本が欲しいと思ったら古本屋に直行するくらい古本が好きですが、最近は今の本が読みたい気持ちが高まっています。
話題の本をリアルタイムで読むことの面白さ、世の中との一体感を感じて、心強さとともに変わる気持ちがありました。今日はその辺の話をしていきます。
何の気なしに買った本には、今の空気感がそのまま入ってる感じがした
最近、立て続けに2冊の新しい本/話題の本を読んでいました。
「ひとでなし」は新聞で連載していたものの書籍化、「すべての、白いものたちの」は、著者のハン・ガンがノーベル文学賞をとった関係で平積みされていました。
読んでみると、「ひとでなし」は小学校〜60代までの主人公の成長を、日本の歩みとともに感じていく流れなんですが、その時々の社会の様子が(ちょっと偏ってるけど)鮮明に描かれていました。最後は2023年で終わるので、すごく「今」を感じることができました。
続く「すべての、白いものたちの」では、社会的な閉塞感、どうにもできない事実についての記述がありながら、自分なりの実践の物語が描かれていて、これにも今の社会へのメッセージ性を感じたんですよね。海外の歴史に疎い自分にも、伝わるものがありました。
うまく言えないけど…いま現在の生きにくさとか、課題を共有している感覚になったんです。一緒に考えているような、一人じゃない気持ちになりました。
リアルタイムで読んでいる人の存在を感じた
もう一つ、一人じゃないなと思ったこととしてSNSの存在です。
私自身はSNSを割と遮断してるので普段は全然分からないんですけど、ネットで書籍名を検索すると、今現在読んでたり、「買ったよ!これから読む」というような投稿を見ることができました。
また、こないだ新聞書評のページを見てたら自分が読んでる本が一位だったりして、ただそれだけなんだけど嬉しくなったんですよね。
こういう共有、すごくいいな。読んでいる人の感想が聞きたいな…!わたしももっと話したい…!そういう気持ちになりました。
ハードルは価格面。切り詰めて絞りだそう
タイムリーな読書をもっとしてみたい。とはいえ先立つものがないんだ~新刊は高い。
最近は単行本2000円、文庫でも1000円じゃ足りない時もあります。
元々お小遣いが少ないし、古本でちまちま集めるのが大好きなのでそれもやめたくない。どうすりゃいいんだー…
ということではじめたのは、職場のおやつを減らすこと。コーヒーを飲みにいくのを我慢することです。どちらも癒しの行動なのでゼロにはできませんが…月に一冊分くらいはなんとか、頑張れるかなと。そういう風に買った本には、特別な思い入れもできそうですし。
今の本を読み、ともに今を生きよう
基本的には、今より昔の本が好きです。感覚的ですが、より純粋に、ひたむきに文章を紡いである気がしています。
しかし、私が生きているのは「今」なんですよね。昔の人は、助言はくれるけど一緒に生きてはくれません。今寄り添ってくれるのは、やっぱり今の本なのかもしれないとも思っています。
毎月、1冊くらいしか買えそうにないけど、今の本を読み、ともに今を生きよう。そんなことを考えながら、今日も喫茶店でモーニングしようとしてる…おい!
まあ、そう気張らずに。古い本も新しい本も楽しみたいものですね。