BOOKS:LIMELIGHT

読んだ本を、感想とともに紹介していきます。

世田谷美術館「雑誌にみるカットの世界」に行ってきました。

わたしは雑誌の「カット」が大好きです。 「カット」というのは、雑誌や新聞、リーフレットのところにちょこっと載ってる挿絵(イラスト)のことです。わたしの職場では見出し部分の装飾のことを指していたりもします。 好きだけどなかなかうまく作れず、い…

神田・神保町【 古本まつり2023】体験レポート。洗礼を受けながらも、刺激的で楽しかった!

日本最大級の古書街、神田・神保町の本まつり! 歩き回ってくたくた…!色々あったけど、古本まつりはとても刺激的で面白かったので、体験レポートとして書き記しておきます! 神田古本まつり(神保町ブックフェスティバル)とは ①10月29日・ブックフェスティ…

向田邦子著「隣の女」感想。ただよう色気は、秘密の深さか。

昔読むのを断念した「隣の女」を読み終えた。 挑んだのは20代前半だったと思う。冒頭にミシンが出てきたこと(その頃わたしはミシンを踏みまくる生活をしていた)、最初の展開から心揺さぶられたこと、作品からだだもれる大人の色気に憧れたことが手に取った…

楽しい「新聞書評」の世界。

新聞が、好きなんです。もっというとデジタル版ではなく紙がいいです。紙が文字で埋め尽くされているのを見るとわくわくするし、なぜだか落ち着きます。 職場で捨てる係を買って出て、好きな紙面を読むのが日課。もっぱら読むのは文化・文芸欄で、とくに書評…

ショーペンハウアー「読書について」感想。読書との主従関係を考える。

「頭の中は 本の山 永遠に読み続ける 悟ることなく」 (ホープ『愚人列伝』第三章、一九四) ショーペンハウアー著「読書について」より引用 今日でとうとう100記事になった。内容的に薄いものが多いけど、何かをテーマにして懲りずに100回も書けたことに驚…

Audibleを無料期間で辞めた理由。思考する時間が欲しくなった。

9月中旬、Audibleを退会した。無料キャンペーンを存分に味わった3ヶ月!ビジネス書、文章術、デザイン本などの自己啓発本を中心に、たまに小説も読んだりと合計15冊くらいは読んだ。 辞めた理由は、思考する時間が欲しくなったから。 Audibleでいろいろ読む…

「あなたとなら食べてもいい」感想。一風変わった薬味的アンソロジー。

小説新潮に掲載されていた物語をまとめたアンソロジー「あなたとなら食べてもいい」の感想です。 サブタイトルは「食のある7つの風景」。こう聞くと、疲れた心があったかくなるような、ほっこりした情景が広がってるのかな〜?と思いそうなものですが、この…