最近、本を読むスピードが速くなってきた。片道の通勤電車で50ページだったのが、70ページくらい読めたりする。
理由は先日、百年の孤独をなんとか読み終えたことが大きい気がする。
家にあったハードカバーで読んだのだけど、読みにくくてはじめはかなりしんどかった。でも読書会に参加したくてあの手この手で粘ったところ、半分くらいから慣れてすらすら読み終えた。
あの時の試行錯誤が、その後のスピードアップにつながったのかな?と思ったので、読み方を振り返って書いてみる。
「百年の孤独」を読みきるまでの試行錯誤
ハードカバーの「百年の孤独」が読みにくかったポイントと、やってみた方法は次の通り。
- 字が細かい&2段構成の文章
→行ごとに追うようにした - 人物の関係性がわかりにくい
→相関図を書いた - 文章量が多い
→章ごとに印をつけて読んだ
①行ごとに追う
細かい字は岩波で慣れていたつもりだったけど…昔の単行本なせいか、滲みのある細かい文字が読みにくく感じた。2段構成にも馴染めなくて、いつまでもページが進まない感じがもどかしい…
そこでやったのが下敷きなどで文章を追っていく方法。よく知られてるやり方だけど、やってみたら効果があった!他の本でも、しおり/買った時のレシート/ハンカチとかでやったりしている。
②相関図を書く
百年の孤独はブエンディーア家にまつわる物語なんだけど、代々同じ名前が繰り返される特徴がある。誰が誰だっけ?みたいなのが多いので、相関図を作っていた。
実はこれ、もともと大好きな工程で、読みながら図を作ったり構成をメモしたりするとぐっと深く楽しめるから面白い。
ただ、3回も書き直したのはさすがにこの作品がはじめて。そのくらい入り組んでいた。(写真撮りたかったけど、どっかいっちゃった)
③章ごとに印をつけて読む
この本の一番の特徴だと感じたのが、改行の少なさ。挿絵とか見出しとかもないので、延々とみっちり二段構えの文章が続いていくのが果てしなく感じた。
どうやって読んでいくかな~とパラパラめくっていると、章立てはされていないものの、文の切れ目があった。その部分に付箋を貼って、登山のアンカーに見立てて読んでいった。今日はここまで読もう、という目標ができるのでちゃんと読むようになった。
粘り強さが読書レベルを上げたのだきっと
家族がなんかの本で読んだことには、「日常的に読んでいると、ある日突然、読書スピードが上がる」らしい。(どの本なのか、思い出してほしいわあ)
ありがたいことにたぶん、わたしにもその瞬間が訪れたみたいだ。それは百年の孤独をあの手この手で試行錯誤して読んだ経験が大きいと思う。
いつもだったら挫折しててもおかしくなかった。でも読書会に参加する目標があったこともあり、粘り強く頑張ってみてよかったな。
書店で文庫本をみたら、文字が大きくてすっごく読みやすくて驚いた。いまから読む方には、わたしは文庫本を強くおすすめします。この装丁も好き!
ちなみに、参加させてもらったのはねじまきさんのオンライン読書会でした。
脇にそれて感じたことこそ知りたい部分だったし、音楽・土地の話など、いろんな角度からの情報があって面白かったです。スレッドには参加した人の疑問と発見が散らばっていて、答え合わせ的にも楽しめました。(緊張してスレッドに参加できず…変なところにコメントしてしまいすみません。)
貴重な体験をありがとうございました。また機会があったら参加させていただきます。
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