少し前ですが、ジェーン・スーの『介護未満の父に起きたこと』を読みました。今友達に貸しているので、うろ覚えなままに書きます。こんな話なんだな〜くらいで聞いてくれたら嬉しいです。
2人の努力の日々がこの本
著者は一人っ子で、母親はずいぶん前に亡くなり、その後一人暮らしをしていた父親の様子に変化を感じたところから始まります。
変化は、思い出すかぎりでは以下の通り。
- 掃除が行き届いていない
- 食欲、体力に不安がある
- 会話や認知機能に心配がある
1人にしておくのは心配だけど、コロナを含めいろいろな理由があり同居はナシ。「遠隔でサポートしていく」のがこの本の特徴です。
父と自分の特性や相性を知っているからこそ、衝突を避けるためにビジネス書を読み漁り、徹底してドライに対応していく。そんな著者の姿には、一風変わった、確かな愛情を感じました。
一日一日の生活を「フェス」、父親を大物ミュージシャンと見立ててマネージャーとして日々を遂行するという独自の考えは、かなり参考になりました。
一方的に世話する/されるんじゃなくて、今の環境が1日でも長く続くように、一緒に生活という舞台を組み立てていく。2人の努力の日々がこの本です。
著者の業務、父の努力
さっきのフェスの例えでいえば、著者はマネージャーとして以下の業務をこなします。
- 企画
→具体的な生活のイメージ、ゴール設定 - キャスティング
→家事代行サービスの手配や、必要な生活用品の準備 - 演者のマネジメント
→日々LINEでやりとり
読むなかで驚いたのは、父親がLINEを毎日できること、言われたことを一度はやってみようとするところです。これは父の努力でもあるし、「2人で組み立てる」という当事者意識がそうさせるのかもしれません。
自分の場合だったらと考えながら読めば読むほど、「この2人…すごい。」と唸るのでした。
模索は、愛だと思った
この本は、自分たちに合う「介護未満」の形を模索した一つのケースです。
当たり前ですが、家族の数だけそれぞれの問いの立て方・答えの出し方があると思います。
ただ、一例として、ここまで赤裸々に語ってくれた著者に感謝しています。
親も自分も老いていくことを受け止め、お互いの特性を再確認し、歩み寄れるところは歩み寄る。ダメなところは諦めて他の方法を探す。
この模索の日々こそ、私は愛だと思います。
うろ覚えだけど、そのことをまとめておきたかったのです。
(おまけ)しんどい日々を連帯する
ラジオ、執筆、講演など、多忙な日々のなかで著者は本当に頑張っていて。私を含めて、その姿に励まされている人がたくさんいます。そして、その熱が著者をまた動かすんじゃないのかな。「しんどい日々を連帯する」という感覚も得ました。
(おまけ2)父の魅力をまねしたい
いやあ、大変なところもたくさんあるんだろうけど、実際大変そうだけど、著者の父は魅力的な方なんだと思います。それを観察したあとがきもよく思い出します。
清潔に。謙虚に。いや、私はへりくだりすぎるところがあるから、等身大で身ぎれいに。まねします。
