BOOKS:LIMELIGHT

読んだ本を、感想とともに紹介していきます。

【読書ブログ2周年】読んで書いていたら、箱店主になり売りはじめました

11日で、この読書ブログを開設して2年経ちました。 現在アクセスは月4000〜4500、収益は新品の本が買えるほどになりました!いつも読んでくださっている皆さまのおかげです。はてなproを更新したので、ここからの1年もよろしくお願いいたします。 今日はここ…

【2025年5月第3週】ある日の読書記録〜気ままに再読する週もあるよね〜

通勤電車にて。 目の前に座るのは、えらく冷たそうなサラリーマン。ノートPCを急ぎ打ちながら、タッチパッドの片隅に置くスマホでは「ちいかわ」のアプリが起動している。 こういうギャップに弱い。娘の笑顔が見たくて作業ゲーに時間を費やしているのか、そ…

【遠藤周作文学館】長崎に行って「信仰を仕立て直し多面的に生きた人」に会って来た

今年のGWは、長崎にある遠藤周作文学館に行ってきました。海沿いにたたずむ文学館で、決して大きくはないのですが見応えがあり、2時間ほどかけてじっくり見てきました。 生い立ちから晩年の様子まで、年表形式で作品とともに振り返る展示と、別名義での活動…

【2025年5月第2週】ある日の読書記録〜長崎で読む佐藤正午、遠藤周作〜

GWは長崎に行ってきました。佐藤正午のエッセイ集「佐世保で考えたこと」を旅のお供に、行きたかった遠藤周作文学館では「周作塾」を手に入れました。 移動中、待ち時間、寝る前に、起きしなにと、いろんなタイミングで読んだので、また行くときもきっとこの…

【2025年4月第5週】ある日の読書記録~カート・ヴォネガット、イリナ・グリゴレに学ぶこの世界の眺め方~

できないなら、やらないほうがいいらしい(ある人物談)。本当かなあ。 今週の読書は、軽やかな文体に抱えきれないほど重みのあるテーマで…気持ちのやり場に困っていたりする。 明日から自分の連休が始まるので、一旦ここで話して、あとは戻ってきてからじっ…

【2025年4月第4週】ある日の読書記録〜牟田都子、魚豊を経てアイザック・アシモフ〜

4月も終盤、来週はGWですね。衣替え、出かける準備などをちょこちょこしています。平日にやっておけば土日をお楽しみ時間にできる!と思って張り切ったら、もう今バテバテです。 読書のほうは、仕事の本からはじまり、マンガを挟んでファンタジー。いい流れ…

草森紳一「本が崩れる」感想~本に埋もれて、一本気に生きる~

よく行く古本屋があって、そこの店主とお客さんとの会話を聞くのが楽しみの一つになっています。(盗み聞き…ではなく!コンパクトな店なので自然に聞こえてしまうやつです) ある日、「本がありすぎて風呂場に閉じ込められた人のエッセイ」の話で盛り上がっ…

懐かしさと恋と違和感と。「九龍ジェネリックロマンス」アニメ感想と当時の記憶

こんなに晴れているなか、家にこもって「九龍ジェネリックロマンス」のアニメ1~2話を見ました。好き……があふれ出しそうなので、漫画を読み返す前に一旦話すことにします。(作業の手を止めて…いや全然進んでないんだけどさ…) この作品には「懐かしさと恋…

【2025年4月第3週】ある日の読書記録〜「本が崩れる」から始まる思考〜

今週はなんだろう、「凪」です。多分先週久々に友だちと会ったからで、心が穏やかになったせいか逆に何も進まなかった。 進む方向、こちらでよし。持ち物もあらかた揃ってる。もういつでも行ける。そこで安心して動かない感じ。 読書は先週に引き続き、一冊…

私たちは何も見えてはいないージョゼ・サラマーゴ「白の闇」感想・レビュー

ジョゼ・サラマーゴの「白の闇」を1週間かけて読んだ。 突然目の前が真っ白になり、失明する。一人の男から始まった謎の病は加速度的に蔓延し、世界が混乱に包まれる様子が描かれる。 白の闇 (河出文庫) 作者:ジョゼ・サラマーゴ 河出書房新社 Amazon 邦題は…