともに紹介していきます。

【4巻感想】いくえみ綾「ローズ ローズィ ローズフル バッド」

いくえみ綾の「ローズ ローズィ ローズフル バッド」4巻が、今の自分にリンクしているなあ…と思ったので、感想を話していく。

主人公の神原正子は、「日々是ファブ郎」というコミカルな作品を描くアラフォーの漫画家だった。

そう!長年の夢だったキラキラした少女漫画を描けるようになり、しかも連載まで決定したのだ!

恋も仕事も周りの人にも恵まれて、間違いなく絶好調。湧き起こるアイディアを紙に落とし込み、心強いアシスタントに支えられて階段を駆け上がっていく。

しかし4巻は、転調の巻になる。支えてくれた恋人との間に静かにひずみができてくる。

あなたは…
そばにいるのに
いない人
みたいですねぇ…
いくえみ綾「ローズ・ローズィ・ローズフルバッド」より引用

想像したことを創造している時、誰もその人の世界には入ってこれない。
相手は寂しいだろうけど、これは創作者の性なんだろうか?
離れてしまうのは仕方がないことなのかな?

わたしもいま、まさに転換期という感じで…日々の読書ブログ、趣味のお花、フリーペーパーづくりなど、楽しいと思うことだけやってたらそれが渦のように交じり合って、一つの大きな流れになってきた。

夢中でやっていると、もう食べるのも寝るのも連絡返すのも一旦いいや、これをやりたい!今やらねば!と思っちゃう。そんなわけで、今の正子さんにはすごく共感してしまった。

ドラマのプロデューサーをしている恋人は、社交性があって、気遣いも家事力もあって…非の打ち所がない人という感じ。それなのにめちゃくちゃ自然体なのでさらに最強だ。

だけど、どこかに埋められない寂しさみたいなものを抱えている。冷静になって考えると、二人は生き方の方向性みたいなものが違うのかもと思ってしまった。

こんなに空気感も性格も相性抜群なのに!!この後、どうなるんだろう。9月に5巻が出るみたいなので、やきもきしつつ、今後を見守ろうと思う。

正子さん、大事な人を大事にしないと、だめなんですね。
わたしも気をつけようと思いつつ…でもね、やっぱりやりたいことってやりたいんです。今しかない気がしてるんです。どうしたらいいんでしょう。
5巻を読むまでに考えておきます。

ずいぶん前に書いたこのレビューは今読むとなんか違う…浅い…書き直したい…