柴田ヨクサルの漫画「東島丹三郎は仮面ライダーになりたい」を夢中になって読んでから、1ヶ月が経とうとしています。
やっと気持ちが落ち着いてきたので、ここはいっそ読み返さずにレビューしていきます。読むとすぐまた熱くなっちゃうからさ。
主人公・東島丹三郎は40歳。ずっとなりたかった仮面ライダーに、なれるかもしれないのがこの漫画。
突拍子もないこの作品のテーマの核は「実質力」なんじゃないかと思っています。
この力をどんな風に感じるかといえば、
舗装されたきれいな道路を歩いていると、突然地面がビキビキっと割れて、
「うわーっっっ!!!」
ハァ…直撃してたら危なかったぞこれ……!!!
的な感覚です。
以下、詳しく説明してみるので、とりあえずついてきてください。
突然ですが、仮面ライダーにはなれません
そう、人間は、
仮面ライダーにはなれないんです。
あれは創作物で、実在しない。
そんなことは分かってる。
だけど、目の前にいるのは、
確かに仮面ライダーなんである。
仮面ライダーがやってることをやっているからである。
こんなことって…あるんだよ。
実質はどこから生まれるか
好きだって気持ち?…もちろん必要だけど、理由として弱い。
なりきる力?…多分、全然違う。
★「仮面ライダーならきっとこうだ」の解像度と美学
★「俺がやらなきゃ誰がやる」という極限状態
★「絶対に負けられない」「負けたら死ぬ」という覚悟*1
そして多分…これが、「愛」というものらしい。
愛のかたちはたくさんあって
仮面ライダー/愛
ショッカー/愛
たいやき/愛
怪人/愛
アイドル/愛
ラーメン/愛
たこやき/愛
ゲーム/愛
プロレス/愛
とにかく、これらへの愛がなんらかのトリガーになり、未来をも変えてしまう「実質力」に繋がるんじゃないのかと思っている。
(全然違うかもしれない!)
実質で本質なんて超えてしまえ
このマンガから受け取るメッセージとしては、
「実質で本質なんて超えてしまえ」ということだと思う。
本質なんて、当たり前でつまらないじゃないか。
常識なんて、外した時だけぶったたかれて、守るだけじゃつまらないじゃないか。
大人になった自分を救うのは、
「実質そーじゃん」に宿るはちゃめちゃな魅力だ。
仕事から帰って、本をまとめる私はブックデザイナーだ。
休みの日、イベントで花を包んでいる時、私は花屋だ。
そういう積み重ねで、舗装されたきれいな道を突き破ったら「面白い」じゃないか。
そんな気持ちに、この作品はさせてくれるのです。
読み心地は全っっ然違うのよね
ここまで読むと「すっごく胸に迫る話だ…」と思いませんか?
実際読んだら勢いにびっくりすると思います。
「ライダアアア――キーーーック!!!」だし、
「電波人間、タッック!!!!」だし、
「ブイスリャアアアーーーー!!!」だからです。
読んでいる時は、この疾走感と間のおかしみを存分に味わってほしい。
そして、読み終わって少しすると、もしかして…と今日話したことが湧き起こります。
でも、また読むとわらけて仕方ない。
この感覚は唯一無二。アニメでは表現しきれない部類の、この作者じゃないと出せない味だと思います。こんなラーメン屋があったら…私はめっちゃ通うよ!!!というマンガです。
終わりますけど…伝わりましたか?どこかで出会ったら、読んでみてほしいな。
とっても楽しいですよ。
最新刊、買いに行かねば…!!
*1:ああこれ全部違うね!これを知るために続きを読むんだ!

