BOOKS:LIMELIGHT

読んだ本を、感想とともに紹介していきます。

「書くのがしんどい」わけがない!~編集者・竹村俊助の本で立ち上がる

多少ムキになって言いますが、私は書くのがしんどくないです。
むしろ書かないことで言葉にできないモヤモヤがたまるほうがしんどい。

今ちょうど繁忙期で、あくせくしていたら書きたいことが16個ほど溜まってしまいました。昨日は1日休みだったので半分くらいはできるか…?と机に向かうも、まさかの1つも書けないで終わってしまいました。

心に残っていること、言いたい事、伝えたいことがたくさんあるのに!
そんな時のために用意していた本が竹村俊助著「書くのがしんどい」です。

お陰さまで今こうしてもう一度立ち上がり、文章を書き始めています。今回受け取ったメッセージは「悩みは分解すること」「書き手と読み手、2つの視点をもつこと」。次行き詰まった時もすぐ思い出せるようにまとめていきます。

分解して考える

まず、2ページ目の掴みの文章で早くも、つまづいている部分が判明しました。以下、文章と自分が思っていることを書いていきます。

  • 書きたい気持ちはあるんだけど、書くことがない
    →日々ありすぎて困ってる

  • 書き始めても、途中で混乱してしまう
    →!!まさにこれ

  • ていねいに書いているつもりなのに「わかりにくい」と言われる
    →「まわりくどいだろうな」とうすうすは感じている

  • 時間をかけて書いたのに、あんまり読んでもらえない
    →これは普通!ブログやってて鍛えられた部分かも

  • 「こんなの、おもしろいのかな?」といつも不安になる
    →自分が面白かったりためになればそれでOK

はじめの5つの問いだけで今の課題は「情報整理」「わかりやすい文章作成」だと分かりました。課題を先に意識してから後に続く文章を読むことで、よりくっきりと情報が入ってくるよい仕組みだと思います。

書き手と読み手(編集者)、2つの視点を持つ

本の中で一番効果がありそうだと思ったのが、自分の中に「書き手」と「編集者」をつくりだすことです。

書くときは自分をほめながら。
読むときは自分をけなしながら。(P152)
竹村俊助著「書くのがしんどい」より引用

書き手の時は無邪気に主観的に書いて、それを読むときは意地悪な編集者になったつもりで隅々チェックしていく。

今回つまずいちゃった一番の理由は、書いている時に編集者視点がダメだししてきたからです。「AはBってゆってるけど、Cってこともあるんじゃない?CだとしたらDはFになるから…」とかやってると、思考ははるか彼方に行って戻ってきませんでした。
途中で口出しするのはやめよう。まずは矛盾とか脱線とか気にせず、気持ちよく書ききろうと決めました。

また、情報整理の段階でも2つの視点がありました。「考える」と「書く」を分けることです。今回うまくいかなかった記事のメモを見てみると、いつもよりバラバラでまだ要点がまとまっていませんでした。考える時間を省いて書くのに移ってしまったのも原因の一つだったと思います。

書く段階でも分解。心理的ハードルは下げに下げる

さらに本の終盤、書く段階でも行動を細かく分解していきます。
特に生かせそうな部分は「作業を小分けに」「質より終わらせることを優先」するところ。今書いているこの記事はまず見出しをつくり、見出しごとに1つ1つクリアしていく感じで作りました。心理的なハードルが下がって書きやすいし、かたちなってくるとまた楽しい気持ちを思い出してきました。そしてもう完成に近づきつつあります。

タスクは分解。視点を増やして前に進め

書くことがあるのに書けないときは、「書けない」のではなく「書きたくない」のです。(P285)
竹村俊助著「書くのがしんどい」より引用

認めましょう。多分、昨日は書きたくなかったんですきっと。ただ、この本の後に続く文章が「いいからやれ!」なのが楽しくて。やる気が起きるのを待つんじゃなくて、とにかく5分動く。動けばやる気が出る。順序が逆だというところに共感しました。

まとめたい思いがある。伝えたいメッセージがある。
それならまずは思うままに書ききる。次に編集者視点で整えていく。

さらにいえば、これは大きなネット空間の片隅にある1ブログ。さっさとまとめてアップして、足りない情報があればまたあらためて書けばいいだけです。

課題ややることを小さく分解して一つひとつやっていくと、また書くのが楽しくなってきました。やっぱり、「書くのがしんどい」わけがない!その証拠にこうして記事ができました。エンジンがかかったので、これから書きたいことにとりかかっていきます。

書きたいけど書けない時に、背中を押してもらえて助かりました。こういう0→1を応援してくれる本はありがたいです。