BOOKS:LIMELIGHT

読んだ本を、感想とともに紹介していきます。

家族が選んだ11冊。(神田・神保町古本まつり2024)

10月末頃、家族と神保町と神田の古本祭りに行ってきました。
私の体験レポ・購入品紹介はすでにしたんですが、家族が誇らしげに「ブログで話してもいいよ!」と言っていたのを思い出しました。そんなわけで、今日は家族の購入品を紹介してみます。

全11冊。よくこんなに買ったなあ!

(神保町ブックフェス)国書刊行会で6冊

家族の目当ては神保町ブックフェスティバルで国書刊行会の本を買うことでした。
いろんな出版社がブースを出すなか、長い行列に並んで手に入れたのは6冊。超簡単な購入の動機とともに紹介します。

ヴィーナス・プラスX(シオドア・スタージョン著)

夢見る宝石が面白かったから。(人間以上より夢見る宝石が好き、だそうです)

誰がスティーヴィ・クライを造ったのか?(マイクル・ビショップ著)

面白そうだったから(それが一番大事だね!)

ゴーレム(アルフレッド・ベスター著)

ちまたの評判がやたらよかったから
(内容は、8人の上品なはちみつガールがゴーレムを作ってなんやかんやする話らしい。全く想像できない。)

愛(ウラジーミル・ソローキン著)

これは購入後すぐ読んだそうで、感想は「うんこ」と言っていました。最後に作品の分析などが書いてあるみたいだけど「いろいろ言っても…結局うんこなんだろ?」と思うらしいです。さっぱり分からなくて読みたくなったけど、まあまあの圧で止められました。

ベータ2のバラッド(サミュエル・R・ディレイニー他)

いろんな作家の短編集。分かんないけど、ピンときたとのこと(そうね、その気持ち大事だ)

人形つくり(サーバン著)

「ドーキー・アーカイブ」シリーズを集めていて、これももう読んだそう。読むの早いなぁ。

以上6冊でした。家族がすごく満たされた表情をしていたのを覚えています。

にしても、全部ハードカバーで重い重い。わたしもここで辞書みたいな本を複数買ったので、まだ買い物が始まったばかりなのに帰ろうかと思うくらいの重みとともに買い回りすることになりました…

(神田古本まつり)思うままに、5冊購入

腹ごしらえをして、古本街のメインストリート沿いにある古本まつりのワゴンを見ていきました。買ったのは5冊。

郵便局と蛇(筑摩書房、A・E・コッパード短編集)

500円と安かったから。

日本幻想文学集成 内田百閒(国書刊行会)

国書刊行会の日本文学シリーズもこれから集めたいらしい。好きだなあ〜。

リリス(ジョージ・マクドナルド)

これが200円は安い!と即決してました。

歌の翼に(トマス・M・ディッシュ)

作者買い、読みたかったやつ
(勇ましいちびのトースターの人だ!と内心私は嬉しかった)

夢幻会社(J・G・バラード)

以前読んだ自伝で興味が湧いた。まとめられないような内容で面白そうだった。

以上5冊。ゆっくり歩いて買い物しながら、幻想文学の魅力についてぽつぽつ話していました。気になってわたしも買ってみたり。普段あんまり聞けないので面白かったです。

読書の深め方を知り、刺激を受ける

身近な人の購入品紹介、思いのほか楽しかった!あれはどうして買ったの?読んでどうだった?とか自然に聞けたし意外と答えてくれました。

あらためて知ったのは、家族は相当調べ物をするほうだということ。読んで面白かったら、他の著作を調べる、同じ時代・ジャンルの作家を集めてみる。出版社の系統であたりをつけて新規開拓する。

本格的な読書歴1年程でこんなに詳しくなったのはすごい。読書道は人それぞれですが、たまにはこうしてお互いの深め方を知る機会があると刺激になります。

それぞれの世界を探求して、1年後にまた一回り大きくなって古本まつりに行こう!そしてまたここで紹介させてね~!

(おまけ)身近な人の好きの過程を記録する楽しさ

下の記事、家族が本を集めはじめたときに書いたものです。ここから天井まである本棚をDIYして、みるみる埋まっていきました。身近な人の好きの過程を記録するのは楽しいですね~年末には、本棚の定点観測でもしておこうかなと思います。